#123 母から引き継いだどうしようもなかった竹藪の土地が売れた
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母から引き継いだ、一番どうしようもなかった約350㎡の土地が無事に売却できました。
今回はこの1年半の汗と涙の結晶のレポートです 笑
・京都府下で保有の無管理の不動産売却を考えている方
・相続等でどうしようもない土地の管理をすることになった方
・竹の伐採、草刈りに困っている方
母から引き継いだ京都市山科区の土地のおさらい
昨年秋に、京都・山科区の不要土地建物を売却できた記事を書きました。
まだ健在なんですが、物忘れもひどくなってきて、物件の管理はなかなか難しくなった母が保有していた土地建物を去年(2021年)3月に、いったん僕が引き受ける形で所有権移転しました。
そもそもこの物件は、約15年前に亡くなった、母の兄、なので僕の叔父が持っていて相続されたもの。
・京都市山科区 約25㎡の土地・建物
・京都府南丹市 約70㎡の宅地
・京都府南丹市 約350㎡の宅地
の3つだったのですが、どれも一筋縄ではいかない物件。
その中で、6棟続きの長屋の一つだった京都市山科区のが去年秋に売却できたのでした。
今僕の住まいが東京で、何か事業を、、というのも京都で、しかもこの条件の土地建物ではなかなか現実的ではないので、基本方針としては、安くても売却。
管理に労務と時間、あとは気にかけるだけで負担になるので、そういう方針でいました。
そして、一番難易度が高いと思われていた、南丹市約350㎡の用地がこのたび売却できたのです。
「竹」と向き合った1年間
初めてこの現地に見に行ったのが、2020年の6月。
京都府南丹市観音寺山崎
なのですが、正直最初は現地がどこかすらもわかりませんでした。
所在地、公図の情報があってもわからない。
ようやくわかったのがこれ!笑
たぶん写真を見てもわからないと思うのですが、約350㎡の土地はみっしり竹に覆われていて、道路には面しているものの擁壁で1m弱上がっていて、車の乗り入れなどはできない。
そして中を確認したら、15年以上前に叔父が使っていたという小さな小屋(物置)が現存。
これは大変だなと思いました。
売りに出すにも、僕が少々管理しようにも現地に足も踏み入れられない。
こんな経験はなかったので、いろいろ考えました。
そもそも管理が行き届かないので不用地を引き取ってくれる自治体や、人や会社はないのか、竹の伐採、解体ってどうすればよいのか、、
ただ結局、土地の所有権は使わないからといって放棄はできないし、管理責任はどうしても所有者に出てくる。
この時点でももう怖かったのが、竹や枝が伸びて、隣地にさしかかっていたし、伸びる電線に当たりそうで、、
この土地の管理を負っていて東京に住んでる、という状況はけっこう危ういなと思いました。
前に進めるために、<売却するにも現状有姿は不可能な状態>、まずは上物の竹の伐採と小屋の解体を費用負担して行うことにしました。
業者に頼んだ小屋の解体と竹の伐採
母自身も物件管理が元気なころからできるわけでもないので、15年間遠隔で何かあったらお願いしていたという、南丹市地元の方につないでもらい、【竹の伐採&解体工事】をしてくれる業者を紹介してもらいました。
「竹の伐採」はネットで調べてよさそうなところも京都の南の方の会社であったのですが、結局小屋の解体と残材の搬出・処分を含めて考えるとけっこう高くついて、地元の解体業者さんにお願いしました。
2021年3月に工事実施。
ざっくり200万!くらいかかりました。
ただ350㎡の土地にみっちり生えた竹の伐採と解体なので、これは仕方なし。
ちなみに竹は伐根まではやらず、伐採までとして行ってもらいました。
上物がきれいになって、売りに出す
と、いうことで上物はなくなってすっきりして、売りに出すことにしました。
ただ、先の記事に書いた「京都市山科区」の案件と比べると、南丹市。ここは僕も甘く見ていたのですが、そりゃ京都市内と比べると、不動産を広く扱ってくれる会社さんもネットでもなかなか見つかりません。
で、ここにお願いしました。
京都市西京区・右京区・亀岡市周辺の不動産を取り扱ってる「いなお不動産」さん。会社は西京区にありました。
350㎡あって宅地ですが、前述の通りの土地なので、
・車両乗り入れができないこと
・特に給水、下水がつながってるわけではないこと
・隣地は工場、水路という立地条件
なので、かなり低価格に設定してもなかなかすぐには難しいだろう、というのが評価でした。
でもそれは仕方なし。
仲介をお願いして情報を掲載してもらいました。
媒介契約を結んだのが、2021年4月27日でした。
進展なし。そして草・竹が伸びる夏。
媒介契約は3か月間で、更新をしていく感じ。
7月、10月の更新を経ても、特に進展しません。そして、春にはすっきりしていた現地も、ガラは残り、竹の根を取ったわけでもないので、草も竹も伸びてくる。
関西に様子見に戻るたびに現地に寄って、草刈り&除草剤を蒔いたりを繰り返しました。
菜園や農園の管理で草刈りは日常的にやってるんですが、野菜を育てたり景観をきれいに!っていう目的があってのものなので、売れるかもわからない用地の管理でいつまで続くかわからないこの作業は、ホントに辛かった、、
最後に現地管理、チェックに行ったのは12月中旬。
もう冬なので特に草や竹が伸びる季節ではないのですが、何かあったらいけないと思い様子見に。
特に何もなかったのですが、思えばこの、
とにかく気にかけ足を運び、手をかけること
が大事だったというか、これは神様が見ていてくれたのでは、と思いました。
そして、
売却できた!あっという間に決済完了。
年が明けて1月。
不動産屋さんから連絡があり、「購入したいという方がいまして」とのこと。現状有姿で良いので安くしてほしいということだったのですが、これはもうズバリ、
50万円!
でした。
正直管理手間と心的なストレスを考えると、引き受けていただける方がいるだけで十分でした。
OK!ということで話を進め、先日、無事に契約・決済をしてきました。
使用用途は、物品の買取・回収をされている方だそうで、それらのものを集めておく用地にするとのこと。
京都府下の方だったので、土地にとっても東京遠隔管理の僕らよりも全然良いですよね。
どうしようもなかった土地を売却できたこの記事のまとめ
結果的にはこの難攻不落の土地も、現地を見てから1年半、母から引き渡しを受けてからは1年弱でなんとか売却することができました。
今回のこの体験を通じて感じたことは、やはり、
・前に向けて動きを起こすこと
・気にかけ手をかけ、あきらめずにすべきことをする
という、いたってシンプルなことなのですが、それをきっと神様は見ていてくれるのだろう、と思います。
母から引き継いだ用地シリーズ、あと1つ、同じ南丹市の今度は八木というところにもう一つ宅地があるんです。
こちらの話しもまた機が熟せば、記事として残しておこうと思います。