#390 複数コミュ障と、園芸療法によって適応障害から改善できたこと
m3-f blogです。
先日適応障害の体験談を記事にしましたが、今回はその続きで解消に至る経緯で悟った、自分なりの「コミュニケーション」のこと、そして救われた「農作業(園芸療法)」について書いてみたいと思います。
・「適応障害」診断の記録とコミュ障、園芸療法について
・働き方を見直し克服できた適応障害
・コミュニケーションストレスなどに悩んでいる、対処法を考えている方に
↓前回の記事
コミュニケーション障害→複数コミュ障
コミュニケーション・対人関係が苦手な俗称として、ネットスラッグとして「コミュ障」という言葉が使われますが、これと医学的な診断によるコミュニケーション症群・コミュニケーション障害群(DSM-5 言語症・語音症・小児発症流暢症)、社会的コミュニケーション症は違ったもので、僕の場合は前述のコミュ障なのかなぁ、、と以前から思っていました。
ただ、
・ダウナー系コミュ障
あがり症や自分から話すことに緊張する
・アッパー系コミュ障
自分の話したいことを一方的に話す
別にどちらに該当するでもなく、「なんとなくコミュ障っぽい」くらいにしか考えていませんでした。
ただ、いろいろ調べたり、適応障害の治療をしてもらっているうちに、「複数コミュ障」という言葉、グループがあることを知りました。
1対1に苦手意識を覚えないが、人が増えると話しづらい
というものです。
人のコミュニケーション能力というのは前頭葉の処理能力のことで、この境界線が、どうやら「3と4の間」にあるというのです。
「3と4の間」、つまり、3人までは良いけど4人になるとコミュニケーションがとりづらい というものです。
「これだ!」と思いました。
これは今でもそうですが、例えばSNSのLINEグループやMESSENGERのグループでも、4人以上のコミュニケーションになると急激につらくなってきます。
前頭葉の処理が、「大変な作業」と認識されてしまうようです。
集団感が生まれるのは4人から、だそうなのです。
この記事、大変参考になりました。
ここに気づいてから、その対策(4人以上のコミュニケーションにできるだけ入らないようにする)を心がけたことが一つ、適応障害から改善し、しばらく仕事に集中して取り組めるきっかけになりました。
こちらの書籍も、複数コミュ障に該当する人にはとても勉強になると思います。
「なぜ僕は、4人以上の場になると途端に会話が苦手になるのか」岩本武範 (著)
そういえば僕自身が一人っ子で、子供の頃から、祖父母を抜くと両親と3人で家で過ごす、ということが基本であったので、4人以上のコミュニケーションに小さい時分から慣れてこなかった、ということもあったのかもしれません。
農作業による園芸療法
もう一つ、今も仕事のメインにしていて、心と身体を向き合わせている「菜園」「野菜作り」「農作業」も、当時の適応障害から改善する大きな要素でした。
たまたま、というわけではないですが2014年時には取り組み始めて5年になっていた菜園での「野菜の栽培・管理」「運営」などのプロジェクトのお仕事は、自分の中で何かをつかみかけていた時期だったということもあって、まだまだ続けたい気持ちが強く、楽しもうとしていました。
休職や退職に伴ってそこから離れることは何とも残念で、それは仕事としてというだけではなく、実は当時お世話になっていたクリニックの先生からも、
土や自然に農作業はメンタルに良い。同じような障害を持ってしまった人は、お金を出してでもそういう環境に行ってリハビリしたりもする。仕事でそんなことに携わっているなら続けた方が絶対いい!
ということを言われていました。
言われたから、ということだけではなく自分の中で潜在的に、この農作業に触れることで、難しい世の中での癒しにしていたのかもしれません。
結果的に転職はしたものの、仕事内容としては変わらず引き続けて菜園・野菜作りの仕事に就けたことは、とてもありがたかったです。
心身に及ぼす農作業の効果・メリットはこんな風にも言われます。
1.生きがいづくり(収穫の楽しみ、将来を期待)
2.運動不足の解消、筋力低下の予防
3.外出機会の獲得
4.社会性の維持(人間関係の改善、責任感)
5.生活能力の維持(料理、販売)
6.落ち着きや意欲向上など精神面の効果
ということで適応障害から改善するきっかけの一つになった農作業には、それ以来より現地現場に向き合い、力点を置いて取り組むようになりました。
適応障害・園芸療法・コミュ障 今回のまとめ
今回はコミュニケーションについてと、農作業について、ともに僕の中では適応障害からの改善にとても効果のあった気づきと取組でした。
もちろん個人差はあるでしょうし、これによって環境調整できた!というきっかけも人それぞれだと思いますので何かの参考になればと。
あとは年齢的なものもあると思います。
やはり若い時の苦労は買ってでも、、ではないですが、20代30代は何が自分の得手で不得手なのかもこれから感じ取るために、苦手なことや嫌なこともやっていくべきと思いますが、40代を越えてそれらが気づけたりわかってきたら、「上手く避ける」というか、できるだけ楽しめること・長く続けられること・やりがいのあると感じれること に従事していくのが良いかな、と体験から思いました。
またいろんな気づきや考えを備忘録的にアップしていきたいと思います。