⛩️ 【京都検定対策】上賀茂神社の見どころを徹底解説!神秘の神事からゆかりの銘菓まで#1020
世界遺産・上賀茂神社(賀茂別雷神社)の歴史と魅力を、京都検定受験のための備忘録として解説。神秘的な「御阿礼神事」から、ユーモラスな「烏相撲」、歌に詠まれた「ならの小川」まで、検定対策に必須の見どころを徹底的に深掘りします。これから京都を目指すあなたのための必携メモです。
問題1 上賀茂神社で最も古く、祭神を迎えるために5月12日の夜に行われる神秘な神事を何といいますか。
問題2 上賀茂神社の祭礼で、かつて神迎えをする巫女の呼称であった「阿礼乎止女(あれおとめ)」の名の由来となった、上賀茂神社の北2kmにある山は何ですか。(標高301m)
問題3 上賀茂神社の「烏相撲」は、祭神の祖父である賀茂建角身命が神武天皇の東遷を案内した際、何となって先導したという故事に由来しますか。
問題4 葵祭で飾られる葵の葉にちなみ「葵餅」「双葉餅」の名もある、上賀茂神社のゆかりの菓子は何ですか。
問題5 賀茂川の分水が東から流れる御手洗川と境内で合流し、その先を指すこともある「ならの小川」を歌枕として詠み、夏の「みそぎ」の光景を歌にしたのは誰ですか。
☆回答は記事の最後にあります。
この記事は、これから京都検定を目指す方や、上賀茂神社を深く知りたい方への備忘録として作成しました。世界遺産・上賀茂神社(賀茂別雷神社)の歴史と魅力的な行事を解説します。
🌟 上賀茂神社の核となる最も古い神事:御阿礼(みあれ)神事
上賀茂神社の祭礼の中でも、最も古く、神秘的な神迎えの儀式です。
- 時期: 5月12日の夜(葵祭の前儀の一つ)
- 内容: 祭神を迎える神事。
- 神迎えをする巫女: かつては**阿礼乎止女(あれおとめ)と呼ばれ、この地の有力者である賀茂県主の子女から選ばれていました。この呼称は、上賀茂神社の北2kmにある神山(こうやま、標高301m)**に由来します。
- 制度の変遷:
- 弘仁元年(810年)からは、**斎王(さいおう)**の制度に変わりました。斎王は、未婚の内親王から選ばれました。
- 現在は斎王の制度はなく、民間の女性が斎王の代理を務めており、斎王代と呼ばれています。
🏹 力強い伝統行事と故事:烏相撲(からすずもう)
重陽の節句に行われる、独特でユーモラスな神事です。
- 時期: 9月9日(重陽の日)
- 故事: 祭神の祖父である**賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)が、神武天皇の東遷(とうせん)の際に八咫烏(やたがらす)**となって天皇の弓の先に止まって先導し、相撲を上覧(じょうらん)に供したという故事に由来します。
- 神事の流れ:
- 土俵の前で、弓矢を手にした刀禰(とね)が「カーカー」と烏の鳴きまねをします。
- 神事の後、子供たちが相撲を取ります。
🍡 ゆかりの銘菓と葵の葉:「やきもち」
上賀茂神社の名物として知られる素朴な和菓子です。
- 特徴: 餡(あん)を入れた餅を焼いたもの。
- 別名: **「葵餅(あおいもち)」や「双葉餅(ふたばもち)」**とも呼ばれます。
- 由来: 葵祭で祭使(さいし)の衣装や車に飾られる**葵の葉(フタバアオイ)**にちなんでいます。
🌊 歌にも詠まれた清めの川:ならの小川と御手洗川(みたらしがわ)
境内を流れる清らかな水は、神聖な場所への入口です。
- 地理: 賀茂川の分水が、東から流れてくる御手洗川と境内で合流します。その先をならの小川とも呼びます。
- 役割: 神社に参詣する前に手を洗って身を清める**手水(ちょうず)の役割を果たすのが、この御手洗川(ならの小川)**です。(豆知識: 歌枕(うたまくら)で「御手洗川」というときは、上賀茂神社の「ならの小川」を指すしきたりがあります。他の神社の手水を指す場合は、それを断って言うのが通例です。)
- 和歌:「風そよぐ なら(楢)の小川の 夕暮れは みそぎの光景だけは まだ夏のしるしである」 この歌は、従二位(じゅにい)藤原家隆が詠んだもので、風にそよぐ楢の葉に秋の気配を感じながらも、水辺で身を清めるみそぎの光景にはまだ夏の名残があることを表現しています。
📜 夏の風物詩:夏越の祓(なごしのはらい)
半年の穢(けがれ)を払い、残り半年の無病息災を願う神事です。
- 時期: 6月30日
- 行事: 参拝者が茅の輪(ちのわ)をくぐりぬけ、名前と年齢を書いた紙人形(かたしろ)をならの小川に流します。
さあ、この知識を持って京都検定合格を目指しましょう!
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