#858 mission054 認知症の母が転倒し骨折…高齢の親の介護は突然やってくる【介護振り返りnote】
認知症を患っている母が、高齢者向け住宅(サ高住)から突然抜け出して迷子になり、交番で保護されるという騒動がありました。その翌日、今度は「左肩をケガした」と施設から連絡が。
「骨が折れているかもしれない」ということで、施設の看護師さんでは対応が難しく、以前から往診に来ていただいている先生が所属する整形外科のある病院に、僕が母を連れて行くことになりました。
左肩のケガだったので、右手は無事。施設からは「朝食も右手だけでしっかり食べていました」との報告があり、少し安心。でも問題は、本人がなぜケガをしたのかを覚えていないということです。
母の認知症の影響で、ケガをした原因も状況も曖昧なまま。室内での出来事らしく、ヘルパーさんや看護師さんも「どうしてこうなったのか」はわからないとのことでした。
すぐに東京から京都へ移動し、母を病院へ。
レントゲンや検査の結果、**左肩の「亀裂骨折」**と診断されました。
幸い、手術は必要なく、ギプスで固定すれば自然に治る見込みとのこと。ただし、しばらくの間、定期的な通院が必要になり、僕も数週間ごとに京都へ通うことになりました。
さらに医師の判断で、骨密度を高める注射「テリボン」を試すことに。
80代に入った母の体は見た目より元気とはいえ、やはり骨の衰えは進んでいるようです。
今回の骨折以上に気がかりなのが、認知症の進行です。
- なぜケガをしたのか思い出せない
- なぜ病院に行くのか理解していない
- 「昔から肩は痛かったから問題ない」と言い張る
といった母の言動に、不安が募ります。

一方、父は別件で転倒し、搬送された病院で新型コロナウイルス陽性が判明し、そのまま入院中。まだ面会はできていません。
母のケガに関して、普段なら父が過敏なほど心配するところですが、本人が入院している今、僕としては逆に余計なやりとりが発生せず助かったという一面もありました。
それにしても、短期間に起こる出来事が多すぎて、まるで何かに取り憑かれているかのような感覚。
でも、母も父も、それぞれの状況の中で「なんとか前向きに生きよう」としている様子が伝わってきて、息子としては救われる思いです。
そして、ようやく父のコロナ隔離期間が明け、久しぶりの面会の日を迎えることになりました。
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