🌸京を彩る働き者たち:歴史と伝統をまとう「京都の〇〇女」の魅力に迫る#1093
古都・京都の歴史を陰で支えた「〇〇女」たちをご存知ですか?彼女たちは、京の郊外に住み、特産品や燃料、花などを都まで売り歩き、独自の文化と装いで京の風物詩となっていました。
この記事内容から抜粋した練習問題5問☆
- 洛西の桂に住み、飴や鮎を売り歩き、頭に巻いた白い布を**「桂包み」**と呼ぶ女性たちは何と呼ばれていますか。
- 洛北の大原に住み、薪や炭、柴などを京都市中へ売り歩いた女性たちの装いの原形は、晩年を寂光院で過ごした誰に仕えた女官の姿だと伝えられていますか。
- 上賀茂に住み、主にすぐき漬けなどの特産品を売り歩いていた女性たちは何と呼ばれていますか。
- 白川に住み、白川で栽培した花を箕(み)に入れて頭に載せて売り歩いた女性たちが、文章博士の三善清行の勧めで朝廷に花を献じたのが始まりとされていますが、この女性たちは何と呼ばれていますか。
- 大原女と桂女が、伝統的な装いで参加している京都三大祭りの一つは何ですか。
☆回答は記事の最後にあります。
賀茂女、桂女、大原女、白川女のそれぞれの魅力や、時代祭りでの役割まで、京を彩った働き者たちの物語をご紹介します。
目次
✨京都の伝統を支えた「〇〇女」とは?
古都・京都には、特定の地域に住み、その土地で採れた産物や特産品を京の都(洛中)まで売り歩く女性たちがいました。彼女たちは地域名に「女(め)」をつけて呼ばれ、その働きぶりや独特の装いから、京の風物詩として長く人々に親しまれてきました。
それぞれの地域と、彼女たちが運んだ品々を見ていきましょう。
🛍️京の都を売り歩いた四つの「〇〇女」
1. 賀茂女(かもめ):すぐき漬けを運ぶ
- 上賀茂(かみがも)の地に住み、主にすぐき漬けなどの特産品を売り歩いていました。
- すぐき漬けは、上賀茂の伝統野菜である「すぐき菜」を漬け込んだ、京漬物を代表する一品です。彼女たちの活躍が、その味を京中に広めたと言えるでしょう。
2. 桂女(かつらめ):雅な装いの鮎売り
- 洛西(らくさい)の桂(かつら)に住み、飴や、清流・桂川で捕れるアユを洛中に売り歩きました。
- 頭に巻いた白い布は、その名も**「桂包み(かつらつつみ)」**と呼ばれ、彼女たちの象徴的な装いです。
- 京都三大祭りの一つ、**時代祭りの「中世婦人列」**に参加し、その姿を見ることができます。
3. 大原女(おおはらめ):薪や柴を運んだ山の娘
- 洛北(らくほく)の大原に住み、大原で採れた薪や炭、柴などの燃料を京都市中へ売りに出た女性たちです。
- 【文化人との関わり】 彼女たちは古くから文化人の興味の対象であり、平安時代の漢詩集『本朝無題詩』には「炭を売る女に住まいを尋ねたら、遠い大原だそうだ」といった歌が残されています。
- 【装いの由来】 その装いの原形は、壇ノ浦の戦いの後に大原の寂光院(じゃっこういん)で晩年を過ごした**建礼門院徳子(けんれいもんいんとくこ)**に仕えた女官が、柴刈りをする姿がもとになったと伝わります。
- 【特徴的な服装】藍染の着物に、御所染(ごしょぞめ)の帯を締め、縫紋用の手拭いを頭に巻き、頭上に商品を載せて歩く姿が特徴的です。
- 桂女と同じく、**時代祭りの「中世婦人列」**に参加しています。

4. 白川女(しらかわめ):京の都に花を献じる
- 白川(しらかわ)の地に住み、白川で栽培した花を**箕(み)**に入れて頭に載せ、京都市中を売り歩きました。
- 【始まり】 彼女たちが花を献じるようになったのは、平安時代の文章博士(もんじょうはかせ)・**三善清行(みよしきよゆき)**の勧めで、白川の娘が朝廷に花を献じたのが始まりとされています。
- 【時代祭】 時代祭りには**「白川女献花列(しらかわめけんかれつ)」**として、その美しい姿で花を都に届ける様子を伝えています。
👘独特の装いと伝統:彼女たちの姿が見られる場所
それぞれの「〇〇女」は、その活動内容や地域に根差した独特の装いを持ち、それが京の都の風景の一部となっていました。
特に、時代祭りでは「中世婦人列」や「白川女献花列」として、彼女たちの伝統的な姿が再現され、今にその文化を伝えています。京都の歴史や文化に触れる際、彼女たちの背景を知っていると、祭りの見学や京漬物、炭や薪、花などの産物に、より深みを感じられることでしょう。
京都の歴史を支えた「〇〇女」たちの物語、いかがでしたでしょうか。彼女たちの視点から京都を巡ってみるのも面白いかもしれませんね。
京都検定の勉強にも役立つよう、整理した内容で作成しました。このブログ記事で、さらに読者の方々が京都の魅力にハマってくれると嬉しいです。

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前述の練習問題の解答☆
- 桂女(かつらめ)
- 建礼門院徳子(けんれいもんいんとくこ)
- 賀茂女(かもめ)
- 白川女(しらかわめ)
- 時代祭り


