#041 タバコガ害にあった枝豆がなんとか収穫できた話
m3-f.site 菜園部ブログです。
お仕事で携わっている菜園(鉢中、建物屋上での栽培)でこの夏に枝豆であった出来事を備忘録的に残しておきます。
同じような症状に今後なられた方がいらっしゃれば、何かの参考になれば。
・家庭菜園で枝豆を育て始めようと思っている方へ
・枝豆栽培で「タバコガ」の幼虫被害に逢ってしまった方
・鉢植え栽培で、病虫害が出た時の対処法を調べている方
今回の枝豆の栽培の概略
今回このフィールドとなる菜園が完成したのが6月で、野菜作り自体が7月スタートだったのがまずイレギュラーでチャレンジでした。
そしてオーダーであったのが、固定種で育てたいということ。
なので、探して、この、松尾農園さんの種を蒔くことにしました。
種まきをした日:2021年7月16日
枝豆の発芽~生育順調
発芽して生育順調 7月23日


そして、暗雲のきっかけは夏にやってきた台風9号(のニュースでした)
結果的には瞬間最大でも10m/s程度の強風しか吹かなかった台風だったんですが、万全を期すため、と、他に育てていたミニトマトやモロヘイヤの苗と一緒に、いったん風対策でネットがけを行います。(7月27日)

虫食いの形跡が、そして
8月2日の巡回チェックの際、少々の虫食いを確認

害がまだこの程度だったので、この時は様子見ようと放置しました。
8月16日 被害拡大


約2週間で、被害が拡大。調べると、近くに植えていたミニトマトやモロヘイヤにも出ていた「タバコガ」の幼虫による食害でした。
ここから、対策が始まります。
この虫被害が出てしまった原因として考えられる
・ネットを、台風通過後しばらくの強風に万全を期すためと、2・3日外すのが遅れた
・快晴の日が少なく、日照不足
・上記による過湿と、風通しの悪さ
対策は葉と幼虫の除去、ネットの撤去、黒酢スプレー
ここから約1カ月の対策月間が始まりました。徹底してやったのは、
①被害にあっている葉の除去、そして見つけて幼虫を除去
②強風対策で頻度高くかけていたネットを取り外し、日差しと通風を確保
③黒酢スプレーの散布
でした。
有機の栽培でやっているので、虫対策のスプレー資材など多くは使わない前提です。
8月18日からこの作業をルーティン的に開始。
この作業を、3日に1回のペースで1カ月続けました。
サヤができ、マメができてきた
対策作業を続けていくと、9月5日、ついに、さやができていることを確認しました。
葉っぱも、かなり復活してきています。


9月11日 マメの状況をチェック

まだ太っている最中なのですが、2莢収穫してみて、マメに虫食いがないか、どんな感じかチェックしました。



虫食いもなく、ちゃんとマメができていました!
このまま太ってくれれば、なんとか収獲できそうです
そして収穫!今回のまとめと教訓
9月16日、ちょうど種まきから2カ月。



いやぁ、数字上はきっちり2カ月。7月に種まきして9月に採る典型的な日数でしたが、それにしても紆余曲折大変でした、だからこそ喜びもひとしお。
抜き取り収穫をして、枝付き。
15莢くらいついたのが10本は採れたので、150個くらいの莢の収穫でした。
台風が絡んでいたので確かに難しい、、のではありますが、今回のことから学びえた教訓は、エダマメの栽培にいて、まず、虫害を出さないために、
・そもそも、密に植えない(種を蒔かない)
・ネットがけを行う際は、風通しを気にする(特に日照が少ないときなど)
・過湿に注意する
そして、今回はタバコガでしたが、やむを得ず出てしまった場合、
・「酢」を原材料にした有機資材、防虫液は効く!
ということでした。
地面の畑のように、広大にある土の中で育てるわけではない人工地盤上の菜園や、それでもオーガニック・有機の栽培で作物を育てていくにはなかなか壁が立ちはだかりますが、一つ一つ丁寧に解決法を見出して立ち向かっていくのは、大変ですが面白いもんですね。