📝京野菜を学ぶ:伝統とブランド、2つの種類を解説#956
京都検定の最重要テーマの一つ「京野菜」。ただ単に覚えるのではなく、「京の伝統野菜」と「ブランド京野菜」の2つの種類に分けて、それぞれの歴史や定義、重複する品目を徹底解説します。合格を目指すあなたのための、備忘録コンテンツです。
この記事内容から抜粋した練習問題5問☆
- 「京の伝統野菜」として定義されるために、その野菜の導入時期について満たすべき歴史的な条件は何ですか。
- 「京の伝統野菜」の定義において、たけのこは含まれますが、一般的に含まれないとされている二つの植物の種類を答えなさい。
- 「ブランド京野菜」の取り組みが平成元年(1989年)からスタートした際、行政と流通団体に加えて一体となって推進したとされるもう一つの団体・組織の種別を答えなさい。
- 「京の伝統野菜」と「ブランド京野菜」の両方に認定されている野菜の中で、大根と名のつく品目を一つ挙げなさい。
- 「京の伝統野菜」には含まれないが、「ブランド京野菜」にのみ認定されている品目として挙げられた、豆類の具体的な名称を答えなさい。
☆回答は記事の最後にあります。
京都検定の重要テーマの一つ、京野菜について解説します。京野菜には、歴史に裏打ちされた「京の伝統野菜」と、流通・品質を重視した「ブランド京野菜」の2つのカテゴリがあります。それぞれの特徴と違いを整理して覚えましょう。
目次
🥕 京の伝統野菜とは
「京の伝統野菜」は、その名の通り京都の歴史と共に歩んできた野菜です。
- 定義となる歴史:明治以前に導入された歴史を持つこと。
- 対象範囲:府内全域で栽培、または保存されているもの。
- 品目数:41種類が指定されています。
- 含むもの/含まないもの:
- 含む:たけのこ(竹の子)が含まれます。
- 含まない:キノコ、シダ類は含まれません。
- 現在の状態: 実際に栽培・保存されているものが対象ですが、中には絶滅品目も含まれています。
- 準じる野菜:花菜(なばな)や万願寺とうがらしは、伝統野菜に準じる野菜として扱われます。
🌟 ブランド京野菜とは
「ブランド京野菜」は、京都のイメージを広くアピールするために、品質や出荷量を基準に定められた野菜のブランドです。
- 認定基準:
- 「京都」のイメージが強いこと。
- 一定の出荷量と品質を満たしていること。
- シンボルマーク: 認定品目には「京マーク」が付けられます。
- 品目数:21品目が指定されています。
- スタート:平成元年から、行政・流通団体・農業団体が一体となって取り組みがスタートしました。
🤝 伝統野菜とブランド京野菜の重複品目
京野菜を覚える上で重要なのが、両方に認定されている品目です。この重複品目をしっかり押さえましょう。
- 聖護院大根(しょうごいんだいこん)
- 水菜(みずな)
- 壬生菜(みぶな)
- 賀茂なす(かもなす)
- 山科ナス(やましななす)
- 鹿ケ谷かぼちゃ(ししがたにかぼちゃ)
- 伏見とうがらし(ふしみとうがらし)
- えびいも
- 京たけのこ
- 堀川ごぼう(ほりかわごぼう)
- 九条ネギ(くじょうねぎ)
- くわい
💡 ブランド京野菜のみの品目
逆に、「京の伝統野菜」には入らず、「ブランド京野菜」にのみ認定されている主な品目も覚えておきましょう。
- 紫ずきん(枝豆)
- 金時にんじん
- やまのいも
🎯 まとめ:2つのカテゴリの違い
| カテゴリ | 主な着眼点 | 成立時期 | 品目数 |
| 京の伝統野菜 | 歴史(明治以前)、栽培・保存 | 明治以前導入 | 41種類 |
| ブランド京野菜 | 品質・流通、京都のイメージ | 平成元年スタート | 21品目 |
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前述の練習問題の解答☆
- 明治以前に導入された歴史を持つこと
- キノコ、シダ
- 農業団体
- 聖護院大根
- 紫ずきん(枝豆)