⛩️【京都検定対策にも!】知る人ぞ知る、京の「南の守護神」城南宮の歴史と魅力徹底ガイド#1024
京都の南を守る城南宮は、院政期に造営された鳥羽離宮の鎮守社として栄えました。
この記事内容から抜粋した練習問題5問☆
- 城南宮がかつて鎮守社として祀られていた、白河天皇や鳥羽天皇によって造営された大規模な院政期の御所は何と呼ばれていたか、記しなさい。
- 鳥羽離宮の造営の賑わいについて、「まるで遷都のようだった」と記されている歴史書名を答えなさい。
- 城南宮が特に有名な御利益として、旅行や転居、建築など方角にまつわる災いを避けることを何というか、記しなさい。
- 城南宮で毎年10月第3日曜に行われる神幸祭の通称であり、参詣者に餅が配られることから名付けられたお祭りの名を記しなさい。
- 城南宮で4月29日と11月3日に行われる、遣水のほとりで和歌を詠む優雅な行事を何というか、記しなさい。
☆回答は記事の最後にあります。
京都検定の必須知識であるこの神社の歴史から、方除けの御利益、曲水の宴や餅祭といった雅な年中行事まで、受験対策と観光に役立つ情報を徹底解説します。
目次
💡 はじめに:鳥羽離宮の鎮守社、城南宮とは?
京都市伏見区にある城南宮(じょうなんぐう)は、古くから京都の南の守護神として信仰されてきた神社です。
京都検定の勉強を進める上でも重要な場所で、その歴史は平安時代後期にさかのぼります。
🏯 歴史:平安京の南、鳥羽離宮とともに栄えた場所
城南宮が位置するのは、かつて鴨川と桂川が合流する三角州、**鳥羽(とば)**と呼ばれる地域です。
遷都のような賑わい「鳥羽離宮」
- 平安京の**羅城門(らじょうもん)をくぐり、京外へ続く作道(つくりみち)**の突き当たりに位置します。
- この地には、白河天皇と鳥羽天皇によって大規模な別荘、**鳥羽離宮(鳥羽殿・とばどの)**が造営されました。
- 『扶桑略記(ふそうりゃっき)』には、離宮の造営の賑々しい様子が「まるで遷都のようだった」と記されているほどです。
- 離宮は、南殿御所、北殿御所、馬場、馬場殿御所、泉殿御所など、次々と建物が建てられ、その鎮守社(ちんじゅしゃ)として祀られたのが城南宮です。
- また、境内には**城南寺(じょうなんじ)**も建てられ、神宮寺として重要な役割を果たしていました。
🛡️ ご利益:城南宮といえば「方除け」
城南宮の信仰で特に有名なのが**方除け(ほうよけ)**です。
すべての災いを避け、幸福を招く
- 方除けとは、旅行や転居、建築など、方角にまつわる災いを避け、安全や幸福を祈願することです。
- 城南宮は、都の裏鬼門にあたる南の方角を守るため、古来より方角の災厄を祓う神様として信仰を集めてきました。
- 現在も、交通安全の護符が授与されるなど、旅や移動の安全を願う人々からの信仰が篤いです。
🌸 主な行事:優雅な「曲水の宴」と豪快な「餅祭」
城南宮には、歴史を感じさせる華やかなお祭りや行事があります。
1. 曲水の宴(きょくすいのうたげ)
- 開催日:4月29日と11月3日
- 平安時代の貴族の遊びを再現した雅な行事です。
- 庭園の遣水(やりみず)のほとりに装束をまとった歌人が座り、流れてくる杯が自分の前を通り過ぎるまでに歌を詠むという、風流な宴です。
2. 城南宮神幸祭(しんこうさい)
- 開催日:10月第3日曜
- 通称「餅祭(もちまつり)」としても知られています。
- 祭りの際に、参詣者にふんだんに餅が配られることから、この名が付きました。神様の御供の餅をいただくことで、無病息災を願います。

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前述の練習問題の解答☆
- 鳥羽離宮(または鳥羽殿)
- 扶桑略記(ふそうりゃっき)
- 方除け(ほうよけ)
- 餅祭(もちまつり)
- 曲水の宴(きょくすいのうたげ)


