父の転倒と介護住宅探しの進展|訪問看護と家族の決断#835 mission031

2023年7月31日、月曜日。
その日、父は自宅で突然倒れました。救急車が呼ばれたものの、本人が搬送を拒否。母もその出来事をよく覚えていない様子でした。

幸い、目立った外傷はなく、腰を痛めたようで痛がってはいましたが、自力でベッドから起き上がり、必要なときにはトイレにも行けていたので、動作はなんとかこなせていました。月曜・火曜と父は寝室で安静に過ごし、リビングには軽く何かを食べに降りてくる程度。精神的にも少し疲れていたのか、「ゆっくりしとく」と言いながら、すぐに2階へ戻って横になる様子が続いていました。

病院へ連れて行くことも考えましたが、本人が救急車を断ったこともあり、こちらも強く勧めることができませんでした。

そして水曜日。朝9時、訪問看護のスタッフが予定通り来訪。名義上の対象は母ですが、看護師さんが母の問診と薬の確認をしていると、父がゆっくりと階段を降りてきました。

「大丈夫ですか?」と聞くと、
「大丈夫や。たいしたことない。腰を打ってな、それがちょっと痛い」
と、リビングのいつもの座椅子に座る父。顔色もよく、落ち着いているようでした。

訪問看護が終わった後、僕は「今日は東京に戻るけど、大丈夫?」と父に確認すると、
「大丈夫。気にするな」と言ってくれたので、少し安心して帰路につくことができました。

この滞在中、僕はまた、シニア住宅を案内してもらい、施設の見学に出かけました。
ちょうど1年前から始めた住まい探しですが、今回は「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」が対象。たとえ父が今のまま「要支援」の区分であっても受け入れてもらえるタイプの施設です。

現地では、部屋の広さや空き状況、食事内容、介護サービスの提供体制などを細かくチェックしました。両親がその施設の雰囲気を気に入るかどうかも大事ですが、僕ひとりで東京と京都を行き来するため、アクセスや移動の負担が現実的かどうかも重要なポイントでした。

これまでいくつか見学を重ねてきましたが、今回の訪問で見えてきた条件は以下の通りです:

  • サ高住のスタイルが両親には合っていそう
  • 父と母が別の部屋で生活しつつ、食堂で一緒に食事できる
  • 24時間対応の介護・看護体制が整っている
  • 京都駅や実家(東山)から30分以内でアクセスできる

あとは、父の「ここなら行ってもいい」というGOサインを待つだけです。
少しずつですが、僕たち家族の「これから」が形になってきた気がしています。

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京都市出身、現在は東京都江東区に住まい、妻と一緒に小学生&保育園の二人の子育て中。両親の介護で京都との二拠点生活です。
「野菜作りを楽しむ」をコンセプトにした家庭菜園や農体験の運営を仕事として10年やってきました。今は独立して様々な情報発信などのお仕事と、不動産の管理などをしています。

2025年7月1日

Posted by m3-f.site