#449 東日本大震災から11年。今でも野菜作りを続ける原動力の出来事
m3-f blogブログです。
東日本大震災から11年になりました。
直接被災したわけではなく、その当日は名古屋!にいて長~い横揺れを体感した僕ですが、今も続ける仕事で、この震災を通じて思ったことをいつも想起する季節です。今回は13年目に突入する自分の野菜作りについて。
・東日本大震災に思うこと
・野菜作りの仕事を続けるきっかけの一つだった大震災
・3.11から11年
野菜作りに向き合い始めた30代前半
2010年。主に緑化事業を手がけていた会社員だった僕は、緑化=緑にする、その緑の植物の種類を「野菜」として場と機会を作る「屋上菜園」の担当になりました。
そもそも非農家で、野菜自体も特段「好き!」というわけでもなく、家庭菜園でも野菜を育てたこと、、子供時分も含めてほとんどなかった w 僕でした。
この屋上菜園の事業は主にユーザーを対象にした貸菜園(体験として一定の区画・場所を利用料金を頂戴して提供するサービス)でした。
自然・人・野菜と向き合う30代前半の始まりでした。
右も左もわからない状態から、野菜ができていく、利用されてる人たちは楽しみながら笑顔になる。
上手くいかないこともたくさんありますが、その面白さをだんだん理解できて掴めていきました。
そして、2年目の2011年。
東日本大震災と、感じた元気
3月11日に起こった大震災は、僕はたまたま東京から出張中の名古屋で、新しい菜園の開設の仕事で、関係者と駐車場で打合せ!していた時でした。
忘れもしない、すごい横揺れで、相手の顔を見て話しているのに、その視線がだんだんずれてゆく、、
目まいかな、、?
と思ったくらいでした。
その後、帰る予定だったけど名古屋駅から新幹線は動いていない、駅前の電気屋さんのビジョンに映るのは生々しい津波の映像。
ようやく予約できたその日泊まることにしたカプセルホテルで見たテレビの映像は、千葉のコンビナートの火災の炎、、
大変なことになった、、日本大丈夫か
と思いました。
翌々日から東京で菜園オープンさせた
2011年の3月5日に、新しく東京都杉並区で貸菜園をオープンさせていて、震災はその間もないタイミングで起こりました。
翌12日は休業。
でもその次の日、13日日曜日は、施設の運営者の方針で開店していました。
運営管理するアルバイトスタッフの出勤もままならない状況で、僕はその現地で1日過ごしました。
↑これが、その時の写真(当時のガラケーで撮った写真です)
野菜作りは皆を元気にさせる
雲一つない青空、直接の震源地近くではないとはいえ、まだまだダメージいっぱいの震災直後の東京。
でもこの日、野菜作りを始めた方約30名くらいが菜園に来て下さったのです。
オープンしたての菜園で、季節的にも青々とした野菜はまだ育ってないのがリアルな写真ですね。
・家に居てても暗いニュースばかりだから、青空の元で土いじりしたかった
・ほかの利用者の方やスタッフに会って話がしたかった
・野菜作りに没頭する少しの時間が欲しかった
そんなことを皆さんおっしゃられてました。一番被災している東北のことを思いながら。
その時に僕は、何気なく前年から始めたこの事業、「野菜作りって人を元気にすることもできるんだ」ということを感じ、思い、それが今まで続けている原動力になっています。
それぞれの野菜を上手く育てて収穫までもっていく楽しさや、食べる美味しさももちろんありますが、菜園・畑・野菜に向き合う活動や時間そのものがとても大切なんだと、この時感じたのです。
10年間向き合ってきたサービス
そんなきっかけを経て、今に至るまで野菜作りを通じて様々な仕事をしてきました。
フィールドは建物の屋上や、農地
この仕事に携わる起点になった、空きスペースの有効活用+場の創出、という意味での「屋上菜園」。
↑簡単な屋上菜園の作り方をまとめた記事
もちろん、使われていない畑を体験農園的にして運営する地面の畑での管理も。
そして、保育園の園庭や、マンションの空地を活用した「狭小地」での野菜作りの運営も。
そう考えると多種多様なフィールドで野菜作ってきました。
提供するサービスは
そんな場所で野菜を作って、その野菜を、、という生産は実は一度もやったことがなくて、やってなくて。
(結局、家庭菜園。自己満足の野菜作りなわけなんですが w)
いわゆるレンタル農園、貸菜園のような、場の運営をさせていただいて、利用する方に一定サイズの区画を提供するサービス。
あとは、収穫体験!農体験!のような、一期一会のイベントやサービスもたくさんやりました。
2020年代に向けてやってること
そんな、すごくざっくりとした振り返りと東日本大震災の記憶でした。
今は、2020年に脱サラ(笑)して、ありがたいことに引き続き野菜作りに携わるお仕事もいただきながら、自分の時間も作りながら、2020年代を生きています。
2010年代に僕たちがやってきたのは、市民農園や家庭菜園を、民間の運営会社が提供して、どちらかというと「直接のコミュニケーション」で楽しさやノウハウを現地を中心に伝え提供してきたサービスだったのですが、時代も変わりましたし(情報ネットワークの進化やコロナ禍)、今、自分の中でテーマにしているのは、
非同期のコミュニケーション
による情報提供の仕方と、野菜作りサービスです。
このブログを書いてるのも、僕自身が調子いいときですし、おそらく読んでいただくのは、その方が「読みたい」「知りたい」と思った時だと思います。
・収穫体験〇日△時 開始
・栽培講習会 〇時~
と主催者の思惑で定めるのは、参加する側にとっては少しストレスですし、この野菜作りというサービスはそれに「天気」が応えてくれるかがリスクがあります。
そんな感じでブログや、YouTubeでの動画なんかをやりながら、試行錯誤してしばらく過ごしていきたいなと、思います。
次回の記事では、今回振り返った10年間の中に起こった2つのターニングポイントを書いてみます。