相続した不要不動産(負動産)の処理がついに完了。僕が実際に体験した対処方法とは?#906 mission102
2025年4月、長年の懸案だった相続不動産の処理がようやく完了しました。
僕の母が相続して以来、ずっと手付かずになっていた2つの不動産です。
処分できたのは以下の2件:
- 滋賀県東近江市にある山林(約135㎡)
- 京都市山科区にある公衆用道路用地(1.75㎡)
これらはいわゆる「負動産」と呼ばれるもので、固定資産税がかかる一方で使い道もなく、放置されがちな不動産です。

相続登記義務化と国庫帰属制度、それでも難しい現実
近年は「相続登記の義務化」によって、相続した不動産を放置するわけにもいかなくなりました。
僕自身、滋賀の山林については、国庫帰属制度(国が不要不動産を引き取る制度)も検討しましたが、次のような課題がありました:
- 審査のハードルが高い
- 処理に長期間かかる
- 申請者側にも費用負担が発生する
この制度を模したような**民間の「有償不動産引取りサービス」**も最近は複数立ち上がっていて、今回はその中から一社に依頼しました。
原野商法の残骸と、今なお続く「二次詐欺」に注意
特に注意が必要だったのが、滋賀県の山林です。
これは1970年代、僕の叔父が「将来宅地になるから値上がりする」と勧められて購入した土地で、いわゆる原野商法の典型例でした。
そして今、このような土地が相続のタイミングを迎え、そこに目をつけた二次詐欺が増えているという話も聞きました。
- 「処分できた」と思った契約書に、小さな文字で別の物件の購入が書かれていた
- 気づかぬうちに山林などを新たに所有してしまう
といった被害もあるようです。
不動産処分を依頼する際には、会社の信頼性をしっかりチェックすることが重要だと実感しました。
実際に依頼した流れと感想
数社のホームページを比較し、報道実績や自治体・行政との連携があるかを確認。
最終的には、信頼できそうな1社に絞ってお願いしました。
結果としては大正解。問い合わせからわずか1か月程度、3月に相談して、4月下旬には決済・所有権移転まで完了しました。
対応も非常に丁寧でスピーディ。安心して任せられました。
高齢の母の代理で手続きを進めた実情
実際に動いたのは僕ですが、不動産の名義人は京都でサービス付き高齢者向け住宅に暮らす母。
認知症も進行していて、意思能力があるうちに手続きを済ませる必要がありました。
母は耳も悪く、電話でのやり取りが難しいため、登記関係のやり取りについては、京都で僕が信頼している司法書士の先生に直接お願いしました。
契約書や必要書類の確認・手配などを安心して任せることができ、無事に手続きが完了しました。
数年越しの問題が、ようやく解決!
こうして、長らく放置されていた相続不動産――いわゆる「負動産」の処理が、無事に完了しました。
- 原野商法の名残
- 相続登記義務化への対応
- 国庫帰属制度の限界
- 民間の不動産引取りサービスの利用
- 高齢家族のサポート
こうしたリアルな経験が、これから相続や不動産処分を検討される方の参考になれば嬉しいです。
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