京都の地域包括支援センターへ相談に行った日|介護保険の初歩的な手続きと家族の現実#714【介護日記#004】
202X年2月、仕事で京都に出張したタイミングで、僕は実家のエリアを担当する「地域包括支援センター」に立ち寄りました。
父も母も後期高齢者となり、健康保険のお世話にはなっていますが、当時の時点で介護保険のサービスはまだ利用していませんでした。
ただ、母は「最近ちょっと物忘れが増えてきて…」と不安を口にし、父も「もうええ歳やからな」と言うものの、いざ介護保険の話を切り出すと「まだ必要ない」と取り合ってくれません。どちらかといえば、少し不機嫌になることもあります。
本来なら両親と一緒にセンターへ行って話を聞くのが一番スムーズなんですが、それも難しく、今回は僕ひとりでの相談になりました。
ただ、担当の方いわく「ご本人が乗り気じゃないご家族の相談」は非常に多いそうで、子どもなど家族が代理で話を進めるケースも日常的にあるとのことでした。
相談に行ったセンターは、京都・東大路通沿い、「馬町」というバス停のすぐそば。
高校時代は自転車通学で何度も通っていた道なのに、そんな施設があったなんてまったく気づいていませんでした。

今回の相談では、以前東京のセンターで話した内容と同じことを京都の担当者に伝えました。
父は年齢こそ高いものの、いまのところ特に生活に困ることはありません。
主に心配なのは、認知症の初期症状が見え隠れする母のほうです。
関東と関西でイントネーションや話し方の雰囲気は違っても、言われた内容は共通していました。
「いまはまだ大丈夫かもしれないけれど、近いうちに介護保険の認定申請が必要になるだろう」とのこと。
その準備として、まずは情報登録が必要で、家族である僕がこの場で書類を記入すれば手続きは進められると説明を受けました。
同居している父の分も、同様に登録を済ませました。
介護保険の認定申請は、「申請 → 調査員による訪問調査 → 審査・判定」という流れで進むそうです。
申請は家族の代理でも可能ですが、調査の際には本人への面談や身体状況の確認が行われるため、どのタイミングで申請するかは、今後しっかり両親と話し合って決めていく必要があります。
地域包括支援センターでは、介護保険に関するパンフレットや資料をたくさん受け取り、この日の相談は終了。
ほんの少しですが、「何かあったときに頼れる窓口」と「顔が見える担当者」ができたことで、心の荷が少し軽くなったように感じました。

あわせて読みたい記事
おすすめの書籍

今回のブログ記事前後の関連記事