#868 mission064 90歳を迎える父、入院生活から退院準備へ|スマホトラブルと向き合った日々
2024年4月、6月に90歳の誕生日を迎える予定の父は、1か月半を超える入院生活を経て、ようやく病院の環境に慣れてきました。食欲も回復し、少しずつ体も動くようになり、退院に向けた準備が始まっています。

スマホ操作に戸惑う父との新たな問題
もともと機械に強かった父は、この年齢になってもスマートフォンを使いこなしていました。しかし、長期入院の影響もあり、認知機能の低下が進み、日々トラブルが発生するようになりました。
父は、
- 「お母さんが亡くなった」
- 「昔飼っていた犬が死んで悲しんでいた」
- 「この病院は危ないから気をつけろ」
といった被害妄想や空想の話を繰り返すようになり、会話が支離滅裂になってしまいました。さらに、スマホの基本的な操作、特に「連絡先をタップして電話をかける」ことも難しくなってしまいました。
夜中の連続着信、ナースステーションへの対応依頼
夜中の2時、3時に目覚めた父が、僕の連絡先をタップして何度も着信を繰り返すようになりました。しかし、通話が繋がっても何も話さないのです。
1晩で20回以上も着信が続くこともありました。
困り果てた僕は、病棟のナースステーションに連絡し、
「父が夜中にスマホを操作しているようなので、スマホを取り上げて引き出しにしまってもらえますか?」
とお願いしました。
病院側も、夜間に患者がスマホを操作するのは望ましくないとのことで、すぐに対応してもらえました。
ただし「度重なる場合は、ご家族でスマホを撤収するなどのご対応をお願いします」とも注意を受けました。当然のことです。
スマホの設定を見直し、トラブル防止策を実施
さらに心配だったのは、父のスマホのアドレス帳に登録されている他の人たちへ、無作為に発信してしまうリスクです。
そのため、僕たち家族は次の対策を取りました。
- 父のスマホから、僕と母以外の連絡先をすべて削除
- 僕と母以外には発信できないように設定変更
本人の大切な「連絡手段」を完全に取り上げることは避けたかったため、最低限の制限に留めました。
徐々に認知機能も回復、退院へ向けて前進
対策後も何度か意味不明な着信はありましたが、4月下旬には父の認知機能も少しずつ回復。スマホを巡るトラブルも減少し、いよいよ退院の計画が具体的に進み始めています。
あわせて読みたい記事
おすすめの書籍
関連する内容であわせて読みたい記事