#856 mission052 父が転倒で救急搬送、その先にあった「コロナ陽性」と個室隔離、そして予期せぬガン告知【介護振り返りnote】
高齢の家族が突然倒れ、救急搬送──
その日から始まった、想像もしていなかった1週間が始まりました。
2024年2月27日、父が転倒して救急搬送されたと連絡が入りました。外傷は軽度だったものの、検査で新型コロナ陽性が判明。即日個室に隔離され、家族との面会も制限されることに。さらに、検査の過程で悪性腫瘍(がん)の可能性まで告げられました。
入院初日、本人の不安と混乱
この日、僕は予定していた京都行きをキャンセルし、自宅で病院からの連絡を待ちました。
傷は縫合で済む程度でしたが、それ以上に問題だったのは、父の精神的ショックと混乱。
- 看護師の介助を拒否
- 食事を断る
- 呼んでも誰も来ないと壁を叩く
- 状況が理解できず不安定に
スマホも持たずに搬送された父は、連絡手段もなく、誰ともまともに会話できない状況。孤独感と不安が想像を超えるものであることが伝わってきました。

面会制限と、医師からの衝撃の言葉
翌日、入院手続きをするため僕は京都へ。面会はできないものの、病棟を訪れた際に院長先生から直接話を聞くことができました。
その中で告げられたのは、「肺に小さな黒い影、恐らく悪性のガンが見つかった」という事実。
「高齢でもあり、急を要する大きさではない」とのことで、経過観察の方針が取られました。
実は以前の定期検診でも腫瘍マーカーの数値が高いことは聞いており、それがこうして「偶然」見つかった形です。
介助拒否の裏に見える、もう一つの原因
介助拒否や混乱が続く父の様子に、僕はもうひとつの原因を思い出しました。
それは、アルコール依存からの離脱症状です。
父は長年お酒を飲んでおり、日常の不安や孤独をお酒で紛らわせていた節があります。突然の入院、しかも個室で隔離。お酒に頼れない環境は、彼にとって大きなストレスとなったはずです。
■まとめ
今回の出来事を通じて、家族が高齢になるということは「予期せぬ医療と心の問題」に直面することだと強く感じました。
- 転倒や体調不良に加え、感染症リスク
- 医療現場でのコミュニケーションの難しさ
- 高齢者特有の依存・習慣からの影響
- 偶然見つかる重大な病気
すぐにどうこうできることではありませんが、家族としてできる限りのサポートや理解が必要だと、あらためて感じています。
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