🎎京都検定対策&受験者へのメモ:ひな祭り(上巳の節句)#946
京都検定の受験者必見!「ひな祭り(上巳の節句)」の起源は、平安時代のヒナアソビや厄除けの儀式にあります。宮廷行事を模した雛飾りの特徴や、菱餅・蛤の吸い物などの特有の料理の由来を、検定対策として効率よく学びましょう。
この記事内容から抜粋した練習問題5問☆
- ひな祭りの起源とされる、平安時代に貴族の子どもが行っていた人形を使った遊びは何と呼ばれていたか答えなさい。
- 初期のひな祭りで行われていた、人形に穢れや邪気を移した後に、その人形を水に流して厄を祓う儀式を、人形の役割から何と表現するか。
- ひな祭りが3月3日に行われるようになったのは、この日が季節の変わり目に神に供物を供えるしきたりを持つ五節句の一つであるためである。この3月3日の節句の名称を、読み仮名(ひらがな)を添えて答えなさい。
- ひな壇の最上段に飾られる雄びなと雌びなの組み合わせを、宮廷のしきたりを模した呼び方で何と称するか。
- ひな祭りの特有の料理のうち、その貝殻が対になっていることから夫婦円満の願いが込められるとされる吸い物に使われる貝を答えなさい。
☆回答は記事の最後にあります。
「ひな祭り」の起源から特徴的な要素までを、ポイントを押さえて解説します。
1. ひな祭りの起源と歴史的背景
- 起源: 平安時代の貴族の子どもの遊びである「ヒナアソビ(ひいな遊び)」の流れを汲むとされています。
- 初期の形態(厄除け):- 人形の役割: 人形を**呪具(じゅぐ)として用い、自身の穢(けが)れや邪気(じゃき)**を移す「身代わり」と考えられました。
- 儀式: 穢れを移した人形を祀った後、水に流すことで、厄を祓う儀式が行われていました。
 
- 季節の変わり目のしきたり:- 古代日本では、季節の変わり目は身体が病になりやすい危険な時期と考えられていました。
- 危険を避けるため、季節の変わり目(節句)には神に供御(くご)(お供え物)を供えるしきたりがありました。
 
- 節句との合流: 上記の「ヒナアソビの流れ」と「季節の変わり目のしきたり」が合流し、3月3日の「上巳(じょうし)の節句」にひな祭りが行われるようになりました。
2. ひな飾りの特徴
- ひな人形を飾る風習: 江戸時代から始まりました。
- 宮廷行事の模倣: 雛飾りは、宮廷の生活や行事を模しているのが特徴です。- 内裏様(だいりさま): 最上段に飾られる雄びなと雌びなの組み合わせを指します。
- 紫宸殿(ししんでん): 最上段の宮殿(屋形)の形をした屋根の飾りを指し、京都御所の正殿を模しています。
 
3. ひな祭りに特有の料理
上巳の節句の**供御物(お供え物)**を模したものが多く、ひな壇に供えた後に家族で食べます。
| 種類 | 特徴・由来 | 
| 菱餅(ひしもち) | 季節の変わり目に供御物を供える風習の名残。 | 
| ひちぎり(引千切) | 京菓子のひとつ。もち米や上用粉などで作られる餅菓子。 | 
| 白酒(しろざけ) | |
| 雛あられ | |
| バラ寿司(ちらし寿司) | |
| 蛤(はまぐり)の吸い物 | 貝料理(特に蛤)は、貝殻が対になっていることから夫婦円満の願いが込められます。 | 
| シジミの煮物 | 貝料理の一種。 | 

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前述の練習問題の解答☆
- ひいな遊び(または ヒナアソビ)
- 身代わり(人形の呪具に邪気を移すため)
- 上巳の節句(じょうしのせっく)
- 内裏様(だいりさま)
- 蛤(はまぐり)

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