⛩️ 京都の神社(な行)を巡る:知る人ぞ知る名水と珍しい鳥居#1029
京都検定の受験対策を兼ねて、これから京都を目指す人へ贈る神社ガイド。「な行」から梨木神社と錦天満宮・若一神社の魅力を深掘りします。「萩の宮」とも呼ばれる名水が湧く社と、鳥居が壁に突き刺さった珍しい都会の神社。それぞれの歴史や見どころを知れば、京都散策がもっと面白くなる!
この記事内容から抜粋した練習問題5問☆
- 梨木神社(なしのきじんじゃ)が「萩の宮」とも呼ばれ、毎年9月の第3日曜を中心に行われる祭りの名称は何ですか。
- 梨木神社の祭神となっている幕末維新期に活躍した公卿の父子のうち、子の名前は何ですか。(実万ではありません)
- 梨木神社の境内に湧き出ており、「京の三名水」の一つに数えられる名水の名称は何ですか。
- 錦天満宮(にしきてんまんぐう)が位置している、京都の台所として知られる商店街の名称は何ですか。
- 錦天満宮にある珍しい鳥居は、鳥居の両端が民家の壁に突き刺さっているように見えることが特徴ですが、これはどの時代の都市計画や建築の経緯から生じたものとされていますか。
☆回答は記事の最後にあります。
京都には数えきれないほどの神社がありますが、今回は「な行」から**「梨木神社(なしのきじんじゃ)」と「錦天満宮(にしきてんまんぐう)」・「若一神社」**の三社をピックアップしてご紹介します。
ただの観光地ではない、それぞれの社が持つ歴史や見どころを知れば、京都散策がより深みを増すはずです。
目次
🌟 梨木神社(なしのきじんじゃ)
京の都の歴史を静かに見守る由緒ある神社です。特に、その立地や湧き出る名水は、参拝客を惹きつけてやみません。
🔹 歴史と祭神
- 祭神: 幕末維新期に活躍した公卿、**三条実万(さねつむ)と、その子である三条実美(さねとみ)**の父子を祀っています。
- 場所の由来: 神社は、三条家の旧邸に隣接していた場所にあります。歴史の舞台裏を知る上で興味深い立地です。
🔹 見どころ:萩と名水
- 萩の名所: 「萩の宮」とも呼ばれるほど、秋には美しい萩が咲き乱れる名所として知られています。
- 行事: 毎年9月の第3日曜日を中心にして**「萩まつり」**が開催され、多くの人で賑わいます。
- 京の三名水「染井」: 境内には**「染井(そめのい)」**という名水が湧き出ています。
- この染井は、**「京の三名水」**の一つに数えられており、水を汲みに来る人や愛飲する人が絶えません。
- 文学: 江戸時代後期の読本作家、**上田秋成(うえだあきなり)**の歌碑があります。文学好きの方も要チェックです。
🔹 所在地
- 上京区
- 寺町通広小路に面しています。
🌳 若一神社(にゃくいちじんじゃ)
| 📍 所在地 | 京都市下京区西大路八条上ル(西大路七条交差点の近く) |
| 💫 見どころ | 平清盛ゆかりの御神木 |
| 詳細 | 境内には、樹齢800年を超える巨大なクスノキがあります。これは、平清盛公のお手植えと伝えられており、高さは約30mにも達する市内最大のクスノキとして有名です。 |
| 豆知識 | 清盛が若一王子(熊野権現)を祀ったことから「若一神社」と呼ばれるようになったとされています。 |
⛩️ 錦天満宮(にしきてんまんぐう)
京都の台所・錦市場の東端に位置し、商業の中心地らしい賑やかさとユニークな特徴を持つ神社です。
🔹 都会の真ん中にある社
- 立地: 賑やかな錦小路と新京極が交差するエリアにあり、京都を代表する商店街の中で、街の守り神として親しまれています。

🔹 見どころ:鳥居のミステリー
- 突き刺さった鳥居: この神社の最もユニークな特徴は、鳥居の両端が、左右の民家やビルの壁に突き刺さっているように見える点です。
- これは、戦後の都市計画や建築の経緯から生まれた珍しい光景で、訪れる人の誰もが思わず立ち止まってしまうフォトジェニックなスポットとなっています。
💡 ブログの結びとして
「な行」の三社、いかがでしたでしょうか。
梨木神社は静けさの中に歴史と自然の恵みを感じ、錦天満宮は都会の喧騒の中で人々の生活に密着した面白さを持っています。
京都の奥深さは、こうした一つ一つの神社の個性にあるのかもしれません。ぜひ、次回の京都散策の参考にしてください。

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前述の練習問題の解答☆
- 萩まつり(はぎまつり)
- 三条実美(さんじょうさねとみ)
- 染井(そめのい)
- 錦小路(にしきこうじ) または 錦市場(にしきいちば)
- 戦後


