目指せ一発合格!京都検定・寺院マスターへの道【頻出用語・絶対暗記の7選】#1008
京都検定の受験準備、お疲れ様です!膨大な寺院知識の中で「何から覚えるべきか」迷っていませんか?この記事では、合格に直結する【阿弥陀霊場、西国三十三所、門跡寺院】など、京都の歴史と信仰に深く関わる頻出の寺院用語7つを徹底解説。基礎知識を固めて、寺院マスターへの道を切り開きましょう!
この記事内容から抜粋した練習問題10問☆
- 平安時代末期に西方浄土の阿弥陀如来を祀る阿弥陀堂が盛んに建立されましたが、藤原頼道が建立し、その阿弥陀堂が現存する宇治の寺院名を答えなさい。
- 浄瑠璃寺に現存する、九体揃った平安時代唯一の仏像群は、何の如来像か答えなさい。
- 宗派の祖師などの肖像を安置する建物の名称で、西本願寺・東本願寺では「ゴエイドウ」、知恩院では「ミエイドウ」と読み分けられる建物の名称を漢字3文字で答えなさい。
- 寺院の参詣人を宿泊させる施設を何と呼ぶか答えなさい。
- 観音菩薩が三十三身に変身して衆生を救うという信仰に由来する、近畿を中心とする三十三箇所の観音霊場を何というか答えなさい。
- 京都市内にある西国三十三所霊場のうち、「革堂(こうどう)」という通称で知られる寺院の正式名称を答えなさい。
- 京都と京外の境界の「京の七口」に地蔵が建てられた信仰に由来し、伏見区の大善寺などが札所となっている巡礼路の名称を答えなさい。
- 天台宗の三門跡とされる寺院を全て答えなさい。
- 天台宗三門跡に曼殊院と毘沙門堂が加わった、格式の高い五つの寺院の総称を何というか答えなさい。
- 平成元年(1989年)に結成された、近畿の49カ所を巡る薬師霊場の名称を答えなさい。
☆回答は記事の最後にあります。
京都検定受験者のための備忘録
これから京都検定を目指す皆さんへ。膨大な知識が必要とされる京都検定ですが、特に寺院関連の用語は頻出で、しっかり押さえておきたいところです。
この記事では、京都の歴史と信仰に深く関わる寺院関連の重要用語7つをピックアップ。これらの基礎知識をマスターして、合格への一歩を踏み出しましょう!
目次
1. 阿弥陀霊場(あみだれいじょう)
- 意味と背景: 平安時代末期、西方極楽浄土への信仰が高まり、**阿弥陀如来(あみだにょらい)を本尊とする阿弥陀堂(あみだどう)**が盛んに建立されました。この阿弥陀堂が、阿弥陀霊場の中心となります。
- 重要な事例:
- 藤原道長(ふじわらのみちなが)の法成寺(ほうじょうじ)・無量寿院阿弥陀堂(壮大でしたが現存せず)。
- 藤原頼道(よりみち)が父道長に倣って建立した平等院(びょうどういん)阿弥陀堂(鳳凰堂)(国宝)。
- 浄瑠璃寺(じょうるりじ)(相楽郡加茂町)の九体阿弥陀像は、平安時代に九体が揃って現存する唯一の事例として極めて貴重です。
2. 御影堂(ごえいどう・みえいどう)
- 意味: 高貴な人物、神仏、または宗派の祖師(そし)の**肖像(写真や絵画、木像など)**を安置する建物です。「御影(みえい)」とは、尊い人物の肖像のこと。
- 読み方の注意:
- 西本願寺・東本願寺:ごえいどう
- 知恩院(ちおんいん):みえいどう
- 補足: 浄土真宗では、開祖・**親鸞聖人(しんらんしょうにん)の木像を安置する場所であり、本尊(阿弥陀如来)を安置する阿弥陀堂(あみだどう)**と並び、重要な伽藍(がらん)です。
3. 宿坊(しゅくぼう)
- 意味: 寺院の参詣人(さんけいにん)や修行者を宿泊させる施設。
- 現代の役割: 観光客も利用できるところが多くなり、座禅や写経、精進料理体験など、寺院文化に触れることができる宿泊施設として人気が高まっています。
4. 西国三十三所霊場(さいごくさんじゅうさんしょれいじょう)
- 意味と背景: 観音菩薩の霊験あらたかとして選ばれた、近畿地方を中心とする三十三箇所の観音霊場の総称。観音菩薩が三十三身に変身して衆生を救うという信仰に由来します。
- エリア: 兵庫、大阪、京都、奈良、和歌山、滋賀、岐阜の一部の寺院。
- 京都市内の札所(ふだしょ): 京都検定では、市内の札所を問われることがあります。
- 今熊野観音寺(いまくまのかんのんじ)
- 清水寺(きよみずでら)
- 六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)
- 頂法寺(ちょうほうじ)(六角堂)
- 行願寺(ぎょうがんじ)(革堂:こうどう)
- 上醍醐寺(かみだいごじ)
- 善峯寺(よしみねでら)
- 姉妹霊場:坂東三十三所(関東地方)、秩父三十四観音霊場(埼玉県)と合わせて「日本百観音」と呼ばれます。
5. 六地蔵(ろくじぞう)
- 意味と背景: 古代、京都と京外の境界にあたる**「京の七口(きょうのななくち)」に、旅行者の安全などを保護する地蔵菩薩**が建てられた信仰に由来します。これがのちに「六地蔵」として巡礼の対象となりました。
- 地蔵と所在地:
- 六地蔵(伏見区・大善寺)
- 鳥羽地蔵(南区・浄禅寺)
- 桂地蔵(西京区・地蔵寺)
- 常盤地蔵(右京区・源光寺)
- 鞍馬口地蔵(北区・上善寺)
- 山科地蔵(山科区・徳林庵)
- 補足: 毎年8月22・23日に行われる**「六地蔵めぐり」**は、疫病退散を願う夏の行事として有名です。
6. 天台宗三門跡(てんだいしゅうさんもんぜき)
- 意味: 皇族や摂関家(せっかんけ)など**門跡(もんぜき)**が入寺した格式の高い寺院のうち、天台宗で特に重要とされる三つの寺院。
- 三門跡:
- 三千院(さんぜんいん)
- 妙法院(みょうほういん)
- 青蓮院(しょうれんいん)
- 京都五箇室門跡(きょうとごかしつもんぜき): 上記三門跡に、**曼殊院(まんしゅいん)と毘沙門堂(びしゃもんどう)**を加えて称される格式の高い五つの寺院の総称。
7. 薬師霊場(やくしれいじょう)
- 意味と背景: **薬師如来(やくしにょらい)**は、人々の病気を治し、安楽を与える仏様(医王仏)として信仰されています。その薬師如来を本尊とする寺院を巡る霊場です。
- 重要な霊場:西国四十九薬師霊場
- 平成元年(1989年)に大阪で西国薬師霊場会が結成されたのが始まりです。
- 近畿地方を中心に、四十九箇所の薬師霊場を巡拝します。
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前述の練習問題の解答☆
- 平等院
- 阿弥陀如来像(九体阿弥陀像)
- 御影堂
- 宿坊
- 西国三十三所霊場
- 行願寺(ぎょうがんじ)
- 六地蔵(地蔵霊場も可)
- 三千院、妙法院、青蓮院(順不同)
- 京都五箇室門跡(きょうとごかしつもんぜき)
- 西国四十九薬師霊場