#833 mission029 「黒い点が飛んで見える」母を連れて行った眼科医で飛蚊症の診断【介護振り返りnote】

2023年7月、東京にいる僕のもとに、母を訪問看護してくれている看護師さんから一本の電話がありました。

「お母さんが『目に黒い点がたくさん飛んで見える』とおっしゃっています。今度ご帰省の際に、眼科に連れて行ってあげていただけませんか?」

突然の電話に驚きました。この前帰省したときにはそんな話は一切出なかったし、母自身も気にしている様子もなかったのです。

「黒い点」——それが何を意味しているのかは分かりませんが、気になる症状ではあります。看護師さんが、東山三条近くの「〇〇眼科」という病院を教えてくださったので、東京にいるうちにその場所や診療情報を調べて準備しておきました。

いざ京都へ帰省し、母に改めて症状について聞いてみたところ、最初は「なんともないよ〜」と笑っていましたが、少し経つと「点がいっぱい飛んでる」「あっちにも、こっちにも見える」と話し出しました。

そこで眼科へ行こうと誘ったのですが、母が以前通っていた病院の情報も、診察券のようなものもすぐには見つかりません。情報が出てこないのも、今の母の状況を思えば仕方がないことでした。

父にも事情を説明し、夕方の診察に間に合うように病院へ。物忘れが進んで短期記憶も難しくなっている母ですが、「一緒に行こう」と声をかけると、すぐに信じてついてきてくれる——その姿に本当に救われました。たとえ、自分が今から何の診察に向かうのかを正確に理解していなかったとしても。

診察の結果は、「飛蚊症」でした。加齢に伴って硝子体が変化し、視界に黒い点や糸くずのような影が見えることがあるとのこと。よくある生理的な現象で、軽度であれば治療は必要なく、自然に改善していくそうです。

もちろん、網膜剥離や硝子体出血など、深刻な疾患による飛蚊症もあるため、診断してもらえたことで安心できました。しかも「目の状態は年齢のわりにとても良好です」と言っていただき、ほっと一安心。

驚いたのは、今回受診した眼科が、以前母が通っていた病院だったということ。受付で「初めて来た」と話していたのに(笑)病院の方から「以前も来られてましたよ。今回はしばらくぶりだったので、目薬を多めに出しておきますね」と言われました。

それ以降、母の口から「黒い点が見える」という話は一切出なくなりました。やっぱり診てもらってよかった。加齢による自然な変化とはいえ、不安を口にする母の様子をしっかり聞き取ってくれた訪問看護師さん、そしてそれに対応できた今回の眼科通院に感謝しています。

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京都市出身、現在は東京都江東区に住まい、妻と一緒に小学生&保育園の二人の子育て中。両親の介護で京都との二拠点生活です。
「野菜作りを楽しむ」をコンセプトにした家庭菜園や農体験の運営を仕事として10年やってきました。今は独立して様々な情報発信などのお仕事と、不動産の管理などをしています。

2025年6月30日

Posted by m3-f.site