#871 mission067 父が退院し、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)での新生活がスタート
約2か月の入院を経て、父が無事に退院しました。退院後は、これまでとは異なる環境での生活——サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)での新たな暮らしが始まっています。
入居当初は介護区分が「要支援1」だった父ですが、退院時には「要介護5」に区分が変更され、生活のサポート体制も大きく変わりました。
介護に必要な消耗品リスト
退院後の生活に備えて、介護スタッフやヘルパーの方々にご協力いただき、準備すべき日用品・消耗品をリストアップしました。
準備した主な消耗品は以下の通りです:
- ヘルパー用の使い捨て手袋
- 義歯(入れ歯)ケース
- 入れ歯洗浄剤
- 20リットルのゴミ袋
- バスタオル
- お風呂用洗剤
- トイレ用洗剤
- お尻ふき(介護用)
- 紙パンツ+尿漏れパッド
一部は事前に想定していたものの、実際の現場で必要とされるアイテムは、やはり経験者からのアドバイスが非常に参考になりました。
介助への理解と、父の心境の変化
入院前までは、「自分でできることは自分でやる」という姿勢が強かった父ですが、長期入院と看護師さんのサポートを経て、少しずつ他者の手を借りることにも理解を示すようになってきました。これも、大きな前進です。
入院が転機に——断酒とノンアル生活へ
2月のサ高住入居当初、施設長から「晩酌程度ならOK」との説明を受け、ビール・低アルコール・ノンアルコールビールを冷蔵庫に常備していました。
しかし、実際にはアルコールの摂取量が自覚できず、いつの間にか飲み過ぎる傾向に。加齢による認知機能の低下も影響していたと感じます。
幸いにも入院中の2か月間は完全に断酒状態だったため、これを好機と捉え、今後はノンアルコールビールと清涼飲料水中心の生活へ切り替えることにしました。施設スタッフやケアマネジャーとも連携し、この方針で進めています。
なお、父は「ビールを飲みたい」とは言うものの、実際にはアルコールの有無にこだわりはない様子。現在はケース単位でノンアルビールを購入し、冷蔵庫に常備しました。
サポート体制と今後の方針
今後は、僕が2週間に一度、2〜3日ほど京都に滞在し、消耗品の補充と両親との面会を行う予定にしました。
ノンアルビールやお菓子などの嗜好品は、事前に東京でまとめて準備し、必要に応じて父宛てに配送する体制を整えています。できる限り快適な生活が送れるよう、家族として支援を続けていきます。
夫婦間の距離と母の複雑な感情
父の退院をあたたかく迎えてくれたサ高住スタッフの皆さんとは対照的に、母の反応は少し意外なものでした。
入院中は父を心配する様子も見られたのですが、退院当日に顔を合わせた瞬間、母の態度が一変。
「何も言わずに入院して、私には一切知らせてくれなかった」
「財布や通帳を隠されたのでは?」
「生活費も渡してくれなかった。ビールばかり飲んで…」
といった強い口調での発言が続き、長年にわたる不満が噴き出すようでした。これを見ていたヘルパーさんも、「ご夫婦で部屋が別々になって正解でしたね。同室での生活はもう難しいかもしれません」と率直な意見をくださいました。
おわりに
新しい生活環境、変化する介護レベル、そして家族関係——さまざまな課題がありますが、今は父が少しずつ新しい生活に慣れ、安心して日々を過ごしてくれることを願ってまた様子の変わった僕の遠隔介護対応が始まったのでした。。
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