鞍馬寺(くらまでら)#988
京都検定の受験対策にも役立つ「鞍馬寺」の重要ポイントを徹底解説。
この記事内容から抜粋した練習問題5問☆
- 鞍馬寺の開祖と、その人物が安置したとされる仏様を答えなさい。
- 鞍馬寺の本尊を構成する3つの要素(三位一体の尊天)をすべて答えなさい。
- 鞍馬寺にある与謝野晶子の書斎の名前と、それがどこから移築されたかを答えなさい。
- 鞍馬寺が総本山である宗派の名称を答えなさい。
- 謡曲「鞍馬天狗」でも詠まれ、鞍馬花会式で境内を巡る行列の目印となる桜の品種を答えなさい。
☆回答は記事の最後にあります。
開創の歴史から本尊の構成、そして与謝野晶子・鉄幹夫妻ゆかりの「冬柏亭」や、春の「鞍馬花会式」まで、ブログの備忘録として知っておきたい情報をわかりやすくまとめました。
⛰️ 鞍馬寺の基礎知識
鞍馬寺は京都市左京区にある寺院で、鞍馬弘教の総本山です。
- 開創(始まり): 宝亀元年(770年)
- 開祖: 鑑禎(がんてい)(鑑真和上の高弟)
- 開創のきっかけ: 鑑禎が毘沙門天を安置したことから始まります。
- 寺の整備: 開創から26年後、藤原伊勢人(東寺造営事業の長官)によって草堂が堂舎に作り替えられました。
🧘 本尊と信仰の対象
鞍馬寺で信仰の中心となっているのは、三位一体の**尊天(そんてん)**です。
- 三体の本尊:
- 毘沙門天(びしゃもんてん):太陽の精霊
- 千手観世音菩薩(せんじゅかんぜおんぼさつ):月の精霊
- 護法魔王尊(ごほうまおうそん):大地(星)の精霊
📜 与謝野晶子・鉄幹夫妻との縁
歌人である与謝野夫妻ゆかりの品々や建物が境内にあります。
- 与謝野夫妻の歌碑: 霊宝殿の前に、与謝野鉄幹と晶子夫妻の歌碑が立っています。
- 与謝野晶子の歌(例):「何となく君にまたるるここちして いでし花野の夕月夜かな」
- 冬柏亭(とうはくてい): 晶子の書斎だった建物が東京から移築されています。
- 遺愛品の展示: 霊宝殿では、夫妻の遺愛品が展示されています。
🌸 主な行事:鞍馬花会式(はなえしき)
春に行われる代表的な行事です。
- 時期: 4月中旬
- 行事名: 鞍馬花会式(くらはなえしき)(花供養)
- 由来: もともとは写経会の前行(ぜんこう)として行われていました。
- 謡曲「鞍馬天狗」: 謡曲の中で「鞍馬の山の雲珠桜(うずざくら)、手折枝折(たをりしをり)をしるべにて」と詠まれるように、境内の雲珠桜が有名です。
- 儀式: 境内を行列し、毘沙門天に献花が行われます。
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前述の練習問題の解答☆
- 開祖:鑑禎(がんてい)、仏様:毘沙門天
- 毘沙門天、千手観世音菩薩、護法魔王尊
- 書斎名:冬柏亭(とうはくてい)、移築元:東京
- 鞍馬弘教(くらまこうきょう)
- 雲珠桜(うずざくら)