#398 おすすめビジネス書・自己啓発本「ザ・マインドマップ」要約的感想
m3-f blogブログです。
今回は、2013年に発刊され、僕も大いに刺激を受けた、今でも考えをまとめるときや整理するときに多用している「マインドマップ」の書籍、「ザ・マインドマップ 脳の無限の可能性を引き出す技術」トニー・ブザン著、ダイヤモンド社刊の、要約的感想です。
・仕事を効率よく、意味あることに時間を使って進めたい方
・タイパ重視、良い仕事の進め方ができるように役立つ書籍
・「マインドマップ」に興味がある方
マインドマップのオフィシャルブックになってる本書は、こんな部構成になっています。
ザ・マインドマップの部構成
第1部 脳の無限の可能性
第2部 マインドマップをかいてみよう
第3部 マインドマップ活用法 基本編
第4部 マインドマップ活用法 応用編
第5部 マインドマップの未来
トニー・ブザンとマインドマップ
マインドマップは、脳と学習の世界的権威と言われるトニー・ブザンが1960年代に考案・発明した(弟・バリーブザンは、兄と共にマインドマップの開発に熱心に取り組んだ)もので、
・アイデアを楽に生み出す創造的思考力の向上
・自由に考え、無数のアイデアを思いつく可能性が広がる
・記憶・創造性・学習の3分野で効果を表す
など、いろんな効果・成果に結びつくとしてビジネス他いろんなシーンで活用できる思考の表現方法です。
まず中心に、主要概念となるセントラルイメージがあり、基本アイデアから、放射状にメインブランチ→サブブランチと延びてゆくマップを書いてつなげていきます。
大きさや規模によって、ミニマインドマップとフルマインドマップという分け方もされています。
僕はよく、ミニマインドマップをTODOリスト作成に使っています
以下、本書を読んで僕なりにこれ!って思ったポイントに沿って、心に残った事柄を整理してみました。
脳の可能性について
マインドマップの書き方、ノウハウ以前に、本書では脳の基本的な構造と可能性について述べられています。
・農業・工業・情報・知識の時代を経て、「知性の時代」に移行していること
・21世紀は、イノベーションと知的資本開発の世紀=脳の世紀であること
・これまでわたしたちの脳には取説がなかったこと
・モノトーンは「モノトナス(単調な)」という言葉の語幹。単調さに飽きると、退屈して興味を失い、活動を停止して眠るのだということ
・脳の主食は酸素で、常にストレスを受けていると、想起を障害する化学物質が生じる。だから新鮮な空気が必要であるということ
といった前提条件が本書の中に散りばめられていました。
ここに、マインドマップの基本である見た目の、「放射思考:脳本来の高度な思考モード」が紹介されます。将来のあらゆる可能性に最も影響を与えるたった一つの要因は、「放射思考をする人間の脳」だという話も出てきます。
この放射状の形は、人間の脳の意味ネットワークと呼ばれる、意味記憶の構造によく適合しているので、理解や記憶がしやすいと言われます。
脳に関してはほかにも、
・マインドマップは、学習障害と言われる障害から脳を解き放つ。
・脳がアイデアを生み出す力に限界はない。
という話に展開し、僕の中で脳の件でもっとも心に響いたのは、
筆が止まる状況になったら、マインドマップを使う
→脳には「全体を完成させる傾向がある」ので、空白の部分を新しい言葉やイメージで埋めようとする
というところでした。
全体を完成させようとする傾向、マインドマップに限らず皆さんどこかで心当たりあるのではないでしょうか。僕はとても思い当たりました。
「学習する」ということについて
古代中国文明から、「学習」は、従う・協力する・分化するという3段階だった。
マインドマップでは同じく、「受け入れる(Accept)」「活用する(Apply)」「順応させる(Adapt)」が3段階として存在して、記憶の整理や発想をしやすくしてくれます。
そして僕がマインドマップを通じて(知り学んでから)実生活やビジネスの場で最も有用だったのは、「情報整理」と「意思決定」についてでした。
「情報整理」に使う
マインドマップを情報整理に使う、シーンを6点抽出してみました。
ノートに使う
この本を読んで改めて、昔から何気に行っている「ノートをとる」という行為の基本的な役目は、
<ノートの4大機能>
①記憶する
②分析する
③創造する
④対話する
なんだということが再理解できました。
そして、一般的なノートをとるスタイルの、「リスト形式で書くノート」は、「生み出されたアイデアを意図的に前後のアイデアから切り離すことになる」ということになりがちだということに気づかされます。
