シニアピアカウンセラー資格を取得。遠距離介護と両立する中での気づき#917 mission113
2025年3月、僕は「シニアピアカウンセラー」という資格を取得しました。
通信講座で学べる「資格のキャリカレ」で受講し、比較的取りやすい内容だったのが魅力でした。
この資格を取ろうと思ったきっかけは、2020年から始まった遠距離介護です。
僕は東京在住の一人っ子で、両親は京都に暮らしています。父は現在91歳、母は83歳(いずれも2025年6月時点で健在)で、コロナ禍が始まった頃から少しずつ体力の衰えが見え始めました。
親の介護をどう支えるかを考えたとき、当時勤めていた会社を辞め、自分自身で起業する道を選びました。合同会社を立ち上げ、仕事をセーブしながら介護と両立できる働き方へとシフト。いわゆる「脱サラ」です。
僕自身は東京を拠点にしつつ、月に2回ほど京都に戻るペースで、両親の生活をサポートしています。
京都に住み替えることも考えましたが、親の気遣いや、僕の性格を考えると、完全に介護に没頭してしまいそうで、あえて距離を取る今のスタイルを選びました。
40代・50代の介護世代として思うこと
そんな生活も、気がつけば5年が経ちました。
僕は父が44歳、母が36歳のときの子どもなので、いわゆる**「ロスジェネ世代」**の中では比較的早めに親の介護に直面しています。
現在、両親はサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)で生活していますが、そこですれ違う他の入居者の家族と思われる方々は、僕より一回り以上年上の方が多い印象です。
これからの日本は本格的な超高齢社会を迎え、僕のように働きながら親の介護に取り組む世代がますます増えていくと思います。
そんな時代に向けて、僕自身の体験を通じて、少しでも参考になることが発信できればと思い、このブログに記録を残していくことにしました。
シニアピアカウンセラーとは?学んで気づいた親との会話の意味
取得した「シニアピアカウンセラー」の資格は、高齢者の話に耳を傾け、心に寄り添うスキルを身につけるものです。
約30年前にアメリカ・カリフォルニア州で始まった「シニアピアカウンセリング」が元になっています。
高齢の父とのちょっと面倒なやりとりや、認知症が進み始めた母との会話。これまでは理解しきれなかったやりとりが、資格取得のための学びを通じて「あの時の言葉には、こんな背景があったのか」と気づくことが増えました。
僕は介護や看護の専門職ではないけれど、家族としての関わり方や心の寄り添い方を学び、これから介護を経験していく人たちに、少しでも伝えられることがあるんじゃないかと思っています。
終活も見据えつつ、前向きに
両親の介護は、今も続いています。
この先は「終活」という言葉とも向き合っていくことになるかもしれません。
でも、だからといって悲観的になるのではなく、親との時間や介護を、できるだけ前向きにとらえて過ごしていきたい。
そう思いながら、これからも日々の気づきや経験を、ここに少しずつ書き残していこうと思います。
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