父の介護認定見直しへ|支援から要介護へ変わる転機と家族の選択#828 mission025
父と母、介護保険サービスと共に迎える夏前の暮らし
2023年6月。夏を前に、僕たち家族はそれぞれのペースで毎日を過ごしていました。
父は6月24日で89歳になり、介護保険の認定は「要支援1」。母は81歳で「要介護1」。母については、先日受診した京都府立大学付属病院の診断でも、認知症とまではいかないけれど「その一歩手前」と言われています。
二人とも、それぞれの状況のなかで懸命に生活していて、僕はできるだけ外部に迷惑をかけないようにと、見守り支援を続けてきました。
春から介護保険のサービスを導入し、訪問看護や生活支援を受けています。水曜日には看護師さんが訪問して、母の服薬チェックや健康確認、父の様子も見てくれます。金曜日はヘルパーさんが来て、主にトイレや浴室の掃除を担当。短時間で済むときは、リビングや階段の掃除もお願いすることになっていました。
水曜日は可能な限り僕も帰省し、立ち会うようにしていましたが、金曜日は仕事の都合で一度も立ち会えないまま過ぎていました。
父は「みんな親切にしてくれて助かっている」と話してくれます。一方で母は、記憶が曖昧になってきており、訪問看護師さんに毎回「初めまして」と挨拶してしまうことも。看護師が帰った後には、「あんたが呼んだんか? まだそんなの要らんよ」と繰り返すこともありました。
ある日、仕事中にケアマネージャーさんから連絡が入りました。
「金曜日のヘルパーさんから報告がありまして、お父さまが掃除を断られたようです。『物をガチャガチャされるのが嫌』とおっしゃっていたそうで…」
その日の父の気分や体調もあるだろうと、僕はあまり深刻には考えませんでした。ただ、この出来事がきっかけで、あらためて父の様子を見直すようになりました。
母の状態は少しずつ進行している印象でしたが、父に関しては、言動や足腰の衰えが「急に進んできたな」と感じるようになっていました。
そこで、ケアマネージャーさんに相談したところ、
「今のヘルパーさんのサービスは、契約上はお母さまに向けたものなんです。お父さまが“要支援”の状態では直接の支援ができません。ただ、今のご様子であれば、再申請を行えば“要介護”に認定が変わる可能性もあります。そうなれば、今より幅広いサービスが受けられるようになりますよ」
というアドバイスをいただきました。
その話を受けて、僕たちは7月に父の介護保険認定の見直しを申請することを決めました。これから先の暮らしを少しでも快適にするための一歩です。
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