マインドマップでノートをとると、大切なことが一目でわかり、重要な概念の間のつながりが瞬時に特定できる。
また、頭に自然と浮かんだ考えも書き加えることで、より後々役立つノートに完成させることができます。
ワークライフバランスの分析、計画にマインドマップを使う
例えば、1週間は168時間。この168時間の割り振りを、マインドマップを使って整理してみる事例が本書では紹介されていました。
年間365日、1か月30日など、僕も自己分析を兼ねよく書いていました。
仕事を効果的にする目的で書いていたことが多かったですが、
「仕事を楽に・楽しく・効率よく働く」ために、という意味合いが強かったように思います。
自己啓発のため自分の人生のマインドマップを書く
将来の成功と幸せ、歴史(過去・現在・未来)、長所、短所、好きなこと、嫌いなこと、感情、趣味、得意なこと、仕事、長期的な目標、短期的な目標、役割、友達、家族、パートナー、財産、健康、レジャー、精神性、人間関係
これらを整理してみる、ということなのですが、自分史のようなものを年表型に書いていたのを、マインドマップに整理したことがあって、これまでの傾向や趣向が改めてよくわかり、とても自分自身の参考になったのを覚えています。
本を読む→本のマインドマップを作成する
この書評もそうですが、いわゆる読書感想文の書き方、というか本の内容の理解のさせ方のポイントですね。
本書では以下のような流れでまとめられていました。
①全体にざっと目を通し、構造をつかむ
②学習時間と、その時間内に扱う量を決める
③学習テーマについて知っていることをマインドマップに
④ミニマインドマップを作って、その学習時間の狙いや目的を定める
⑤概要をつかみ、新しいマインドマップのセントラルイメージをメインブランチ(基本アイデア)を書く
⑥「下読み」する 概要をつかむまでの段階では対象にしなかったすべての資料に目を通す
⑦「本読み」する 問題を特定し難しい部分は飛ばす マインドマップに書き足す
⑧「仕上げ読み」する 前の段階で飛ばした部分や問題に戻る →マインドマップを完成させる
プレゼンに活用する
仕事でよくあるシーンの一つとして、プレゼンテーション。
誰に話すか・何をいいたいか・どのようにすれば最大の効果を上げられるかの3点がポイントだとされ、そのうえで、マインドマップの書き方が解説されていました。
・トピックに関連して、頭に浮かんだアイデアを次々に書き出す
・メインブランチ上に記入する基本アイデアを決める
・話す順番を決めてメインブランチに番号を入れる
経営課題の解決に
本書では経営課題と書かれていますが、これは「チームマネジメント」、例えばスポーツのチーム運営と置き換えても、よく理解できることかと思いました。
多くは、
①透明性の欠如
②管理不足
③コミュニケーションの欠落
に課題があるとされ、マインドマップを書くことで課題がよーく見えてきます。
「意思決定」に活用する
マインドマップを活用した意思決定についても触れられています。
判断を迫られたとき、マインドマップを使って、自分の考えを明確にする。
そして、この意思決定に派生して、僕の中ではこれは「第3の選択をしないこと」という、このポイントがとても公私ともにライフスタイルで役立っています。
決断して実行する方が、気持ちが揺れて動きがとれなくなるより有意義
という、これですね。
これはこの本を読んで以来心がけていることで、例えば仕事でもプライベートでも、何か商品を購入する(仕事なら資材を調達して原価を使う)ときに、もっと探せば安く・多少は良い商品や購入ルートが見つかるかもしれないが、「時は金なり」じゃないですが、それ以上選択している時間は別のことに使った方が良いし、その選択している時間がストレスや疲労を生むかもしれぬ、であればかえって逆効果だと考えるようになりました。
「ザ・マインドマップ」要約的感想まとめ
思考の表現、整理の方法として、これまでビジネス書とかノウハウ本を読んできた中では、やっぱりこの純正・マインドマップが一番しっくりきました。
結果として思考を整理し、発想を豊かにし、記憶力を高めるために想像と連想を用いて思考を展開する。
頭の使い方が、とても理にかなっていて効率が良いのかなと、思います。
ちなみにトニー・ブザンは、次の12のルールを定めていて、「それに従ってないものはマインドマップではない」とおっしゃられています 笑
①無地の紙を使う
②用紙は横長で使う
③用紙の中心から描く
④テーマはイメージで描く
⑤1つのブランチには1ワードだけ
⑥ワードは単語で書く
⑦ブランチは曲線で
⑧強調する
⑨関連付ける
⑩独自のスタイルで
⑪創造的に
⑫楽しむ!