父の介護認定区分変更を申請──「要介護」認定を目指して動いた理由と現実#829 介護振り返りnote026
これまで「要支援1」だった父について、介護認定の区分変更申請を行いました。
理由は、両親の住まいを見直し、今のギスギスした家族関係を少しでも改善できればと考えたからです。将来的に施設入居も検討していますが、「要支援」と「要介護」では選択肢に大きな差があります。
有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の多くは「要介護」の方を前提にサービス設計されています。母だけならスムーズに見学まで進むこともありましたが、父の見学には「将来に向けての検討ですね」という、まだ早いというようなニュアンスがつきまといました。
さらに、現在の父の状態──2023年6月時点での足腰の衰えや記憶を含む会話の変化──を見ても、1年半前と比べて明らかに進行していると感じていました。
最初に相談したシニア住宅紹介サービスの方、地域包括支援センターの担当者さん、母のケアマネージャー、そしてかかりつけ医の先生、誰に話しても「要介護の段階に近いと思う」といった反応でした(もちろん最終判断は認定調査の結果次第ですが)。
介護保険証の有効期限内であれば、区分変更申請は初回と同じように地域包括支援センター経由で進めることができます。必要な初期手続きは、
- 認定調査員による訪問面談
- かかりつけ医からの意見書提出
この2点です。
父本人に「区分変更の再申請をする」と真面目に説明しても理解は難しい状態でした(介護保険に加入していることすら把握していません)。そのため、「手続きが必要だから、僕がいる日に役所の人が来るよ。対応お願いね」と伝えることでスムーズに進めることができました。
かかりつけ医の先生にも相談しましたが、「定期的に診ているし、改めて来てもらわなくても大丈夫」とのことで、地域包括支援センターの担当者さんと主治医とのやりとりだけで意見書は用意してもらえました。僕も先生に現状を共有し、「要介護のほうが受けられるサービスも多いしな」と理解を得ることができました。
訪問調査では、調査員の方が父本人だけでなく、家族である僕にもヒアリングしてくれました。
「2階の寝室までの昇降」「日常会話の様子」「排泄の困難とトイレの課題」など、細かい実情を伝えることで、認定に向けた調査内容としてまとめてもらえた感触がありました。
そして、申請は完了。
しかし、真夏の暑さが続く中、ケアマネさんから届いた結果は……
なんと「却下」。区分は「要支援1」のまま据え置きとなったのです。
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