#093 おすすめ食生活改善・糖質制限・ダイエット本【血流がすべて解決する】要約的感想

m3-f blogブログです。
これまで3冊ご紹介してきた食生活改善のバイブル本、4冊目はサンマーク出版「血流がすべて解決する」(堀江昭佳著、2016年初版発行)です。

この記事をこんな方に☆

・食生活改善してダイエットしたい方
・おすすめの食生活、糖質制限系の書籍を探している方
・血流のことを知りたい方

これを含めた4冊が、僕が向き合った2019年からの体質・食生活改善のバイブル本のすべてで、それぞれの要点をつまみながら今も実践しています。
2年間での体重-14kg、BMI値-3pt、腹囲-12cmと、その維持ができています。

次回の記事では、この4冊のまとめと、実践しているポイント5選をまとめてみようかなと思います。

「血流がすべて解決する」概要は

今回ご紹介するこの本は、出雲大社の門前で大正時代から続く老舗漢方薬局の四代目であられる著者の堀江昭佳さんが、現代医学と何千年の歴史をもつ東洋医学、二つの視点から、日々実践されたり感じられていることを整理して書かれています。

めざすべきは「血液サラサラ」ではなく「血流たっぷり」

ということで、次のような章構成になっています。

はじめに
第一章その不調の原因はすべて血流にあった
第二章「つくる、増やす、流す」であなたの血流はよくなる
第三章血をしっかりつくるための食べ方 10の真実
第四章元気な血を増やすための眠り方 6つの常識
第五章「静脈」の血流をよくするための生活習慣 5つの方法
第六章心と体の悩みは血流がすべて解決する
第七章血流をよくすれば心は自由になれる
おわりに

対症療法中心の西洋医学とは違う東洋医学、漢方の根本療法のことをよく考えることができました。

では主だった項目ごとに、印象に残ったところをいくつか見ていきましょう

「血流」のこと

前提として、糖尿病・心筋梗塞・脳梗塞・高コレステロールといった生活習慣病を患っているなら血液をサラサラにすることは有効だと書かれていますが、基本的に「血流」について深堀していくのが本書です。

もともと単細胞生物だったころは1つの細胞でできてて血液は必要なかったが、多細胞生物になって海水を体の中に取り込み、それを体液にしていった

という、血の起源についてもあらためてわかりやすく解説もされています。

血流の役割は、

①水分を保つ
②届ける(酸素、栄養、ホルモン)
③回収する(老廃物、二酸化炭素)
④体温を維持する
⑤体を守る(免疫力)

で、逆に血流が悪くなると「むくむ・太る・だるい・冷える・病気がち」と、いいとこなしです ( ´艸`)

僕の中で印象に残ったのはこの中の「届ける」で、
脳が考え活動するためには、大量の血流によって酸素や脳の栄養であるブドウ糖が届けられる必要がある。その役目を血流が果たしているんだと。

脳が運ぶホルモン

・幸福感を抱かせる「セロトニン
・向上心、モチベーションを高める「ドーパミン
・物事への意欲の源「ノルアドレナリン

これらを、良い血流は運んでくれてるんですね。
極端には、血流不足だと「幸せを感じられなくなってしまう」という。

食事、食生活について

血流たっぷりにする、という視点で食生活、食べることに入っていきます。

たんぱく質

何冊もご紹介している食生活改善本と同じく、ここでも「たんぱく質」が話題になります。
血液は、水を除くとほとんどがたんぱく質でできているんですね。
ある患者さんの事例では、「耳が聞こえない」という症状の原因が、「たんぱく質の量の落ち込みだった」ことも紹介されていました。

空腹時間

そしてこれも、つい先日の本でご紹介した、

空腹に関してですね。
血流が悪い原因は間違いなく「空腹の時間が少ない」ということでした。

面白かったのは、
「おなかが鳴るのは、おなかがすいたよ、食べたいよう~の合図ではなく、掃除中だよ、食べないでの合図だった」
という話 笑

一日三食というのは食べ過ぎで、人間の体に合っていない可能性も高い、という指摘もありました。

朝食について

一日三食は多いかも、というスタンスですが、朝食は食べた方が良いとされています。
そして、

胃腸の掃除ができるようになるために、夕食を控えめにして「小腹がすいたなぁ」くらいで眠ること

がコツだと紹介されていました。
夕食から朝食までは「断食」時間。
「英語で朝食をbreskfastというが、断食(fast)をやめる(bresk)という意味なんだと。

