⛩️ 京都検定合格への道!知っておきたい「か行」の神社とその由来#1022

京都検定の合格を目指す皆さまへ!このブログ記事では、受験必須知識である「か行」の主要な神社にスポットを当て、その祭神、勧請者、そして知っておきたい由緒や逸話を分かりやすく解説します。貴船神社の水まつりから護王神社の狛犬(猪)の秘密、義経ゆかりの首途八幡宮まで、知識を深めて合格を確実にしましょう!

この記事内容から抜粋した練習問題10問☆
  1. 水の恩に感謝する「水まつり」が7月7日に行われる、祭神に**高龗神(たかおかみのかみ)**を祀る神社はどこか。
  2. 平安遷都後、都の安否を左右する治水の神として朝廷の崇敬を受けた、賀茂川の水源の地に祀られる神社はどこか。
  3. 後白河上皇の勧請による、左京区の若王寺町に位置する神社はどこか。
  4. 白河上皇の勧請による、左京区聖護院山王町に位置する神社はどこか。
  5. 天皇病気や世上不安の際、この神社に**「靫」(うつぼ)**を献じて安穏を祈った故事が『徒然草』に記されている神社はどこか。
  6. 豊臣秀吉の市街改造により、敷地を突き抜けて新道が通されたことから**「天使突き抜け道」**の名の由来となった神社はどこか。
  7. 祭神に和気清麻呂(わけのきよまろ)を祀り、その故事にちなんで狛犬の代わりに猪の像がある神社はどこか。
  8. **牛若丸(源義経)**が金売吉次と待ち合わせ、奥州への旅立ちをした場所とされる神社はどこか。
  9. 貞観5年(863年)の疫病退散の御霊会(ごりょうえ)で神饌菓子として供えられ、後に水田玉雲堂の祖先により製法が再現された煎餅の名称を答えよ。
  10. 小麦粉や砂糖を用いた短冊形の薄焼き煎餅で、上御霊神社の御霊会で供えられた神饌菓子の名称を答えよ。

☆回答は記事の最後にあります。

京都検定合格を目指す皆さま、ようこそ!このブログでは、受験の必須知識である京都の神社仏閣について、特に「か行」の神社にスポットを当ててご紹介します。ただの名前を覚えるだけでなく、その由来や逸話を知ることで、きっと知識が定着しやすくなりますよ!


1. 貴船神社(きふねじんじゃ)

  • 📍 所在地: 賀茂川の水源の地
  • 🙏 祭神: 高龗神(たかおかみのかみ)(闇龗神/くらおかみのかみ)
  • 💡 特徴と由来:
    • 古くから水を司る神として信仰されています。
    • 平安遷都(794年)後は、都の安否を左右する治水の神として、また祈雨祈祷の神社として朝廷からの崇敬を受けました。
    • 水まつり(7月7日):水の恩に感謝する行事が行われます。

2. 熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)

  • 📍 所在地: 左京区の若王寺町
  • 👤 勧請:後白河上皇によるものです。
  • 💡 補足: 禅林寺(永観堂)を創建した**真紹(しんしょう)**が勧請したという説もあります。

3. 熊野神社(くまのじんじゃ)

  • 📍 所在地: 左京区(聖護院山王町)
  • 👤 勧請:白河上皇によるものです。

4. 五条天神宮(ごじょうてんじんぐう)

  • 📍 所在地: 五條天神社(西洞院松原)
  • 👤 勧請: 平安遷都の時、空海が勧請したとされます。
  • 💡 特徴と由来:
    • 天皇の病気や世の不安があるとき、この神社に**矢を入れる容器である「靫」(うつぼ)**を献じて安穏を祈る習わしがありました(『徒然草』にも記されています)。
    • 中世には、五条大路(今の松原通)の南、西洞院大路を挟む広大な敷地を有していました。
    • 豊臣秀吉の市街改造により、社地の敷地を突き抜けて新道が通されました。これが**「天使突き抜け道」**として知られています。

5. 護王神社(ごおうじんじゃ)

  • 📍 所在地: 烏丸通出水(からすまどおりでみず)
  • 🙏 祭神:和気清麻呂(わけのきよまろ)
  • 💡 特徴と由来:
    • 祭神である和気清麻呂の故事にちなみ、狛犬の代わりに猪の像が置かれています。

6. 首途八幡宮(かどではちまんぐう)

  • 📍 所在地: 智恵光院通・今出川
  • 💡 特徴と由来:
    • **牛若丸(源義経)が、承安4年(1174年)に粟田口の十禅師(じゅうぜんじ)で金売吉次(かねうりきちじ)**と待ち合わせ、奥州への旅立ちをした場所とされます。
    • 寿永年間(1182~85年)に勧請されてきた際、義経が平家追討の西国遠征に出発したとも伝わります。
    • 内裏の北東に位置する小高い丘の上にありました。

7. 上御霊神社(かみごりょうじんじゃ)

  • 💡 名物:唐板(からいた)(神饌菓子)
    • 唐板は、貞観5年(863年)に神泉苑で行われた**疫病退散の御霊会(ごりょうえ)**で神饌として供えられ、庶民にも配られたのが始まりです。
    • その後途絶えましたが、応仁の乱後に、神社門前の**水田玉雲堂(みずたぎょくうんどう)**の祖先が古書から製法を再現し、厄病除けの煎餅として販売するようになりました。
    • 小麦粉や砂糖を用いた短冊形の薄焼き煎餅です。

これらの情報を覚える際は、特に祭神勧請者(誰が建てたか)、そしてエピソード名物を紐づけて記憶すると、問題として問われたときにも対応しやすくなります。

このまとめが、あなたの京都検定対策の一助となれば幸いです。

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この記事を書いた人
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ロスジェネ40代の、あれこれ記録帳を運営しています。
京都市出身、現在は東京都江東区に住まい、妻と一緒に小学生&保育園の二人の子育て中。両親の介護で京都との二拠点生活です。
「野菜作りを楽しむ」をコンセプトにした家庭菜園や農体験の運営を仕事として10年やってきました。今は独立して様々な情報発信などのお仕事と、不動産の管理などをしています。

前述の練習問題の解答☆
  1. 貴船神社(きふねじんじゃ)
  2. 貴船神社(きふねじんじゃ)
  3. 熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)
  4. 熊野神社(くまのじんじゃ)
  5. 五条天神宮(ごじょうてんじんぐう)
  6. 五条天神宮(ごじょうてんじんぐう)
  7. 護王神社(ごおうじんじゃ)
  8. 首途八幡宮(かどではちまんぐう)
  9. 唐板(からいた)
  10. 唐板(からいた)

2025年12月7日

Posted by ロスジェネ40代の、あれこれ記録帳