🍶 京都最古の由緒と酒造の神様:松尾大社の深い魅力に迫る#1033
京都最古の歴史を持ち、平安京の鎮護から酒造の神様として親しまれてきた松尾大社。京都・嵐山に鎮座するこの神社の深い由緒や、日本で最も古い建築様式の一つ「松尾造」の本殿、酒が腐敗しないとされる霊泉「亀の井」の魅力をご紹介します。
この記事内容から抜粋した練習問題5問☆
- 松尾大社の背後にある、太古からの信仰の対象とされ、神が宿ると考えられていた岩の座を何と呼びますか。
- 松尾大社を創建し、大杉谷の磐座の神霊を勧請したとされる人物は誰ですか。
- 松尾大社の二柱の祭神のうち、酒造の神として信仰を集める主な神様の名前を漢字で記しなさい。
- 松尾大社の本殿に見られる、切妻屋根を前後に長く葺き下ろした独特の建築様式を、その別名から何造りと呼びますか。
- 松尾大社の境内にある、霊泉として知られ、この水を混ぜると酒が腐敗しないと言い伝えられている井戸の名前は何ですか。
☆回答は記事の最後にあります。
目次
⛩️ 松尾大社とは? 京都最古の歴史を誇る社
- 所在地: 京都市西京区嵐山
- 由緒: 松尾大社は京都最古の神社の一つとされています。太古の昔、この地域に住んでいた人々が、背後の**松尾山・大杉谷にある磐座(いわくら)**を神の宿る場所として信仰したことが始まりです。
- 創建: **大宝元年(701年)**に、秦忌寸都理(はたのいみきとり)が磐座の神霊を勧請して社殿を建てたと伝えられています。
- 祭神:
- 大山咋神(おおやまくいのかみ)
- 市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
- (補足:秦忌寸都理が勧請した神については、筑紫の宗像神社(むなかたじんじゃ)の祭神である市杵島姫命である、という説もあります。)
👑 皇城鎮護から「酒の神様」へ
- 皇室の崇敬: 平安京遷都後、松尾大社は賀茂社(上賀茂神社・下鴨神社)と並び、皇城鎮護の神として朝廷から厚い崇敬を集めました。
- 酒造の守護神: 中世以降は、酒の神として特に有名になり、全国の酒造業者から篤い信仰を集めるようになりました。現在も、醸造安全祈願と醸造完了感謝の祭礼が継続して行われています。
🍶 境内随一のパワースポット「亀の井」
- 境内にある**「亀の井(かめのい)」**は、霊泉として古くから信仰を集めています。
- この水を酒造りの水に混ぜると、酒が腐敗しないという言い伝えがあり、今もなお酒造業者の方々の信仰を集めています。
🏯 日本で最も古い神社建築様式の一つ「松尾造(まつおづくり)」
- 本殿の建築様式: 松尾大社の本殿は、**切妻屋根を前後に長く葺き下ろした「両流造(りょうながれづくり)」**という独特の様式を持っています。
- この様式は**「松尾造(まつおづくり)」**とも呼ばれ、重要文化財に指定されています。
🌾 伝統的な祭礼「御田祭(おんださい)」
- 松尾大社の主要な祭礼の一つに**「御田祭」**があります。
- 毎年7月の第3日曜日に執り行われます。
📝 訪れる人へのおすすめポイント
京都最古の歴史を持ち、京の都を見守り続けてきた松尾大社。特に酒造りに携わる方はもちろん、力強い歴史を感じたい方や、ユニークな建築様式に興味がある方には必見のスポットです。霊泉「亀の井」の神秘的な雰囲気も、ぜひ体験してみてください。

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前述の練習問題の解答☆
- 磐座(いわくら)
- 秦忌寸都理(はたのいみきとり)
- 大山咋神(おおやまくいのかみ)
- 松尾造(まつおづくり)
- 亀の井(かめのい)

