⛩️【京都検定必勝法!】古都の自然と歴史が息づく「京都の森」を徹底解説#1011
京都の自然は、古都の歴史そのものです。本記事では、京都検定合格を目指す受験生のために、上賀茂神社や下鴨神社と深い関わりを持つ「半木の森」「糺の森」、そして秀吉の時代を彩った「北野の森」の重要ポイントを徹底解説!
問1. 京都府立植物園内において、古代からの植生を残す園内唯一の自然林とされている森の名前を答えなさい。
問2. 半木(なからぎ)の森の名前の由来とされる、「流れ木」伝説のもとになった、洪水で鴨川に流された神の一座がこの地で止まったことを祀った神社の名称を答えなさい。
問3. 北野天満宮の森で、豊臣秀吉が盛大な大茶湯を開いたほか、歌舞伎の祖とされる出雲阿国が踊りを披露した場所として知られる森の名前を答えなさい。
問4. 糺の森が広がる下鴨神社の地は、高野川と賀茂川という二つの川が合流する場所である。この合流地点に鎮座する、下鴨神社の第一摂社にあたる神社の名称を答えなさい。
問5. 糺の森の南に広がる河原は、江戸時代には納涼の地として人気があった他、室町幕府の将軍も見学に訪れた、能楽の前身である伝統芸能の興行が行われた場所として知られている。その興行の名称を答えなさい。
☆回答は記事の最後にあります。
それぞれの森に秘められた由緒や、歴史的舞台としての役割を知り、ライバルに差をつけましょう。
はじめに:京都検定で差がつく!「京都の森」の魅力
京都の歴史は、豊かな自然と深く結びついています。ただの風景ではなく、神社の由緒、権力者の舞台、庶民の憩いの場として、さまざまな物語を秘めているのが「京都の森」です。
本記事では、京都検定の頻出スポットである三つの森に焦点を当て、その歴史的・文化的な重要事項を解説します。
🌳 半木の森(なからぎの森)
京都の古代からの植生を知る上で欠かせないのが、京都府立植物園内にある「半木の森」です。
- 【場所】 京都府立植物園内
- 【関連神社】半木神社(なからぎじんじゃ)
✅ 古代からの由緒と植生
- 古代の植生を残す:植物園内において唯一の自然林であり、古代からの植生を今に伝えています。
- 賀茂氏・秦氏の営み:古くは養蚕、製糸が盛んだった地域です。
- 半木神社(なからぎじんじゃ):
- 賀茂別雷神社(上賀茂神社)の領地時代、養蚕に従事していた賀茂氏と秦氏によって、阿波から「天太玉命(あめのふとだまのみこと)」を勧請(かんじょう)し祀ったのが起源とされます。
- 現在、神社は植物園内に鎮座しています。
✅ 「なからぎ」の語源
- 「なからぎ」の語源は「流れ木」に由来するとされます。
- 西賀茂にあった三座の神の一座が、洪水で鴨川に流され、この地で留まったことから、それを祀って「流れ木神社」と呼ばれたことが転じました。
🏯 北野の森(きたののもり)
学問の神様として有名な北野天満宮を囲む森は、歴史上のビッグイベントの舞台となった場所です。
- 【場所】 北野天満宮境内
✅ 歴史の舞台となった森
- 豊臣秀吉の「大茶湯」:権力の象徴として、豊臣秀吉が盛大な大茶湯を開いた場所です。
- 芸能発祥の地:
- 歌舞伎の祖とされる**出雲阿国(いずものおくに)が、ここで歌舞伎(かぶき)**を踊りました。
- 江戸時代の落語家である**露の五郎兵衛(つゆのごろべえ)**も、この地で喝さいを浴びました。
🌊 糺の森(ただすのもり)
京都市内の二つの川が合流する神聖な地に広がる、下鴨神社の森です。
- 【場所】 下鴨神社(賀茂御祖神社)境内
- 【合流する川】高野川と賀茂川(鴨川)
✅ 門前を固める由緒ある神社
- 河合(かわい)の地:高野川と賀茂川が合流する地を「河合」と呼びます。
- 河合神社(かわいじんじゃ):下鴨神社の第一摂社であり、この合流地点に鎮座しています。
✅ 伝統芸能と庶民の憩い
- 勧進猿楽の舞台:森の南に広がる河原は、室町幕府の将軍も鑑賞する勧進猿楽(かんじんさるがく)(能楽の前身)が催された場です。
- 納涼の地:江戸時代には、納涼を楽しむ場所として庶民に人気を博しました。

📚 まとめ:三つの森を比較して覚えよう
| 森の名称 | 場所/関連神社 | 特徴・重要事項 |
| 半木の森 | 京都府立植物園内/半木神社 | 古代からの植生を残す唯一の自然林。語源は「流れ木」。賀茂氏・秦氏が養蚕に深く関わる。 |
| 北野の森 | 北野天満宮境内 | 豊臣秀吉の大茶湯**。出雲阿国が歌舞伎を踊った。 |
| 糺の森 | 下鴨神社境内/河合神社 | 高野川と賀茂川の合流点。将軍が見学した勧進猿楽の舞台。 |

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問1. 半木の森(なからぎのもり)
問2. 流れ木神社(ながれぎじんじゃ)
問3. 北野の森(きたののもり)
問4. 河合神社(かわいじんじゃ)
問5. 勧進猿楽(かんじんさるがく)


