介護サポートが本格始動|訪問看護の導入と家族の変化#821 介護振り返りnote018

2023年3月から、いよいよ本格的に介護サポートが始まりました。
実家から徒歩10分ほどの距離にある訪問看護ステーションから、管理者の方が毎週水曜日の午前9時に訪問してくださることになったのです。担当してくれているのは、60歳前後の女性看護師さん。高齢者への対応にも慣れていて、安心して任せられる方です。

気難しいと僕が感じている父も、母も、この方の訪問はすんなりと受け入れてくれました。

看護師さんの訪問内容とサポート

訪問時間はおおよそ30分。内容は、問診のような様子伺いや、体温・血圧の測定とその記録。そして、母が飲む薬の管理です。

主治医から月に1回処方される薬を、曜日ごとに小分けにしてカレンダーに貼り付けるという方法。
僕にとってはとても新鮮な管理スタイルで、「これなら飲み忘れや重複して飲んでしまうことも防げそうだ」と思いました。

……とはいえ、実際には母が小袋ごとカレンダーから薬を剥がして自室に持っていってしまい、「飲んだかどうか」が分からなくなることも度々起こるのですが。

また、父が具合が悪そうなときには、看護師さんがその場で血圧を測ったり、体調を確認してくれるなど、臨機応変に対応してくれています。

僕のスケジュールも水曜中心に

僕自身もこの頃から、2〜3週間に一度のペースで京都に戻るスケジュールを、できるだけ水曜日に合わせるように調整しました。
看護師さんと直接顔を合わせることで、家庭内の様子や母の状態などを共有することができたのは、大きな安心材料でした。

遠隔でも、気になることがあれば電話で相談することができ、物理的に離れていても状況を把握しやすくなっていました。

コミュニケーションストレスの軽減にも

訪問看護の導入には、もう一つ大きな目的がありました。
それは、父の「コミュニケーションストレス」の緩和です。

父はもともと親戚づきあいがなく、近所との交流もほとんどない人。
コロナ禍以降は買い物や散歩にも出かけなくなり、僕や母以外との会話がほぼ皆無という状況でした。

地域包括支援センターの方からも「第三者が関わるだけでも気持ちが楽になることがある」と言われていた通り、週1回でも看護師さんと会話する時間ができることは、父にとって精神的な救いになっているように見えました。

水曜日の朝に「誰かが来る」という予定があること自体も、生活にちょっとした張りと規則正しさをもたらしてくれたようです。

一方で、第三者が家に入ることへのストレスも

ただし、良いことばかりではありません。
外部の人が家に入ってくること自体が、父と母にとっては小さなストレスにもなっているようでした。

安心と規則正しさがもたらされた一方で、どこか「落ち着かない」「気を使う」といった感覚も、確かに二人の中には残っているようです。

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京都市出身、現在は東京都江東区に住まい、妻と一緒に小学生&保育園の二人の子育て中。両親の介護で京都との二拠点生活です。
「野菜作りを楽しむ」をコンセプトにした家庭菜園や農体験の運営を仕事として10年やってきました。今は独立して様々な情報発信などのお仕事と、不動産の管理などをしています。

2025年7月15日

Posted by ロスジェネ40代の、あれこれ記録帳