🍁京都検定対策にも!壮大なる禅宗寺院「東福寺」とその塔頭を徹底解説#998

京都検定受験のための備忘録を兼ねた、東福寺とその塔頭の徹底解説。壮大な伽藍を誇る東福寺の歴史、創建者・九条道家の思い、そして通天橋や国宝の六波羅門などの見どころを詳述。さらに雪舟の庭がある芬陀院など、知っておきたい塔頭の魅力をまとめています。

この記事内容から抜粋した練習問題5問☆
  1. 東福寺は、その規模を奈良の東大寺に、教行(教え)を奈良の興福寺にならうとして創建されましたが、このことから東福寺という寺号が付けられた経緯を持つ、東福寺の創建者である関白の名前を記述しなさい。
  2. 東福寺の境内にある、法堂から開山堂に至る廊下橋で、特に紅葉の名所として知られる建造物の名称を記述しなさい。
  3. 東福寺の六波羅門は、かつて京都の治安を担った軍事組織の南方の門が移築されたと伝えられています。この軍事組織の名称を記述しなさい。
  4. 東福寺の八相の庭は、南庭、東庭、西庭、北庭の四つの庭で構成されていますが、このうち、敷石と苔地を用いて市松模様を表現している庭の名称を記述しなさい。
  5. 東福寺の塔頭の一つで、「雪舟寺」の別名を持ち、その庭園が画僧・雪舟等楊の作と伝えられる寺院の名称を記述しなさい。

☆回答は記事の最後にあります。

はじめに:東福寺の魅力

京都を代表する禅宗寺院である東福寺。広大な境内と荘厳な伽藍、そして息をのむ紅葉で知られています。京都検定受験者にとってはもちろん、京都観光を深く楽しみたい方にとっても必見のスポットです。この記事では、東福寺の歴史と見どころ、そして知っておきたい重要な塔頭について解説します。


🏞️東福寺:臨済宗の大本山

  • 正式名称: 慧日山(えにちざん)東福寺
  • 宗派: 臨済宗東福寺派の大本山
  • 本尊: 釈迦如来

建立の経緯と特徴

  • 創建: 嘉禎2年(1236年)、関白・九条道家が九条家の菩提寺として建立を発願。
    • 道家が僧侶を得度すべきという**瑞夢(ずいむ)**を見て発願文を作成したのが始まりです。
  • 開山: 円璽弁円(えんじべんえん)
  • 寺院名の由来: 寺院の規模を奈良の東大寺に、教行(教え)を奈良の興福寺にならうとし、両寺から一文字ずつ取って「東福寺」と名付けられました。
  • 宗派の特徴:
    • 道家は弁円に、禅・天台・真言の三法を兼ねる寺院とすることを依頼しました。
    • この期待に応え、東福寺は禅宗寺院の体裁を備えながらも、密教教学の道場の性格も兼ね備えて発展しました。
  • 伽藍の規模:
    • 仏殿や法堂をはじめ、境内は多くの壮大な伽藍で埋め尽くされていました。
    • 江戸時代の案内書『再撰花洛名勝図絵』には「塔頭50院、境内8町四方」と記され、「東福寺の伽藍面」と評されるほどの壮大さでした。

見どころ・文化財

  • 通天橋(つうてんきょう):
    • 法堂から開山堂へと続く廊下橋。
    • 周辺の紅葉の名所として特に有名です。
  • 六波羅門(ろくはらもん):
    • 重要文化財
    • かつての六波羅探題南方の門が移築されたと伝わります。
  • 八相の庭(はっそうのにわ):
    • 昭和14年(1939年)に作られた枯山水式の禅苑庭園釈迦八相(釈迦の生涯の8つの主要な出来事)にちなみます。
    • 南庭: 4個の巨石を**「蓬莱・瀛州(えいじゅう)・壺梁(こりょう)・方丈」の四仙島に見立て、西方の築山を五山**としています。
    • 東庭: 柱石の余材を配置し、北斗七星の形を表現しています。
    • 西庭(井田市松): サツキの刈込と砂地で市松模様を表現しています。
    • 北庭(小市松): 敷石と苔地で市松模様を表現しています。

⛩️東福寺の主要な塔頭

東福寺には現在でも多くの塔頭が残っており、それぞれに独自の歴史と魅力があります。

1. 正覚庵(しょうかくあん)

  • 特徴:筆の寺」として知られています。
  • 由来: 江戸時代後期、用済みになった筆への感謝を込めて、筆を集めて筆塚を築いたことに始まります。
  • 行事: 毎年11月23日には、奉納された筆や鉛筆を供養する筆供養が行われます。

2. 光明院(こうみょういん)

  • 創建: 元中8年/明徳2年(1391年)
  • 開基: 金山明昶(きんざんみょうしょう)

3. 芬陀院(ふんだいん)

  • 別名:雪舟寺(せっしゅうじ)
  • 特徴:
    • 勾玉(まがたま)の手水鉢があることで有名です。
    • 庭園は画僧・**雪舟等楊(せっしゅうとうよう)**の作と伝えられています。
    • 南庭の苔庭の中に鶴島と亀島の石組が見られます。
    • 東庭鶴亀の石組の枯山水庭園です。

💡まとめ

東福寺は、九条道家の壮大な願いのもと、奈良の大寺院にならって創建された歴史を持ちます。禅宗寺院でありながら密教の要素も取り入れた独特の発展を遂げ、広大な伽藍や「八相の庭」、そして紅葉で知られる「通天橋」など、見どころが尽きません。塔頭の正覚庵、光明院、そして雪舟の庭で有名な芬陀院と合わせて、ぜひ深く学んでみてください。

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この記事を書いた人
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ロスジェネ40代の、あれこれ記録帳を運営しています。
京都市出身、現在は東京都江東区に住まい、妻と一緒に小学生&保育園の二人の子育て中。両親の介護で京都との二拠点生活です。
「野菜作りを楽しむ」をコンセプトにした家庭菜園や農体験の運営を仕事として10年やってきました。今は独立して様々な情報発信などのお仕事と、不動産の管理などをしています。

前述の練習問題の解答☆
  1. 九条道家(くじょうみちいえ)
  2. 通天橋(つうてんきょう)
  3. 六波羅探題(ろくはらたんだい)
  4. 北庭(きたにわ)
  5. 芬陀院(ふんだいん)

2025年11月27日

Posted by ロスジェネ40代の、あれこれ記録帳