#865 mission061 父の入院が1か月を超えて:回復の兆しと介護保険の見直しへ【介護振り返りnote】
2月27日から始まった父の入院生活は、気がつけば1か月を超えました。
環境にも少しずつ慣れてきたのか、父は自分で食事をとれるようになってきており、身体面では明らかな回復が見られています。ただ、会話の内容はまだ支離滅裂なことが多く、認知機能の面では回復まで時間がかかりそうです。それでも、自分でスマホを操作して僕に電話をかけてくることもあるので、以前よりは確実に前進しています。

退院後の選択肢と介護保険区分の見直し
このまま回復が進めば、いずれ退院することになるかもしれません。退院後はサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)に戻るのか、別の介護施設に入るのか、それとも介護療養型医療施設などへの入所が必要になるのか…。いずれの選択肢をとるにしても、現在の介護保険の区分「要支援1」ではとても対応できない状況です。
そこで、入院中のまま介護保険の区分変更申請を行うことにしました。
区分変更申請とコロナによる面会禁止
申請に必要な書類や手続きは、僕がケアマネージャーさんと連携して進めました。本人調査については、そのケアマネさんが直接病室に訪問して行う段取りとなりました。
しかし、ここでまた新たな障壁が。今回は父本人が感染したわけではなく、病院内で小規模なクラスターが発生してしまい、家族を含めて「面会完全禁止」の措置がとられてしまったのです。再び僕は父に会えなくなりました。
ただ、これは逆に幸運でもありました。介護保険の区分変更に必要なケアマネさんの面談は「公的業務」であるため、事情を説明すれば病室に入れるとのこと。僕はケアマネさんに「面会ができないので、代わりに父の様子を見て報告してほしい」とお願いしました。
ケアマネによる面談調査と父の変化
数日後、ケアマネージャーさんから調査結果の報告がありました。僕が最後に会ったときよりも、父は明らかに元気になっていたようです。
- ケアマネさんの顔を覚えていた
- 会話がある程度成立していた
- 支離滅裂な発言はあったが、意思疎通は可能だった
- 看護師さんからの情報でも「食事を自力でとれている」「点滴も外れている」「普通のパジャマを着ている」とのこと
- 近いうちにリハビリで病室外の歩行練習も開始予定
認知機能にはまだ課題があるものの、身体的には回復に向かっているという印象です。調査結果をもとに、介護度は「要介護3~5」のどれかになる可能性が高いとの見解をいただきました。あとは正式な判定を待つだけです。
退院に向けて連携がスタート
父の回復が見られたことで、病院・ケアマネ・サ高住の三者間での連携も本格的に動き始めました。退院の可否や、もし退院するならその時期などの具体的な調整も、いよいよ始まっていくことになりそうです。
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