京都・左京区の古民家をリフォーム|貸家とオーナー室を備えた再生計画 #921
僕の母方の実家がある京都市左京区。その中でも今回は、昭和34年築の古い木造2階建て「家屋A」のリフォームについてまとめてみます。
■リフォームの目的と目標
今回のプロジェクトで目指すのは以下の3つです。
- メイン部分を貸家にして、可能な限り部屋数を確保する
- 2畳〜3畳ほどのスペースにオーナー室を設け、仏壇を移設する
- 外観や増築は行わず、内装のリフォームを中心に実施する
■これまでの経緯
家屋Aは、もう一つの家屋Bより築年数は15年ほど古いものの、外壁や屋根の状態は比較的良好でした。
不動産屋さんと工務店の方に現地を確認してもらった結果、構造的にはリフォーム可能との判断をいただきました。

間取りは、玄関を入ってすぐに台所、その奥に和室が2部屋。さらにトイレと浴室がある、昔ながらの日本家屋のつくりです。2階にも和室が2部屋あり、急な階段が印象的でした。

もともとは僕の祖父母と叔父が住んでいた家ですが、平成19年に叔父が亡くなってからは、誰も住まず空き家のまま放置されていました。

■信頼できるパートナーとの出会い
今回のリフォーム計画は、不動産会社を通じて出会えた信頼できるパートナーたちと進めています。
- 町家リノベーションを得意とする設計士(僕と同世代)
- 実際の工事を担う工務店の社長(こちらも同世代)
この3人でプロジェクトチームを組み、「どの柱や壁を活かすか?」「間取りをどうするか?」というところから綿密に話し合いをスタートしました。
■リフォームの方向性と予算
建物の面積が限られている中で、どのクオリティで仕上げるかが大きなポイントです。
一般的な仕様で抑えれば、家賃8万~9万円程度の設定になりそうですが、今回は「古民家の風情を活かしつつ、品質にもこだわる」ことを重視。オーナー室の設置も含め、リフォーム予算は約1,500万円を想定しています。
■今後の実行スケジュール
2024年6月には現地調査に入り、壁や床、屋根の状態を詳しく診断してもらいました。
7月中には設計を固め、工事契約へ。そして8月からいよいよ着工となります。
完成は2024年内を目指し、2025年年明けから入居者募集をスタートする予定です。
■まとめ
愛着のある家を、現代の暮らしに合った形で再生させるこのプロジェクト。
仏壇を守るスペースをしっかり設けつつ、誰かの新しい暮らしの場として命を吹き込む。そんな意味でも、とても大切な挑戦だと感じています。
進行状況については、またブログで報告していきます。

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