#049 畝+マルチングフィルム【家庭菜園ビギナー、これから始める人へ】メリット・効果と方法

m3-f blogブログです。
僕も約10年前、なんとなく言葉として知っていた「畝(うね)」、見よう見まねで作って野菜を育て始めましたが、やればやるほど、その役割、効果がわかってきました。

今回は、野菜作りの第一作業で必ず必要になる畝+マルチングフィルムの事を書いてみます。

この記事はこんな方に☆

・家庭菜園をこれから始めようと思っている又は始めたばかりの方
・よく聞く「うね・畝」って何なのか知りたい方
・家庭菜園で使う「マルチ」のことを知りたい方

先日行ってきた畝作り→マルチ張りまで

<使用した農具、資材>
・ワングリホー
・マルチングフィルム(黒) 0.95m×3m
・マルチ押さえ 3本
・弾性ポール(5本) ←事前準備として

なんとなく台形状の、、盛り上げて、、とは作り方が少し違って、形としては平畝なんですが、
・マルチがしっかり張れて、なおかつ風で飛ばない
・マルチを最終的に剥がすときに作業しやすいように
という点も踏まえて作っています

工程としては
①畝を作る場所は、3m×1mの大きさ、畝のてっぺんの幅はだいたい60㎝位になります。
②溝を作る この時に、マルチを押さえるために用いる溝の外側の土の量を確保しておく
③畝の天端を均す
④短辺でマルチを土で押さえ固定し、位置を決定する
テンションをかけながらピンと張るように長編を押さえていく
⑥3か所ピン止めし、植え付け後の防虫ネットかけの骨組みまで作っておく

これで作業時間5分
いろいろ方法を考えてきましたが、現時点でたどり着いた、1畝を作る最高効率の方法です。

あとは、後日種まきなり苗の植え付けなりを行う、と。

畝とは?その役割と効果

家庭菜園をやってる人は、畝を作ることを「畝立て」と言い、マルチングフィルムを「マルチ」、その黒いのを「黒マルチ」と言います。

そもそも畝って、どういうものなのか。

畝は、野菜の種を蒔いたり、苗を植え付けるためのベットの役割を果たす、地面を土で少し盛り上げた高台です。
大きく2種類に分けられて、

平畝:高さ10~15㎝程度、耐湿性の強い野菜に向く
高畝:高さ20~30㎝程度、耐湿性の弱い野菜に向く

と言われます。

畝を作ると、野菜が育つ場所が決まるので、日差しの向きも確認しながら、「南北畝」なのか「東西畝」なのかを決めたりします。

畝には、

1.水はけを良くして、根が水に浸かって腐ってしまうのを防ぐ
2.高いところで育てることで風通しを良くして、過湿から起こる病害虫を防ぐ
3.通路との区別ができて、作業しやすくなる

という効果があります。

マルチとは?その役割と効果

一方マルチ。

こちらは、いろんな効果があり、しかも一口にマルチと言ってもフィルムの構成などで様々な商品があります。
代表的なのでいくと、
・虫の忌避効果が高いシルバーマルチ、銀線ストライプマルチ
・より地温上昇させたい透明マルチ
など。

でも僕はここ何年か、ほとんど「黒色マルチ」しか使っていません。生産目的の栽培ではないので、そこまで使い分けることもないかなぁ、と思ってやっています。

このあたりは、すべて黒マルチで栽培してきた野菜たち、、の9月下旬の様子です。

黒マルチの効果

1.雑草防除(野菜以外の草を生えさせない)
2.病害予防(雨水が土で跳ね返って葉についたりを防ぐ)
3.地温の上昇
4.土壌の乾燥を防ぐ

このあたりが一般的に言われる効果です。

黒マルチは、フィルム構成はほとんどが単層(1層)で価格も安い
雑草防除にはものすごく効果があって、全光線透過率は1%以下で、遮光性が極めて高いです。

熱線を含む全光線を吸収して、熱伝導と熱放射で地温を高めるんですが、透明マルチなどに比べるとここは効果薄いです。

ただそこは、「育て始めるべき時期・タイミングを逃さず」種まきや植え付けを行うことで回避できる点だと思っています。

まとめ

もちろん、ふかふかに耕された土に種を蒔き、苗を植えれば、作物は育ってくれます。

ただ、その作業の一歩手前でこの「畝+マルチ」というひと手間をかけることで、そのあとの栽培が「楽に」「上手く」できる。
やはり収穫への導きがかなり良くなってきますので、僕の中では春夏だろうが秋冬だろうが、必須の作業という位置づけで考えています。

確かに準備で少々面倒に思われる工程でもあるので、上段で書いたような「効率的に設置できる方法」を各々に編み出して、楽に楽しく作業していきましょう。

畝・マルチの貼り方はこちらの動画でもどうぞ。

この記事を書いた人
m3firm運営者

m3-f blogを運営しています。
京都市出身、現在は東京都江東区に住まい、妻と一緒に小学生&保育園の二人の子育て中。両親の介護で京都との二拠点生活です。
「野菜作りを楽しむ」をコンセプトにした家庭菜園や農体験の運営を仕事として10年やってきました。今は独立して様々な情報発信などのお仕事と、不動産の管理などをしています。

2023年11月6日

Posted by m3-f.site