🏯 高山寺(こうざんじ)#989

京都検定の受験者必見!世界遺産・高山寺(こうざんじ)の重要ポイントを「これから目指す人向けのメモ」として徹底解説。

この記事内容から抜粋した練習問題5問☆
  1. 高山寺が所在する京都市の区と、詳しい地名(栂尾がつく場所)を漢字で答えなさい。
  2. 高山寺の創建時に光仁天皇の勅願によって設けられた、天台宗の寺院名は何ですか。
  3. 高山寺を華厳宗の寺院として再興し、後鳥羽上皇の院宣を受けた僧侶の名前を答えなさい。
  4. 高山寺にある、国宝に指定されている建物で、明恵上人が住んでいたと伝わる住宅遺構の名前は何ですか。
  5. 臨済宗の開祖である栄西が中国から持ち帰った茶の実を、明恵上人が蒔き、日本における茶の栽培に深く関わった場所はどこですか。

☆回答は記事の最後にあります。

創建の歴史から、明恵上人による再興、国宝の石水院、栄西が伝えた茶の実の歴史まで、一問一答形式の練習問題対策にも役立つ形で整理しました。

📍 基本情報

  • 所在地: 京都府京都市右京区栂尾(とがのお)
  • 宗派: 真言宗の単立寺院
  • 別称:栂尾(とがのお)高山寺

📜 歴史と創建

  • 創建:
    • 光仁天皇の勅願により、天台宗神願寺都賀尾坊(しんがんじとがのおぼう)として創建されたのが始まりとされます。
    • その後、荒廃していたのを、**文覚上人(もんがくしょうにん)**が再興しました。
    • 文覚の後に再び荒廃したものを、**明恵上人(みょうえしょうにん)**が再興し、寺名を「高山寺」としました。
    • 明恵が再興する際、後鳥羽上皇の院宣(いんぜん)を受け、華厳宗の寺として法事に勤めたとされます。

🖼️ 重要な文化財

  • 石水院(せきすいいん):
    • 国宝に指定されている建物です。
    • 鎌倉時代に建てられた寝殿造の住宅遺構で、明恵上人が住んでいたと伝わります。
    • 所蔵する絵巻物**「鳥獣戯画」**(国宝、現在は京都国立博物館などに寄託)で特に有名です。

🍵 日本の茶との関わり

  • 茶の伝来:
    • 栄西(えいさい)が中国(宋)から持ち帰った茶の実を、明恵上人に贈りました。
    • 明恵上人がその茶の実を栂尾の深瀬に蒔いたのが、日本最古の茶園の一つとされ、「日本最古の茶園跡」として知られています。
    • 本茶(ほんちゃ)」とは栂尾産の茶を指す言葉でした。

💡 紛らわしい同名寺院との区別

  • 高山寺(こうさんじ):
    • 右京区の**西院(さいいん)**にも「高山寺」と書いて「こうさんじ」と読む寺院があります。
    • 宗派は浄土宗で、本尊の子安地蔵安産の地蔵として信仰されています。

京都検定の受験対策として、特に明恵上人による再興、石水院が国宝であること、そして栄西・茶の実との関連性をしっかり覚えておきましょう。

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この記事を書いた人
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ロスジェネ40代の、あれこれ記録帳を運営しています。
京都市出身、現在は東京都江東区に住まい、妻と一緒に小学生&保育園の二人の子育て中。両親の介護で京都との二拠点生活です。
「野菜作りを楽しむ」をコンセプトにした家庭菜園や農体験の運営を仕事として10年やってきました。今は独立して様々な情報発信などのお仕事と、不動産の管理などをしています。

前述の練習問題の解答☆
  1. 右京区栂尾(うきょうく とがのお)
  2. 神願寺都賀尾坊(しんがんじ とがのおぼう)
  3. 明恵上人(みょうえしょうにん)
  4. 石水院(せきすいいん)
  5. 栂尾の深瀬(とがのおのふかせ)

2025年11月25日

Posted by ロスジェネ40代の、あれこれ記録帳