遠距離介護の始まり|訪問看護の導入とケアマネージャーとの契約までの流れ#820 介護振り返りnote017

2022年に介護保険の認定を受け、母の被保険者証が発行されてから約1年。2023年3月、ついに具体的な介護サービスを受け始めることになりました。

要支援と判定された父の支援は、引き続き地域包括支援センターが担当してくれていますが、要介護の母については、新たにケアマネージャーさんが担当につきました。居宅介護支援を受けるため、ケアプランセンターと契約を結ぶところからスタートしました。

担当ケアマネージャーさんは、本人や家族の希望を踏まえて介護サービスを計画し、適切な訪問看護ステーションや関連施設を提案してくれます。今回、僕たちが最初にお願いしたのは「訪問看護」の導入。週1回、看護師さんに来てもらう形です。

東京に暮らし、遠距離から両親を見守っている僕にとって、何よりも大事なのは「定期的に様子を見てもらうこと」。普段の生活に支障がないか、健康面に問題が出ていないかを確認し、必要があれば僕にも報告してもらえるようにお願いしました。

実際の訪問看護の内容は、血圧測定や聴診による健康チェックに加えて、物忘れが進んできた母のために、主治医から処方されている日々の「薬の管理」も含まれます。

そもそも、この介護保険の手続きを始めたのも、「いざという時のために保険証を持っておこう」と母と話して進めたものでした。今回の訪問看護が始まることで、父と母にとっては「他人が定期的に家に入ってくる」という、これまでにない経験になります。

当初、両親ともに「まだ心配いらない」「そんなサービスは必要ない」といった反応で、こちらの話に正面から向き合ってくれないことも多かったのですが、伝え方を工夫しました。

父には、「お母さんの様子が心配だから、看護師さんに来てもらって何かあれば僕に連絡をもらいたい」と伝え、
母には、「お父さんももう80代後半。頻繁に病院へ通うのは難しくなってきたから、その代わりに家で健康チェックしてもらえたら安心だよ」と説明して、ようやく納得してもらえました。

手続き上は、あくまで母のための訪問看護ですが、実際にはリビングで過ごす父にも自然と声をかけ、問診のように体調を確認してもらえるような内容になっています。

初回の訪問看護は、契約書の取り交わしもあったため、僕が京都に帰省できる日程に合わせて設定してもらい、立ち会うかたちでスタートしました。

あわせて読みたい記事

おすすめの書籍

今回のブログ記事前後の関連記事

この記事を書いた人
本サイト運営者

m3-f.site ブログを運営しています。
京都市出身、現在は東京都江東区に住まい、妻と一緒に小学生&保育園の二人の子育て中。両親の介護で京都との二拠点生活です。
「野菜作りを楽しむ」をコンセプトにした家庭菜園や農体験の運営を仕事として10年やってきました。今は独立して様々な情報発信などのお仕事と、不動産の管理などをしています。

2025年7月15日

Posted by ロスジェネ40代の、あれこれ記録帳