【訪問美容体験記】認知症の母が笑顔に!京都市内で出張カットをお願いしてみた #912 mission108

僕の母は、僕が小さいころからずっとパーマをかけていて、ロングヘアというより、いつもきちんと整った髪型が印象的でした。

実家で一緒に暮らしていたころは、徐々に美容室やヘアサロンに自分で行くのが難しくなっていき、僕自身も母の身だしなみにまで手が回らなくなってしまいました。気づけば、母の髪はおそらく2年ほど、まったくカットされずに伸び放題になっていたんです。

そんな中、2024年2月に母がサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に入居したタイミングで、施設の管理者の方が「髪がだいぶ伸びていますね。訪問美容でカットできますよ」と提案してくださいました。さっそくお願いして、プロの手で久しぶりに短く整えてもらいました。

そこから、あっという間にまた約1年――。

「お母さまの髪がまた伸びてきたので、そろそろお願いしましょうか」と声をかけてもらったのですが、今回は少し難しい事情がありました。

訪問美容のタイミングが合わない問題

母が通うデイサービスの曜日と、サ高住に訪問美容師さんが来る曜日がちょうど重なってしまい、スケジュールがどうしても合わなかったんです。また、デイサービスの方でも訪問美容の機会があるのですが、2月・3月の予定とはかみ合わず、結局こちらで別の方法を探すことになりました。

京都市内で訪問美容をしてくれるサービスを発見!

いろいろ調べてみたところ、なんと運よく、京都市山科区から下京区の母のサ高住まで出張してくれる訪問美容サービスを見つけることができました。僕の面会の予定と合わせて、2025年2月中旬に訪問カットをお願いすることに。

来てくださったのは、「訪問福祉理美容師認定資格」を持つ経験豊富な女性の美容師さん。もともと大手美容院で30年以上働かれていた方で、ご両親の介護をきっかけに訪問美容の道に進まれたとのこと。「社会貢献がしたい」という志を持ってこの仕事をされているそうで、母への対応もとても丁寧で優しく、心から信頼できる方でした。

母は認知症が進んでいるとはいえ、身体は元気でしっかり椅子に座っていられるため、美容師さんにとっても特に難しい対応ではなかったようです。

訪問美容の様子と母の変化

訪問カットの間、僕も部屋に立ち会っていましたが、美容師さんの動きはとても静かで、道具の置き方や所作も丁寧。部屋を散らかすことなく、あっという間にヘアカットが終了しました。

カット後の母は、見違えるようにスッキリした表情。髪も1年ぶりに整い、とても気持ちよさそうでした。母は現在83歳。これからは2~3か月に1回くらいのペースで、定期的にヘアカットをお願いできればと思っています。

父(90歳)は“セルフカット派”

ちなみに、同じサ高住で暮らす90歳の父は、昔から短髪で、自分で髪を切るのが得意なタイプ。最初に訪問美容をお願いしたときも、「わしは頼んでない!」と当日になって拒否(笑)。今でも、自宅から持ち込んだ愛用のハサミで、自分なりに髪を整えています。


高齢の家族にこそ訪問美容を活用したい

今回、母に訪問美容をお願いして改めて感じたのは、「髪が整うと表情まで明るくなる」ということ。高齢者、とくに認知症の方にとって、清潔感や快適さはとても大切です。

京都市内では、出張対応してくれる福祉理美容のサービスも少しずつ増えてきています。介護施設に入居している家族がいる方、スケジュールが合わず美容室に連れていけない方には、ぜひ訪問美容という選択肢をおすすめしたいです。

あわせて読みたい記事

おすすめの書籍

今回のブログ記事前後の関連記事

この記事を書いた人
本サイト運営者

m3-f.site ブログを運営しています。
京都市出身、現在は東京都江東区に住まい、妻と一緒に小学生&保育園の二人の子育て中。両親の介護で京都との二拠点生活です。
「野菜作りを楽しむ」をコンセプトにした家庭菜園や農体験の運営を仕事として10年やってきました。今は独立して様々な情報発信などのお仕事と、不動産の管理などをしています。

Posted by m3-f.site