初めての介護保険申請と要介護認定|父母の変化と訪問看護までの記録#819 介護振り返りnote016
2022年、初めての介護保険申請と認定結果について
2022年に、母と父のために初めて「介護保険」の申請を行いました。
その結果、母は「要介護1」と認定されました。この区分は、「心身の状況により、生活の一部で部分的な介護を必要とする状態」に該当し、当時の母には認知症の初期症状が見られていたため、まさにその定義にあてはまるものでした。
一方、父は「要支援1」との判定を受けました。「要介護状態とは言えないが、社会的な支援が必要とされる状態」とされています。
確かに僕から見ても、対応に困る場面は多々ありますが、介護度としてはこの判断に納得しています。
父は足腰の衰えが見られるものの、手すりを頼りにして2階の寝室まで自力で移動できます。排せつや入浴も一人で行っており、毎晩のようにビールを楽しむ生活は今も続いています。
ただ、気力が保てるのは朝方だけで、昼以降は母とのコミュニケーションのストレスから言葉が荒くなったり、感情が不安定になって寝込んでしまうことも増えてきました。
そんな日々を、地域包括支援センターの職員や、シニア向け住宅を紹介してくれる「お助けマン」と相談しながら過ごしていました。
この時点では、介護保険証が交付されただけで、具体的なサービスの利用はまだありませんでした。

父の転倒をきっかけに「訪問看護」を検討
2023年2月ごろ、僕が東京在住であることも踏まえ、地域包括支援センターに再び相談しました。
週1回程度、母(要介護1)を対象に「訪問看護」を導入する方向で調整を進めることになりました。
きっかけは、父が自宅で倒れたという出来事でした。
夕方、母から電話がありました。
「さっきお父さんが1階で倒れて、肩を貸して2階へ上げた。今は寝かせてるけど、おむつがいるかもしれないから買いに行ってくるね」
一大事かと思い、僕は心配でたまらなくなりましたが、母の様子はなぜか落ち着いていて、深刻には聞こえませんでした。
翌朝、父に電話をかけると、普通に出て「あいつ大げさやねん」と軽く受け流されました。
さらに驚いたのは母の反応。「そんなことあったかな?お母さんが電話した?」とすっかり忘れてしまっていたのです。
母の認知症の進行と訪問看護の準備
この頃から、母は日付の感覚が曖昧になり、カレンダーやスマホを見ないと今日が何日かわからなくなっていました。季節や時間帯の感覚はあるものの、財布の中身や金銭の管理もうまくできなくなってきているように感じました。
現在の制度上、要支援1の父は訪問看護の対象にはなりません。しかし、同居している要介護1の母を対象としたサービスであれば、看護師の訪問時に同席する父の様子も見てもらうことが可能です。
万が一のときは、看護師から僕に連絡を入れてもらえるように連携する形で、訪問看護ステーションの手配を地域包括支援センターにお願いすることになりました。
まとめ:介護認定から始まる見守りの形
母の要介護1、父の要支援1という認定結果を受け、少しずつではありますが支援のかたちが見えてきました。
最初はただ介護保険証が手元に届いただけでしたが、地域の支援機関と連携しながら、家族の状況に応じたサービスを少しずつ取り入れていくことの大切さを実感しています。

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