母の年金源泉徴収票再発行の奮闘記~介護と相続手続きの狭間で~【介護振り返りnote013】#816
2022年の年明けは、叔母の急逝からスタートしました。
その後すぐに介護保険の認定申請、そして叔母の相続手続きが本格化。
母との連携が必要ななかで、なかなかスムーズにいかない場面も多く、あわただしい日々が続きました。
僕と母、それぞれの状況
まず、僕の状況です。
- 生活の拠点は東京。月に2回のペースで京都に戻り、関西での仕事とあわせて、親の介護や相続関連の手続きに対応していました。
- 母との連絡手段は、基本的に対面か、父を介しての会話。母はこの頃から短期記憶に不安があり、耳も聞こえづらくなっていたので、電話は頼りにならず。メールももともと使っていません。
そして母の状況はというと、
- 書類の整理や管理が苦手で、しばしば紛失。どこに片づけたかも覚えていないことが多く、かといって父に任せるわけでもなく、自分だけで抱え込みがち。
- 銀行や役所の担当者とその場では会話できても、数日後には内容を忘れてしまうこともしばしばでした。
叔母の相続手続きと、母との同行対応
叔母は5人兄妹のうちの一人で、母が長女として単独で相続人となりました。
叔母名義の銀行口座が10行以上あり、それぞれの金融機関で相続手続きを行う必要がありました。
僕が各銀行に電話でアポイントを取り、必要書類を確認。母と一緒に銀行に出向くのが定番の流れでした。
この作業が非常に手間がかかり、かつ母の体力や記憶の状況もあるので、慎重に日程を組みながら進めました。
また、これまで祖父母や他の兄妹の相続も母と叔母で受けてきた関係で、保有する不動産も含めると相続税の申告が必要な額になりそうだと分かってきました。
公的年金の源泉徴収票が見つからない問題
さらに並行して、前年に母名義の不動産を僕が代表を務める会社に売買という形で移転したため、その所得に関する確定申告も必要になりました。
法人の税務を任せている税理士事務所に母の個人分の確定申告も依頼しましたが、その際に必要だったのが「公的年金の源泉徴収票」でした。
母に確認したところ、やはり「捨ててはいないけど、どこにしまったか分からない」との返答。
再発行の手続きのために、年金事務所に問い合わせ、代理での再発行に必要な手順も確認できましたが、ここで問題になったのが「基礎年金番号」が不明という点。
この時点で、母はマイナンバーカードを持っておらず、結局、母と一緒に京都・中京年金事務所に予約を取り訪問することになりました。
年金事務所での再発行と、親切な対応
当日は無事に手続きができ、源泉徴収票を再発行してもらうことができました。
そして対応してくださった職員の方が、「今後のために」と、母の基礎年金番号と年金コードを控えさせてくれました。
「遠方からわざわざ来られて大変でしょう」と、こちらの状況も気遣ってくださった対応が、印象に残っています。
おわりに:介護と相続、実家との距離がある中での難しさ
遠方に住んでいる中での親の介護や相続対応は、想像以上に手間も時間もかかります。
特に高齢の親との情報共有は一筋縄ではいかず、丁寧な対話と、地道な確認作業が欠かせないと実感しました。
これから同じような状況になる方にとって、少しでも参考になればと思い、記録として残しておきます。
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