父の左目に半年放置されたコンタクトレンズ――京都で発覚したトラブルと対処法 #879 mission075
2024年7月、僕はいつものように両親への面会と介護用品の補充のため、京都市のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を訪れました。
そのとき父から「保険証を持ってきてほしい」と頼まれたのが、今回の出来事の始まりです。
理由を尋ねると「第一日本赤十字病院(東福寺の日赤病院)へ行きたい」とのこと。
ただ、父は足腰が弱り、今では伝い歩きがやっとの状態。簡単に通院できるとは思えませんでした。詳しく話を聞く必要があります。
父が10年以上続けていた「月1回のコンタクト診療」
父は約10年前、白内障の手術を受けたあと、左目にソフトコンタクトレンズを装用し続けてきました。
そのコンタクトは自分で付け外しするものではなく、「コンタクト外来」で月1回、主治医に交換してもらう方式でした。
通院の流れはこうです:
- 月1回の診療で、医師がコンタクトを外す
- 予備のレンズと交換する
- 外したレンズは洗浄・保管して次回使用
しかし最後の通院は2023年12月。それ以降は引っ越し準備や父の転倒・入院が続き、コンタクト外来に行けていなかったのです。
その情報は父から僕に伝わっておらず、介護保険の手続きや主治医の内科検診でも話題に上りませんでした。
結果的に、重要な医療情報が「抜け落ちた」状態になっていたのです。
左目に半年以上放置されたソフトコンタクト
「目が乾燥してきた」と父が訴えたことで異変に気づきました。
よく見ると左目の表面に白い埃のようなものが付着しています。
施設の看護管理者さんと確認した結果、なんと 半年前に装着したままのソフトコンタクトレンズが父の左目にそのまま残っていた のです。
これは放置すると感染症や角膜障害を引き起こす恐れがあり、早急な対応が必要です。
今回とった対応策と今後の流れ
- 父の目の治療履歴と現状の把握
父自身は認知機能の低下があり、「眼科」「日赤」「レンズ」といった断片的な情報しか得られませんでした。
そこで保険証を持って、過去の治療履歴を確認する作業から始めました。 - 日赤病院の主治医への連絡と紹介状の取得
最後に父のレンズ交換を担当していた 日赤病院眼科のコンタクト外来の先生 と連絡が取れました。
これまでの治療内容を記載した「紹介状」を作成してもらうことができました。 - 今後の通院体制の再構築
月1回京都の日赤病院へ通うのは現実的ではないため、
サ高住の近くで父の症例に対応できる眼科を探す 作業に移ります。
今回のケースは「高齢者のコンタクトレンズ管理」と「家族への医療情報共有の重要性」を再認識する出来事でした。
ご家族の介護や医療管理をされている方も、 見落としやすい治療履歴の確認と定期的な医療チェックの大切さ を意識してみてください。
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