2024年5月、京都で始まった僕の新たな遠隔介護のかたち#872 介護振り返りnote68
2024年5月。京都の父が退院し、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の部屋に戻ったことで、東京に住む僕にとっても新たな「遠隔介護」の生活が始まりました。
僕は仕事の予定と調整しながら、おおよそ2週間ごとのペースで京都に通っています。父と母、それぞれの部屋を訪問し面会するのがルーティンです。
母はまだ散歩に出かけられる体力があるので、面会のたびに一緒に徒歩5分ほどのスターバックスに出かけ、必ずお茶を楽しんでいます。その際には2人の部屋の飲み物・嗜好品・生活用品の消耗品をまとめて補充します。
面会時に必ず話題になる「鍵」の問題
訪問するたびに毎回話題に上がり、愚痴が始まるのが「鍵」に関することです。
サ高住の建物には
・建物の玄関オートロック
・各部屋の個別の鍵
があります。
父には部屋の鍵を渡していますが、母には渡していません。紛失の恐れがあるのと、普段ヘルパーさんが出入りするので部屋の鍵は基本的に施錠しないためです。
また玄関のオートロックキーは、両親ともに持っておらず、僕が管理しています。
理由は以下の通りです。
- 母は過去に徘徊の心配があったため、玄関から出さない運用
- 父は足腰が弱り外出できない状態
これは施設の方と相談して決めたルールですが、説明して理解できても2人ともすぐ忘れてしまいます。
「鍵はどこ?」
「お母さんが私に“鍵を盗られた”って言うんや」
…このやり取りはもう慣れるしかありません。
実際、鍵を持っていないという事実自体が不安感につながるのも理解できますし、難しいところです。
父の嗜好品は2週間に一度の補充では足りない
面会ごとの補充だけでは足りないのが父の飲料・嗜好品です。
ビールはきっぱりやめ、ノンアルコールビールで満足してくれていますが、その消費量が想像以上でした。
実家にいた頃、母がどれだけの頻度でビールを調達していたのか…今はよくわかります。
面会で6缶パックを置いて帰ると、翌日にはもう4缶くらい減っている。
最初は「認知機能の低下で飲んだことを忘れてまた飲むのか?」とも考えましたが、そうではなさそうです。
ヘルパーさん曰く「水のようにノンアルビールを飲む方もいますからね」とのこと。
そのため、僕は東京に戻ってから京都にいる間の2週間で2~3回、80サイズのダンボールを父の部屋に送り届けています。
箱に詰めるのは「ノンアルビール・オロナミンC・むき栗・味付け海苔」。
これは施設で提供される3食とは別に、部屋でテレビを見ながらつまむ嗜好品です。
父の部屋に荷物を送る方法も試行錯誤しました
父の部屋への荷物の届け方も、今ではかなり楽になりました。
いろいろ試行錯誤してようやくたどり着いた方法があるのですが…
その詳細はまた次回のブログでご紹介します。


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