父とサ高住での人間関係——信頼できる介護スタッフとの出会いと、ちょっと残念な変化 #885 mission081

僕の父は、もともと一人っ子で、昔からあまり人と話すのが得意ではありませんでした。地域のコミュニティや友人関係でも、人付き合いを積極的に楽しむタイプではなかったんです。その性格は僕にも少なからず受け継がれている気がします(笑)。

そんな父が、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に引っ越すことになり、介護スタッフや看護師さん、ケアマネージャーさん、施設管理の方など、多くの新しい人たちと関わるようになりました。そこから、父と相性の良い人、あまり合わない人がはっきり分かれるようになってきました。

キーマンとなった信頼できる介護管理者とケアマネージャー

入居当初、ありがたかったのは、介護(ヘルパー)の管理者の女性の方と、ケアマネージャーさんという2人の存在でした。どちらも非常に信頼できる方で、父とも良い関係を築いてくれました。

●介護管理者の「ママさん」

介護の管理者さんは、年配の女性で、これまでに多くの高齢者と接してきたであろう経験豊富な方。入居者を最優先に考えながら、的確な判断をしてくれる頼れる存在です。僕自身もとても信頼しています。

父は彼女のことを親しみを込めて「ママさん」と呼んでいます(笑)。他のスタッフとうまくいかなかったり、何かトラブルがあったりしたときも、最終的にはこのママさんを通じて解決される、という流れが自然とできていました。まさに、入居者と家族の味方という感じで、僕にとっては神様のような存在です。

●頼れるケアマネージャーさん

そして、ケアマネージャーさんも、父の入居初日から本当によくしてくださった方です。父が入院していた2ヶ月間も、僕の相談に親身に乗ってくださり、介護認定の見直しのために病室まで面談に来てくれました。

さらに、介護管理者のママさんとも連携がよく、何か決めごとがあるときもスムーズに進みました。このケアマネさんは、母の担当も兼ねており、我が家にとって非常にありがたい存在でした。

ケアマネさんの退職と、少し残念な後任とのギャップ

ところが、2024年の夏、長年お世話になっていたこのケアマネージャーさんが退職されることに。後任は、同じ事業所の上司の方が引き継ぐことになりました。そのタイミングで、ちょうど母のデイサービス通いも始まろうとしていた頃でした。

「同じ事業所の上司が引き継ぎますが、それで問題ないですか?」と聞かれ、「はい」と答えたものの、正直なところ、少し後悔することになりました。

新しいケアマネージャーさんは、年配の女性で、経験は豊富。ただ、フレンドリーではあるものの、ちょっと上から目線で軽いノリの話し方をされる方で、僕としても「ん?」と違和感を覚えました。

そして何よりも、父がこの新しいケアマネさんをまったく受け入れなかったんです(笑)。

月に一度、サービス計画の確認のために面会があるのですが、父は「今回のケアマネが一番最低や」と言って、面会を拒否。これはさすがにまずいな…と感じました。

再び「ママさん」に相談してみたら…

困った僕は、信頼している介護管理者のママさんに相談してみました。すると、

「そうなんですよね~。実務はすごくしっかりしてるケアマネさんなんですが、特に男性の入居者にはちょっとイラっとされる話し方しちゃう傾向があって…慣れるまで難しいかもしれませんね」

とのこと。

プロとしての能力は十分でも、対人コミュニケーションの相性ってやっぱり大事だなと、あらためて実感しました。特に父のように繊細で人付き合いが得意じゃないタイプには、信頼できる人との出会いが何よりの支えになるんだと痛感しています。


まとめ

高齢者施設での人間関係は、本人の性格やこれまでの生活スタイルが大きく影響します。そして、信頼できる介護スタッフやケアマネージャーと出会えるかどうかで、生活の質は大きく変わります。

これから施設入居を検討しているご家族にとって、介護スタッフとの「相性」や「コミュニケーションの質」も非常に重要なポイントだと、僕は強く感じました。

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京都市出身、現在は東京都江東区に住まい、妻と一緒に小学生&保育園の二人の子育て中。両親の介護で京都との二拠点生活です。
「野菜作りを楽しむ」をコンセプトにした家庭菜園や農体験の運営を仕事として10年やってきました。今は独立して様々な情報発信などのお仕事と、不動産の管理などをしています。

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