サ高住入居前から残っていた父のコンタクトレンズをどう外すか|高齢者の眼科通院体験記 #880 mission076
京都市内でサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)へ入居した父は、左目に10年前の白内障手術後から装着されたソフトコンタクトレンズがそのまま残った状態でした。
当時は京都・東福寺の第一日本赤十字病院の眼科「コンタクト外来」で、定期的にコンタクトの交換を行ってもらっていました。しかし現在、父は足腰が弱り、日赤病院へ通院することが難しくなっています。そこで、「残ったコンタクトレンズをどう外すか?」が大きな課題となりました。

まず紹介状を取得し、新しい眼科を探す
第一日本赤十字病院の担当医からは、今後お世話になる眼科への紹介状を書いていただけました。ただし、この紹介状を受け取るにも、僕(息子)が父の保険証や本人確認書類を提出する必要があり、なかなか手間がかかりました。
続いて、父が入居する下京区のサ高住近くで通いやすい眼科を探すため、僕一人で候補となる眼科を訪問しました。父自身が通院するには車の手配が必要で、無駄足を避けるための事前確認です。
眼科医からの提案と今後の選択肢
訪れた眼科の先生からは、以下の説明がありました。
- 「高齢者向けコンタクト外来」は現在、京都市内でも実施している眼科が限られており紹介は可能
- ご家族かご本人でコンタクトのつけ外し・洗浄ができれば良いが、それが難しい場合は「裸眼で生活する」か「視力矯正手術を検討する」選択肢がある
- 父の視力は右目1.5・左目0.3と90歳を超える年齢にしては十分。左目はコンタクトなしでも、右目でカバーすれば日常生活に支障はない
つまり、父が使っていたコンタクトレンズは「白内障術後の視力矯正用」であり、現在ではそのサービスを提供する眼科が少なくなってきていることがわかりました。
眼科医の助言通り、今後はコンタクト外来に通わず、裸眼で生活するのが現実的だと判断しました。
最後の課題:残ったレンズをどう外すか?
しかし、問題は「すでに父の左目に残っているコンタクトレンズをどう外すか」です。
眼科の先生からは「レンズを外すだけの施術は当院では行っていないので、ご本人・ご家族・施設職員が外す必要がある」と言われました。
サ高住の看護師とも相談しましたが、「長年診てもらっていた日赤病院の先生に外してもらうのが安心」との意見で一致。結局、8月初旬の「コンタクト外来」の診療日に予約を取り、父を再び日赤病院へ連れて行くことに決まりました。
まとめ|高齢者のコンタクトレンズ管理は早めの対応が大切
今回の経験から、「高齢者の白内障手術後コンタクトレンズは管理が難しくなる前に方針を決める」「通院困難になる前に地域の眼科医へ相談する」ことの重要性を実感しました。
サ高住への引っ越しを機に、眼科通院の見直しと家族のサポート体制を整えることは、とても大切な準備です。
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