ベストは、朝にお通じがあること。それが、胃腸の掃除ができているという証しなんだそうです。

「いただきます」の意味

この本を読んでいると、少しストイックになりがちな「食生活改善」だったり「糖質制限」だったりを、ちょっとナチュラルな感じに、人・人間本来の食べるということに寄り添わせる、ような気持になってきます。

「氣」の字は、ごはんの米からわき上がる湯気を表している

という話では、やっぱり日本人にとってお米・ごはん、それも炊き上がってくるところやその温かみ、のようなものを味わったり体に取り入れることは、単純に「糖質NG」ではない、文字通り気分よく、元気になってくる必要素なのかもしれません。

「いただきます」本来の意味は、動物や植物といった食べ物そのものから「命をいただく」こと。

改めて「食する」ということを考えるきっかけになりました。

■胃腸の力が目に見えて回復してくる「内臓下垂解消三十秒ドローイン
①背筋を伸ばしてまっすぐ立つ
②おなかを膨らませて息を吸う
③おなかをへこませながら息を吐く
④へこませた状態を三十秒キープする

胃腸がもたれていたり疲れていたら、こんなこともしながら楽しい食事にしましょう。

大切なのは血流たっぷりに向けた「睡眠」

次は、眠ることです。

夜23時までに眠る
午前0時を挟んだ前後二時間は、体の陰と陽が入れ替わる

これを読んでから、もちろん100%とはいきませんが、PM11時就寝を意識するようになりました。

そして、

朝日を7時までに浴びる
太陽の光を浴びた15~16時間後に、睡眠ホルモンが分泌される

一日のサイクルが、これでだいたい決まってきますね。
休みの日は、起きる時間が2時間以上ずれると体内時計が戻りにくくなる、ということで、普通に毎日同じ時間に起床するようにしましょう。

眠りと温度のメカニズム

この本を読んで学べたことは実は一番はこれでした。

一番体温が低くなるのは起床前。
夕方の体温が高い時間帯は「睡眠禁止ゾーン」といって眠気が起こらない
お風呂に入って一番高くなった体温が下がり、脳の温度も下がることで眠気が引き起こされる

温まることより冷えることがポイントで、体温が下がるとひとは眠くなる

睡眠時間の確保は僕のライフサイクルの中でけっこう大事なところなので、メカニズムがちゃんと理解できたことはとてもよかったです。

まとめ ほかにも印象的だったところを何点か

・冬のほうれん草は、夏のほうれん草の4倍以上ものビタミンCが含まれている
・アルツハイマー型認知症のひとの脳には、アミロイドβたんぱく質がたくさん蓄積している
・人間は立って暮らしているため、放っておくとどんどん血液が下に溜まってきて足がむくむ
→第二の心臓と言われるふくらはぎをほぐすのがよい
・コラーゲンが利かない人は、血が足りていない

とにかく事例を盛り込みながら、わかりやすい表現で話が進んでいくので、とても理解しやすく早く情報がインプットされます。
これはそういうことだったのか!」という気づきがたくさんありました。
最後に、

血が作れない状態を漢方では気虚体質
血が不足している状態は血虚体質
全身の血のめぐりが悪くなっている状態を漢方では気滞瘀血

という。
漢方と血のことを基本からよく知ることができた1冊でした。

この記事を書いた人
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京都市出身、現在は東京都江東区に住まい、妻と一緒に小学生&保育園の二人の子育て中。両親の介護で京都との二拠点生活です。
「野菜作りを楽しむ」をコンセプトにした家庭菜園や農体験の運営を仕事として10年やってきました。今は独立して様々な情報発信などのお仕事と、不動産の管理などをしています。

2023年11月17日

Posted by m3firm