🏯 壮麗なる都の原点:知っておきたい「平安京」の基礎知識#1063
現在の京都の原型となった壮大な都、平安京。その規模、道路の幅員、そして都の中枢である大内裏の構造を詳しく解説します。これから京都の歴史を学び始める方や、京都検定を目指す方が最初に知っておくべき、平安京の基礎知識を徹底整理しました。
この記事内容から抜粋した練習問題5問☆
- 平安京の中央を南北に貫き、幅員が約85mもあった大路の名称を答えなさい。
- 大内裏において、国家の重要な儀式を行う場所であり、朱雀門をくぐった先にあった施設の名称を答えなさい。
- 天皇の住まいと日常の政務を行う場所を「内裏」と呼びますが、その内裏の正殿(せいでん)の名称を答えなさい。
- 平安京の東西の端を走る大路のうち、幅員が10丈(約30.3m)であった西側の通り(西端)の名称を答えなさい。
- 大極殿の東西に設けられていた一対の高楼のうち、西側の高楼の名称を答えなさい。
☆回答は記事の最後にあります。
平安京は、現在の京都の基礎を築いた、壮大で計算し尽くされた都です。これから京都の歴史や文化を学ぼうとする方へ、その魅力的な構造を解き明かします。
目次
🗺️ 平安京のスケールと概要
平安京は、中国の都城をモデルに造営された、計画的な条坊制の都です。
- 規模:
- 南北 約5.2km
- 東西 約4.7km
この広大な空間に碁盤の目状に道が整備され、都が形成されました。
📏 平安京を貫く主要な大路のスケール
平安京の美しさと機能性を支えたのは、その幅の広い大路(おおじ)です。特に、都の中央を貫く朱雀大路は圧巻でした。
🛣️ 都のメインストリート:朱雀大路
- 幅員(幅): 約85m
- 役割: 平安京を南北に貫くメインストリート。この大路によって都は左右(左京・右京)に分けられていました。
🛣️ その他の主要な大路
主要な大路は、朱雀大路に次ぐ幅員を持ち、都の交通と区画を担いました。
- 幅員12丈(約36.3m)の大路:
- 九条大路(南端)
- 一条大路(北端近く)
- 堀川小路、西堀川小路(南北に走る主要な通り)
- 幅員10丈(約30.3m)の大路:
- 東京極大路(東端)
- 西京極大路(西端)
🏛️ 平安京の中枢:大内裏と内裏の構造
平安京の北中央には、天皇の住まいと政庁が置かれた「大内裏(だいだいり)」がありました。
🚪 大内裏の正門:朱雀門と朝堂院
- 朱雀門の位置: 二条大路に面して置かれていました。
- 幅員: 約17m
- 朝堂院(ちょうどういん): 朱雀門をくぐると現れる、国家の重要な儀式を行う場所です。
👑 天皇の住まいと政務の場:内裏(だいり)
大内裏の内部には、天皇の私的な住居と日常の政務を行う**内裏(だいり)**がありました。
- 紫宸殿(ししんでん): **内裏の正殿(せいでん)**であり、重要な儀式や行事が行われる最も格式の高い建物です。
🏰 大極殿の高楼
大内裏の最も主要な建物である**大極殿(だいごくでん)**には、東西に一対の高楼がありました。これらは四神(ししん)になぞらえて名付けられています。
- 蒼龍楼(そうりゅうろう): 大極殿の東の高楼
- 白虎楼(びゃっころう): 大極殿の西の高楼
この記事が、あなたの京都検定の学習や、平安京の魅力に触れる第一歩となれば幸いです。

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前述の練習問題の解答☆
【回答】
- 朱雀大路(すざくおおじ)
- 朝堂院(ちょうどういん)
- 紫宸殿(ししんでん)
- 西京極大路(さいきょうごくおおじ)
- 白虎楼(びゃっころう)


