#054 母から引き継いだ廃屋だった長屋の1件を売却できた話し<後編>
m3f-blogブログです。
売買契約で所有権を得た、京都市山科区の長屋の1軒、廃屋の話の続きです。
・相続した不動産の管理や売買を検討されている方
・高齢の親御様等、物忘れが多くなってきている方とのやり取りで困られている方
・京都府下の廃屋、古くなった不動産の管理や、手放すことを考えられている方
前回の記事がこちら。
売却しようと思い各社に問い合わせるも、、
自分でリフォームして賃貸にする、、ということも考えはしたものの、東京に住まいながら京都・山科の物件では、思いと魂を込めた物件にはなかなかできないなと思い。
公道に面した1つの敷地の中であればまだ、いろいろ個人事業などもしやすいのですが、6軒の長屋の1つ、事を起こすにも合意形成に時間と手間がかかるだろうなという予測で、、
売れるなら売ってしまおう!
ということで、ホームページでいろいろ調べて、長屋・不要な不動産・廃屋、、何件か物件情報を送って問い合わせてみました。
物件に近い、京都市山科区の不動産会社さんも検討してくれたのですが、
・道に面していない
・小さすぎる
ということで、いい返事を頂けなかった。
これが、所有権移転をして約1か月後、今年4月末ごろの話でした。
廃屋の建物の中に潜入、いやぁすごかった、、
持ったままだとなにかと管理が気がかりで、いよいよ本格的に手放してしまおう!と思い立ったのが6月ごろ。
7月、そういえば外観は見ていたが、昨年の夏以来、中を確認していなかったことを思い出し、母から「これが鍵だ」というのを受け取り、次の京都出張の際に見に行きました。
古~い鍵で2か所施錠されているのですが、なんと「鍵が合わない!」。
というか母も無管理だったのだから、鍵なんか持ってなかったのでは!?と思いました。
なんともいい加減な母です😢
これが7月20日のこと。次の来京時に合わせて、鍵の業者を設定して待ち合せました。
↑鍵の110番さん。前日に時間予約の問い合わせをして、現地待ち合わせ。
8月4日。
扉の錠前と、南京錠で止まっていましたが、
①錠前の方は、さすが13年の放置で、破壊のためのドリルが入った時点で割れてあっけなく開放
②南京錠を、カッターで切断してもらいました
開錠費用は作業代、代替の南京錠の支給含めて15,000円ほどでした。
そして、いよいよ中に潜入。
※放置、無管理の廃屋の画像なので、苦手な方は読み飛ばしてください、、
2階建て、風呂ナシ、トイレは和式、、間取りはなんとなくわかりました。
ただ、この状態では僕ではどうしようもない状態であることもわかりました(笑)
鍵の110番の担当の方がおっしゃられたことが印象に残っています。
「ご家族の関係の不動産で建物の鍵が開かない、、という案件の依頼のほとんどが『孤独死』のケースなんですよね、、今回はそうではない無管理なので、まだマシですよ(苦笑)」。
あっさりと売却決定~所有権移転
物件の中に入ったその日、もう一度不動産会社を調べ、問い合わせを開始。
その日のうちに、この、京滋エルシーホームさんと連絡がつながり、撮った建物中の写真などの情報を提供。
大工から始めた不動産屋、というキャッチコピーで、物件のある山科に拠点がある。
大工から始めた、、ということで、自社で不良物件のリフォームを手掛けて再生されるそうです。
僕が知る限りの当該物件の設備情報などをお伝えし、詳細調査していただくことになりました。
そして10日ほど経過後、返事が来て、「現状のまま買い取ります」とのこと。
価格は50万円。
自分たちでリフォームして、賃貸に出すとのことなので、そのあたりの費用も踏まえての買取価格。
僕としては金額にこだわりなかったし、現況があんな感じなので、OKOK!という感じで。
所有権移転、そして登記
3月に母から引き受けて約5か月、8月23日の来京時に設定し、今度は売主として、売買契約に至りました。
即日所有権移転。
売主側の持ち物は、
・登記識別情報(土地・建物両方)
・印鑑
・印鑑証明書
でした。
業者相手の売買なので、事後に何か瑕疵が見つかっても、こちらに責が来ることはない現況有姿でした。
代金は現金で受け取り、その場で登記手続き。
担当の方と世間話をして、先日代替で鍵の110番さんに付けてもらった南京錠の鍵を引き渡し、完了。
まとめ
「こんな不動産持ってるよ」
と母から聞いてから約1年。良い経験をした京都・山科の物件珍道中でした。
今回体験できたのは、
・高齢に(物忘れもひどくなってきた)なった親の不動産の処理で気をつけるべきこと
・廃屋となっている土地・建物の処分の仕方
・狭小、公道に面していない、長屋の1軒である建物でも、まぁなんとかなること
でした。
不動産、は、所有しているとどうやっても管理責任は生じてきますし、どうにかしたい!というケースは僕も今後もあるだろうなと思うので、良い体験でした。
実はあと二つ、同じ流れで母から譲り受けた不動産(土地)があるので、これもなかなか大変なものなので、また次の機会に。