【雅な都の彩り】京都ゆかりの歌人たちをたどる旅#1071
かつて日本の都であった京都は、多くの歌人たちが活躍した舞台です。この記事では、平安の世を彩った二人の才女、清少納言と赤染衛門に焦点を当て、その人物像と京都の宮廷とのつながりをご紹介します。雅な都で花開いた彼女たちの生涯をたどりましょう。
この記事内容から抜粋した練習問題5問☆
- 清少納言の代表的な随筆で、一条天皇の皇后・藤原定子に仕えた宮廷生活を描いた作品名を答えなさい。
- 清少納言が、後に摂津守となった人物として結婚した相手の名前を答えなさい。
- 赤染衛門が仕えたのは、藤原道長の妻であった誰か、その名前を答えなさい。
- 赤染衛門が選ばれている、平安時代中期の優れた歌人36人を選定した歌人集団の総称を答えなさい。
- 赤染衛門の歌の特徴として、夫との間に詠まれた一途で深い「ある感情」が挙げられますが、それは何ですか。
☆回答は記事の最後にあります。
京都――かつて日本の都であったこの地は、多くの文化人や歌人たちが活躍した舞台でもあります。
今回は、平安の世を彩り、現代にまでその名を残す清少納言と赤染衛門、二人の才女に焦点を当て、その人物像と京都とのつながりをご紹介します。
清少納言:機知に富んだ随筆家にして歌人
清少納言といえば、日本三大随筆の一つ**『枕草子』**の作者としてあまりにも有名です。
彼女は、一条天皇の皇后であった**藤原定子(ていし)**に仕え、宮廷の華やかな暮らしや、鋭い感性で捉えた自然の美、そして機知に富んだ人間観察を書き残しました。その軽妙洒脱な文章は、千年の時を超えて私たちを魅了し続けています。
<清少納言の生涯>
- 夫について:
- 軍人の橘則光(たちばなの のりみつ)
- 後に摂津守となった藤原棟世(ふじわらの むねとよ)
赤染衛門:一途な愛情を歌い上げた名歌人
**赤染衛門(あかぞめえもん)**は、平安時代中期の女流歌人です。
当時の貴族社会で高い評価を得ており、三十六歌仙の一人に数えられています。彼女の歌は、夫である大江匡衡(おおえのまさひら)との一途で深い愛情を詠んだものが多く、人々の心を打ちました。
<赤染衛門の宮仕え>
- 仕えた人物:
- 摂政・関白として栄華を極めた藤原道長の妻、源倫子(みなもとの りんし)
- 歌人としての評価:
- 中古三十六歌仙のひとりとして名を残す

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前述の練習問題の解答☆
- 回答: 枕草子
- 回答: 藤原棟世(ふじわらの むねとよ)
- 回答: 源倫子(みなもとの りんし)
- 回答: 中古三十六歌仙(ちゅうこさんじゅうろっかせん)
- 回答: 愛情(または、愛、夫婦愛)

