🌸京都の風と人形が紡ぐ物語:知っておきたい「浄瑠璃」ゆかりの人物たち#1096
京都の歴史と文化を学ぶ上で欠かせない伝統芸能「浄瑠璃」。
この記事内容から抜粋した練習問題5問☆
- 浄瑠璃太夫として、京都の四条河原で操り人形を用いた興行を始めた人物は誰でしょう。
- 近松門左衛門が浄瑠璃の作者となるきっかけとして、仕えていた公家が浄瑠璃を書いていたという影響を紹介している、神沢トコウの随筆は何という作品名でしょう。
- 近松門左衛門の現存する作品の中で、最も古いとされる作品のタイトルは何でしょう。
- 浄瑠璃の隆盛期に「竹本座」の初世座元を務め、竹本義太夫、近松門左衛門と共に三者提携を行った人物は誰でしょう。
- 『東海道四谷怪談』や『天竺徳兵衛韓噺』などの作品で知られる、浄瑠璃や歌舞伎の作者は誰でしょう。(四世まで含めて記述してください。)
☆回答は記事の最後にあります。
この記事では、これから京都検定を目指す方に向けて、四条河原で興行を始めた人物から、近松門左衛門や竹田出雲といった黄金時代を築いたキーパーソンまで、古都ゆかりの主要な人物たちをわかりやすく解説します。

目次
はじめに:古都と響き合う芸能「浄瑠璃」
日本の伝統芸能である浄瑠璃(じょうるり)。人形を操る人形芝居と三味線音楽が一体となったこの芸能は、古都・京都の文化とも深く結びついています。
これから京都の歴史や文化を学ぼうという方、特に京都検定を目指す方は、この世界を築き上げたキーパーソンたちを知っておくと、より一層、古都の魅力に触れることができるでしょう。
今回は、京都にゆかりのある、あるいは影響を与えた浄瑠璃の主要な人物たちをご紹介します。
📝浄瑠璃を彩った主要人物:四条河原から文豪まで
① 宇治嘉太夫(うじ かがのじょう)
- 何をした人?:浄瑠璃太夫として活躍し、「宇治加賀掾(うじかがのじょう)」とも呼ばれます。
- 京都での活動:京都の**四条河原(しじょうがわら)**で、操り人形を用いた興行を始めました。
- 特徴:太夫としてだけでなく、興行を取り仕切る芝居主と座元を兼ねるなど、興行の初期において重要な役割を果たしました。
② 近松門左衛門(ちかまつ もんざえもん)
- 何をした人?:浄瑠璃の歴史上、最も偉大な浄瑠璃作者の一人です。
- 生い立ちと影響:越前吉江藩士の子として生まれましたが、京都で奉公。
- 仕えていた**正親町公通(おおぎまち きんみち)**が自身で浄瑠璃を書いていたことに影響を受け、作者の道を歩み始めました。
- この影響は、神沢トコウ(かんざわとこう)の随筆『翁草(おきなぐさ)』にも紹介されています。
- 代表作:最も古いとされる作品に『世継曽我(よつぎそが)』があります。
③ 竹田出雲(たけだ いずも)
- 何をした人?:浄瑠璃の世界で隆盛を極めた「竹本座」の初世座元(興行責任者)です。
- 黄金時代を築く:彼の座元時代に、竹本義太夫(たけもとぎだゆう)(語り手)や近松門左衛門(作者)との三者提携が実現し、竹本座は浄瑠璃の最盛期を築きました。
④ 井原西鶴(いはら さいかく)
- 何をした人?:浮世草子の作者として有名ですが、彼もまた浄瑠璃作品を残しています。
- 主な浄瑠璃作品:
- 『暦(こよみ)』
- 『凱陣八島(がいじんやしま)』
⑤ 鶴屋南北(つるや なんぼく)(四世)
- 何をした人?:主に歌舞伎の作者として知られますが、浄瑠璃の脚本も手掛けています。
- 主な浄瑠璃・歌舞伎作品:
- 『天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)』
- 『東海道四谷怪談(とうかいどうよつやかいだん)』
💡豆知識:浄瑠璃と京都検定
これらの人物や作品は、江戸時代の文化史、特に芸能史において重要です。京都検定では、宇治加賀掾が四条河原で興行を始めたことや、近松門左衛門の作品などが、文化・歴史分野で問われることがあります。
歴史上の有名人物の京都での活動や、京都が文化の発信地となった背景を知ることで、検定対策はもちろん、京都観光が一層深まることでしょう。

あわせて読みたい記事
おすすめの書籍
リンク

今回のブログ記事前後の関連記事
前述の練習問題の解答☆
- 宇治嘉太夫(または宇治加賀掾)
- 翁草(おきなぐさ)
- 世継曽我(よつぎそが)
- 竹田出雲
- 鶴屋南北(四世)


