🏛️ 京都の博物館・美術館(京都検定対策メモ)#963
京都検定受験を目指すあなたへ!「京都の博物館・美術館」に関する重要ポイントを徹底整理しました。京都国立博物館の創設経緯や設計者、京都市美術館の設立背景、そして辰野金吾が手掛けた京都文化博物館別館など、試験で問われやすい歴史と建築の要点をサクッと確認できる備忘録です。このメモで効率的に知識を定着させましょう。
この記事内容から抜粋した練習問題5問☆
- 京都国立博物館の特別展示館(現在の明治古都館)を設計した人物の名前を答えなさい。
- 京都国立博物館が、大正13年(1924年)に京都市に下賜された際に改称された名前を答えなさい。
- 京都市美術館(旧 大礼記念美術館)が設立される直接的な契機となった、昭和初期の国家的行事はなんですか。
- 京都市美術館(旧 大礼記念美術館)の設計者として公募で入賞し、その案が採用された人物の名前を答えなさい。
- 京都文化博物館別館(旧日本銀行京都支店)を設計した人物であり、赤レンガに御影石を用いた建築で知られる、イギリス人コンドルの高弟の名前を答えなさい。
☆回答は記事の最後にあります。
🌟 京都国立博物館
- 設立の背景と歴史:
- 明治21年(1888年)から始まった古社寺宝物調査に基づき、文化財保護のために京都と奈良に国立博物館を設置する政策の一環として設立されました。
- 敷地は七条御料地に定められました。
- 明治30年(1897年)に帝国京都博物館として開館。
- 大正13年(1924年)に京都市に下賜され、恩賜京都博物館となりました。
- 昭和27年(1952年)に再び国立に移管されました。
- 建築物について:
- 特別展示館(現在の明治古都館)を設計したのは、**片山東熊(かたやま とうくま)**です。
- 昭和40年(1965年)に建設された新陳列館(現在の平成知新館の場所にあった旧陳列館)の設計は、森田慶一です。
🎨 京都市美術館(旧 大礼記念美術館)
- 概要:
- 全国で二番目に開館した公立美術館です。
- 現在は京都市京セラ美術館として知られています。
- 設立の経緯:
- 昭和天皇即位の御大典(即位の礼)を記念し、昭和3年(1928年)に京都で開催された大礼記念京都大博覧会に合わせて計画されました。
- 京都府知事を会長とする「大礼準備委員会」が設立の中心となりました。
- 美術館の名称は当初大礼記念美術館でした。
- 設計は公募で入賞した前田健二郎の案が採用されました。
- 戦後の歴史:
- 昭和21年(1946年)から進駐米軍の営舎として接収されました。
- 昭和27年(1952年)に返還され、京都市美術館と改称されました。
🧱 京都文化博物館別館
- 所在地:
- 烏丸三条を東へ入った場所にあります。
- 建築物について:
- 赤レンガの洋風建築が特徴です。
- 設計者はイギリス人コンドルの高弟である**辰野金吾(たつの きんご)**です。(赤レンガに御影石の組み合わせ)
- 辰野金吾は、第一銀行京都支店(現:新風館の一部)の設計も手掛けています。
- 歴史:
- この建物は元々日本銀行の京都支店として、明治39年(1906年)に建設されました。
- 日本銀行京都支店自体は、昭和43年(1968年)に三条通り高倉西から河原町五条に移転しました。
- 日銀移転後、この建物は古代学協会が運営する平安博物館の施設となりました。
- 平安博物館は、昭和63年(1988年)に京都文化博物館に統合され、この建物はその別館として利用されています。

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前述の練習問題の解答☆
- 片山東熊(かたやま とうくま)
- 恩賜京都博物館(おんしきょうとはくぶつかん)
- 昭和天皇即位の御大典(または、大礼記念京都大博覧会)
- 前田健二郎(まえだ けんじろう)
- 辰野金吾(たつの きんご)


