#052 野菜作りを襲う台風と菜園管理の話

m3-f blogブログです。
日本の秋の自然・気象の特徴の一つが、台風。今回は、この10年、農園や菜園の管理をしていて直面した台風や、その事前・事後の対策についてまとめてみました。

この記事はこんな方に☆

・野菜作りを始めて迎える秋の台風シーズンが心配な方
・家庭菜園をしていて、強風対策に困ったことがある方
・作物を守る防風の方法をいろいろ検討されている方

2021年10月の台風16号

先週金曜日、10月1日に、伊豆~関東域に、台風16号が接近して少なからず各地で被害もありました。
関東域(僕の動いている東京・横浜・埼玉近辺)では、大雨で雨量がすごく風はそれほどでもなかった印象でした。(※個人的感想です)

影響を受けた地域では、
・停電
・トタン屋根が飛ばされた
・ソーラーパネル落下
・浸水
といった被害、影響もあったようです。

関東で運営している菜園や農園では、いちおう事前の見回り、チェックで影響がありそうなところは対策をしておいたおかげか、事後の確認では育てている野菜も含めさほどの影響はなかったようでした。

↑まだ育っているミニトマトは縦の支柱を外し、低い位置に這わせる形で誘引。葉物野菜は、ネットの固定を厳重にした。

↑台風一過。野菜はすこぶる元気で、無事に守れていました。

野菜作りと台風 これまでの経験から

僕がこの10年やってきた仕事が、いわゆる作物を生産して出荷・商売する農業ではなくて、農体験だったり家庭菜園を楽しむ人たちに向けたサービスだったりするので、実際生産されている方々の印象とは違うと思いますが、菜園や農園の運営管理をしていて、台風の影響を受けたという意味では、

・資材置き場にしているサイクルポートが壊れた
・物置が倒れた
・野菜がだめになった
・防虫ネットのトンネルが崩れた
・支柱が倒れた
・水浸し

こんなことが記録として挙げられます。

↑過去の台風被害の実例。

ただ菜園管理をしていて、施設の中だったり、地主さんの場所の一部を活用させてもらっていたり、というケースがほとんどなので、正直、育てている野菜よりも、周りに危害・ご迷惑をおかけすることがないか、という視点で見ていることがほとんどです。

建物の屋上で菜園を作って野菜を育てている、というケースもあるので、そこから資材が飛んだ、なんてことになったら大変ですから、その予防なんかはかなり入念にやります。

ダメになった野菜などは、葉水で復活させることができる程度ならいいですが、それ以上に被害を受けたらもう割り切って、
「次の野菜をしっかり育てていきましょう!」
という感じで切り替えていきます。

そういう意味での事前チェック、事後確認では、主に資材の風散がないように、ということで、対処しています。

この10年で苦い思い出に残る台風

約10年間、これまで菜園や農園の運営管理のお仕事をしてきていて、思い出、、というかこれはやっぱり被害を受けたり思わぬ影響があったりした記憶に残る台風は、4つありました。

2012年9月 台風17号

瞬間最大風速35m/sを関東域でも記録した台風。もう9年になるのですね。

2010年に野菜作りや菜園の今の仕事を始めて、3年目に遭遇した大きな台風でした。

この時は、運営していた菜園の物置が強風で煽られ転倒
翌日必死で立て直しに行ったのを覚えています。

2015年9月 台風18号

この台風は、豪雨でした。300m/sを超える雨量で、神奈川や千葉で運営していた農園が水浸しになったのをよく覚えています。

2019年9月 台風15号

2019年は台風の当たり年で、まずは、関西地方(大阪特に)に被害の大きかった15号
風ですね。瞬間最大55m/s っていうかなりの暴風でした。

2019年10月 台風19号

15号から一か月に満たないタイミングで発生した19号。
こちらは瞬間最大40m/sを超える強風と、降水量300~500㎜の大雨で、資材置き場の倒壊や畑の浸水など被害がありました。

まとめとこれからに向けて

そんな菜園と台風の思い出ややってる対策の事を書いてきましたが、今年もまだ10月。
これから1本や2本、大型の台風が日本に向かってくるかもしれませんね。

苦い思い出だけではなくて、前述の2019年の台風19号の時にはこんなこともありました。

お仕事で一生懸命育てている野菜も、風速30m/sを超えるような風で一気にダメになってしまうこともあります。
そのときはそのときで。
でもある程度の強風には耐えられるよう、風に負けない・飛ばない防虫・防風トンネルの組み方を工夫して実践もしてきました。

当時東京都の東村山市で管理していた菜園で、そこはマンションの敷地内で、いろんな共用施設がある中の一つが菜園だったのですが、19号の台風で、ガラステーブルは飛び割れる共用施設のいくつかは転倒・倒壊するといった中で、菜園の支柱やネット、その中にある野菜たちは無事だったのです。

野菜って強いですね。菜園ってすごいな。

と、一生懸命片付けをする管理人さんがおっしゃられて、「あぁ、事前の対処と準備、しておいてよかったな」とつくづく思いました。

そんな思いでもあって、日本でこの活動をするのに当然あるべきもの。
今年もこの季節が来たな、くらいの気持ちでまた台風に向き合っていきたいなと思います

この記事を書いた人
m3firm運営者

m3-f blogを運営しています。
京都市出身、現在は東京都江東区に住まい、妻と一緒に小学生&保育園の二人の子育て中。両親の介護で京都との二拠点生活です。
「野菜作りを楽しむ」をコンセプトにした家庭菜園や農体験の運営を仕事として10年やってきました。今は独立して様々な情報発信などのお仕事と、不動産の管理などをしています。

2023年11月6日

Posted by m3-f.site