🏯京都検定対策:知っておきたい京都の祭り⛩️#975
京都検定の受験対策として、必ず押さえておきたい「京都の祭り」を厳選して解説します。御手洗祭や鞍馬の火祭、平安時代に起源を持つ祭事など、場所・時期・特徴ごとに整理した一問一答形式の備忘録です。
この記事内容から抜粋した練習問題10問☆
- 左京区の下鴨神社の境内末社、御手洗社(井上社)で土用の丑の日に行われる祭礼を何と呼びますか。
- 「かにかくに 祇園はこひし 寝るときも 枕の下をみずのながるる」の歌人吉井勇を偲び、11月8日に祇園白川で行われる祭りを何と呼びますか。
- 平安時代、花の霊を鎮めて無病息災を祈願したのが起源とされる、北区の今宮神社摂社の疫神社の祭礼で、小鬼・赤鬼・黒鬼の行列が出る祭りを何と呼びますか。
- 時代祭と同じ10月22日の夜に、鞍馬寺の境内にある由岐神社で行われ、若者が松明を振りかざし「サイレイ、サイリョウ」のかけ声をあげる祭りを何と呼びますか。
- 平安時代に宮中で行われた**「御玄猪」(おげんちょ)**と呼ばれる儀式を再現し、護王神社にて11月1日に行われる祭礼を何と呼びますか。
- 伏見区の城南宮で、春(4月29日)と秋(11月3日)に、流れに**羽觴(うしょう)**を流して和歌を詠む優雅な行事を何と呼びますか。
- 宇治市の県神社の例祭で、深夜に行われることから**「暗闇祭」**の通称を持つ祭りを何と呼びますか。
- 水をつかさどる**高龗の神(たかおかみのかみ)**などを祀る左京区の神社で、7月7日に水まつりが行われるのはどこですか。
- 芋茎(ずいき)や野菜・穀物で飾り付けられた瑞饋神輿が巡行する、北野天満宮の秋の例祭を何と呼びますか。
- 賀茂祭・春日祭と並んで三勅祭の一つとされ、石清水八幡宮で9月15日に行われる行事で、南祭とも呼ばれるものを何と呼びますか。
☆回答は記事の最後にあります。
京都検定合格を目指す方のための、主要な祭りの備忘録です。起源や特徴をしっかり押さえましょう!
🌊 水に関する祭り
- 〇御手洗祭(みたらしまつり)
- 【場所】 左京区・下鴨神社の境内末社、御手洗社(井上社)
- 【時期】土用の丑の日
- 【内容】
- 祭神の**瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)**は、人間の罪や穢れを水に流すとされます。
- 境内の池に足を浸すことで清められる庶民の行事です。
- 葵祭の斎王代が禊の儀で手を清めるのもこの池です。
- 💡右京区の蚕の社でも土用の丑の日に御手洗祭があります。
- 〇水まつり(みずまつり)
- 【場所】 左京区・貴船神社
- 【時期】7月7日
- 【内容】
- 貴船神社の祭神である高龗の神(たかおかみのかみ)、闇龗の神(くらおかみのかみ)は水をつかさどる神です。
🌸 平安時代に起源を持つ祭り・行事
- 〇やすらい祭り
- 【場所】 北区・今宮神社摂社の疫神社の祭礼
- 【時期】4月の第2日曜日
- 【内容】
- 平安時代に、花の霊を鎮めて無病息災を祈願したのが起源。
- 桜や椿などの花を飾った花傘を中心に、小鬼・赤鬼・黒鬼の行列が練り歩き、「やすらい踊り」を奉納します。
- 〇亥の子祭(いのこまつり)
- 【場所】 烏丸通下長者町・護王神社
- 【時期】11月1日
- 【内容】
- 平安時代、亥の月(旧暦10月)の亥の日に宮中で行われた儀式(天皇が餅を食べて無病息災を祈る行事)を昭和35年に再現したものです。
- この宮中の儀式は**「御玄猪」(おげんちょ)**と呼ばれていました。
- 三種の亥の子餅を神前に供え、京都御所へ献納します。
- 〇曲水の宴(きょくすいのえん)
- 【場所】 伏見区・城南宮(平安の庭の楽水苑)
- 【時期】春(4月29日)と秋(11月3日)
- 【内容】
- 和歌と管弦の行事です。
- 流れに羽觴(うしょう)(酒杯を乗せたもの)を流し、歌人が和歌を詠んでから酒杯を飲み干す園遊です。
🔥 特徴的な風習・神事を持つ祭り
- 〇鞍馬の火祭(くらまのひまつり)
- 【場所】 鞍馬寺の境内・仁王門の北の由岐神社(鞍馬寺の鎮守社)
- 【時期】10月22日の夜(時代祭と同じ日)
- 【内容】
- 町内の家々の軒に篝火(かがりび)が焚かれ、若者が大小の松明を振りかざし「サイレイ、サイリョウ」のかけ声とともに練り歩きます。
- 秋の例祭で、明治までは9月9日の夜に行われていました。
- 〇県祭(あがたまつり)
- 【場所】 宇治市・県神社の例祭
- 【時期】6月5日~6日の未明にかけて
- 【内容】
- 深夜の祭りであるため**「暗闇祭」**の通称があります。
- 6日の午前0時に、梵天(ぼんてん)渡御が斎行され、梵天を勢いよく回転させる**「ぶん回し」**が圧巻です。
- 梵天の奉書紙は魔除けになるといわれています。
- 〇瑞饋祭(ずいきまつり)
- 【場所】北野天満宮の秋の例祭
- 【時期】 10月1日~4日(4日に巡行)
- 【内容】
- 秋の収穫感謝祭です。
- 里芋の茎である芋茎(ずいき)や野菜・穀物で飾り付けられた瑞饋神輿が特徴です。
- 神への供え物の意が込められています。
📜 その他
- 〇かにかくに祭(かにかくにまつり)
- 【場所】 祇園白川
- 【時期】11月8日
- 【内容】
- 歌人吉井勇を偲ぶ祭りで、祇園甲部組合が主催。
- 吉井勇の有名な歌碑「かにかくに 祇園はこひし 寝るときも 枕の下をみずのながるる」に、芸舞妓が花を献じます。
- 〇放生会(ほうじょうえ)
- 【場所】石清水八幡宮(石清水祭の行事の一つ)
- 【時期】9月15日未明から夕方にかけて
- 【内容】
- 貞観年間(859~877年)に始まり、賀茂祭・春日祭と並んで三勅祭の一つです。
- 南祭とも呼ばれます。
これらの祭りを覚えて、京都検定に臨んでください!
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前述の練習問題の解答☆
- 御手洗祭
- かにかくに祭
- やすらい祭り
- 鞍馬の火祭
- 亥の子祭
- 曲水の宴
- 県祭(あがた)
- 貴船神社
- 瑞饋(ずいき)祭
- 放生会