📅 京都検定対策!「時代祭」の基礎知識と流れ#974

京都三大祭りの一つ「時代祭」は、平安京への遷都を記念する重要な祭りです。この記事では、京都検定の受験を目指す方のために、祭りの執行母体である平安講社の役割から、神幸祭還幸祭といった当日の神事の流れ、そして行列の重要な順序まで、合格に必要な情報を一問一答形式の練習問題とともに徹底解説します。10月22日の壮大な歴史絵巻を理解し、一発合格を目指しましょう!

この記事内容から抜粋した練習問題5問☆

【設問1】 時代祭が毎年10月22日に行われるようになったのは、この日が何の歴史的な出来事にちなんでいるからですか。

【設問2】 時代祭の執行母体として、京都市民(市内の旧学区単位)で組織されている団体の名称を答えなさい。

【設問3】 時代行列に先立って、午前8時に平安神宮で、2基の鳳輦に御霊代を迎え入れる神事の名称を答えなさい。

【設問4】 行列の最終(最も古い時代)を飾る列の名称を答えなさい。

【設問5】 すべての行列が平安神宮に到着した後、鳳輦に奉安された御霊代を本殿に移すために行われる神事の名称を答えなさい。

☆回答は記事の最後にあります。

京都市民の熱意によって支えられ、京都三大祭りの一つに数えられる時代祭。

平安京遷都の日にちなんで行われるこの壮大な祭りの全体像と、検定で問われやすいポイントを整理しましょう。

⛩️ 時代祭の執行母体と目的

  • 執行母体は平安講社(へいあんこうしゃ)
    • 京都市民(市内の旧学区単位)で組織されています。
    • 目的:平安神宮と神苑、時代祭の維持、および崇敬者(信仰する人々)の組織化を目的として発足しました。
    • 時代行列の各列は、この平安講社の各講社がそれぞれ担当し、運営を支えています。

🗓️ 開催日と由来

  • 開催日:毎年 10月22日
    • 由来:この日が桓武天皇が平安京に遷都した日に当たるためです。
  • 第1回目:明治28年(1895年)10月25日に行われました。
    • 翌年(明治29年)からは、現在の10月22日に行われるようになりました。

🎌 時代祭の祭事のながれ(当日の動きと事前行事)

時代祭は、華やかな時代行列だけでなく、平安神宮で行われる神事(祭典)と合わせて構成されています。

【祭礼前の主な行事】

  • 10月15日(1週間前)
    • 参役に選ばれた平安講社員が、平安神宮で祭礼行列の無事を祈ります。
  • 10月21日(前日)
    • 平安神宮で前日祭・献花祭が行われます。

【祭礼当日:10月22日のながれ】

時間帯行事名内容
7時祭文奏上平安講社の総長が平安神宮で祭文を奏上します。
8時神幸祭(しんこうさい)時代行列に先立って、平安神宮で神事が行われます。2基の**鳳輦(ほうれん)**に御霊代(みたましろ)を迎え入れます。
8時頃行在所祭(あんざいしょさい)鳳輦は御所の**建礼門(けんれいもん)の前の行在所(あんざいしょ)**に到着し、行在所祭が行われます。
正午(12時)時代行列出発正午に時代行列が御所を出発し、平安神宮へと向かいます。
行列到着後還幸祭(かんこうさい)すべての行列が平安神宮に到着すると、鳳輦が**大極殿(だいごくでん)**に奉安されます。その後、延暦文官参朝列の代表が祭文を奏上し、御霊代を鳳輦から本殿に移す神事(還幸祭)が行われます。

【時代行列の構成(重要な順序)】

時代行列は、京都の歴史を遡る形(新しい時代→古い時代)で構成されています。

  • 行列の最終(=最も古い時代):弓箭組列(きゅうせんぐみれつ)
  • その直前白川女献花列(しらかわめにんかけつ)
  • その前(=行列の中央):二基の鳳輦(ほうれん)
    • ※この鳳輦に**御霊代(ご神体)**が納められており、行列の主役です。

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この記事を書いた人
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ロスジェネ40代の、あれこれ記録帳を運営しています。
京都市出身、現在は東京都江東区に住まい、妻と一緒に小学生&保育園の二人の子育て中。両親の介護で京都との二拠点生活です。
「野菜作りを楽しむ」をコンセプトにした家庭菜園や農体験の運営を仕事として10年やってきました。今は独立して様々な情報発信などのお仕事と、不動産の管理などをしています。

前述の練習問題の解答☆

【回答1】桓武天皇が平安京に遷都した日

【回答2】平安講社(へいあんこうしゃ)

【回答3】神幸祭(しんこうさい)

【回答4】弓箭組列(きゅうせんぐみれつ)

【回答5】還幸祭(かんこうさい)

Posted by ロスジェネ40代の、あれこれ記録帳